いつも借りている保証協会付き融資ってなんだ?

銀行融資を受けるときにでてくる保証協会付き融資ですが、どんなのだ?と思ったことはありますか。

保証協会付き融資とは、保証協会という公的機関が融資の返済を保証する融資です。

 

この記事では、保証協会付き融資の特徴、審査、保証可能額などについて確認していきます。

今回は、保証協会付き融資について、解説していきます。

目次

いつも借りている保証協会付き融資ってなんだ?

銀行融資を受けるときに出てくる、保証協会付き融資ってなんのことでしょうか?

保証協会とは、銀行融資を保証する公的期間のことです。

 

保証協会付き融資については

・融資の種類は2つ

・保証協会付き融資の特徴

・保証協会付き融資の審査

・保証協会付き融資の保証料は?

・保証協会付き融資の保証可能額は?

を確認していきます。

 

各項目について、解説していきます。

融資の種類は2つ

融資の種類は、

・保証協会付き

・プロパー融資

の2つとなります。

 

保証協会付き融資とは保証協会が保証する融資です。

なにを保証してもらうのかというと、会社が受けた銀行融資が返済できないときに、会社に代わって銀行に返済してくれます。

※保証協会に代わって返済してもらった後は、会社は銀行に返済しないで、保証協会に返済することになります。

 

プロパー融資とは、銀行が独自判断で貸し付ける融資のことです。

銀行融資を受けた会社が返済できない場合は、銀行が損失を100%かぶることになります。

 

ここが、大きな違いとなります。

プロパー融資の場合は、保証協会に保証してもらわないので、保証料を払う必要がありません。

 

銀行融資には2つの種類があり、保証協会付き融資かプロパー融資となります。

保証協会付き融資の特徴

保証協会付き融資の特徴は、

・保証料がある

・返済期間が長い

・プロパー融資への実績作り

となります。

 

各項目について、確認していきます。

保証料がある

保証協会付き融資の場合は、利息の他に保証料があります。

プロパー融資にはないのですが、保証協会付き融資は、保証料を払うため、保証料を含めるとプロパー融資よりも使えるお金が少なくなります

 

保証協会つき融資は、保証料があるため、銀行は貸出しやすい融資となります。

基本的には、銀行20%で保証協会が80%の責任となるからです。

 

会社が銀行に返済できない場合は、銀行は20%しか負担しなくてもいいからです。

そのため、銀行は、プロパー融資よりも保証協会付き融資をオススメします。

 

プロパー融資は、銀行が100%負担するので、やりたくない融資となります。

あと、保証協会付き融資は、銀行と保証協会が、審査をします。

 

2つの審査があるため、銀行融資が実行されるまでの時間がプロパー融資よりも長めとなります。

返済期間が長い

保証協会付き融資は、プロパー融資よりも返済期間が長いです。

その理由は、プロパー融資は、銀行がリスクを負って貸しているから、早く返済してほしいのです。

 

プロパー融資で3年~5年でしか銀行融資を受けられない場合でも、保証協会付き融資なら7年~10年の場合もあります。

返済期間が長くなるメリットは、毎月の返済額が少なくなることです。

プロパー融資への実績作り

保証協会付き融資は、プロパー融資への実績作りとなります。

銀行は、実績を重視します。

 

最初から、プロパー融資を受けることはできません。

保証協会付き融資を受けて、返済の実績を作ることにより、プロパー融資への道が繋がってきます。

 

プロパー融資が良い理由というのは、保証協会付き融資の枠を使わないことです。

プロパー融資を受けてお金を増やし、ピンチのときに銀行融資が受けやすい保証協会付き融資の枠を残しておくのです。

 

資金繰りの対応は、プロパー融資と保証協会付き融資の両方を使う必要があるため、保証協会付き融資を受けることは、プロパー融資を受けるための実績作りになるのです。

保証協会付き融資の審査

保証協会付き融資の審査で重視されるのは、

・保証を受けられる業種か?

・資金使途違反はあるか?

・決算内容はいいか?

・きちんと納税しているか?

・社長もきちんとしているか?

となります。

 

各項目について、確認していきます。

保証を受けられる業種か?

保証協会は、公的機関です。

ほとんどの会社で保証を受けられますが、金融業や風俗業は保証を受けられません。

保証協会の保証を受けられる業種かどうかが、重要です。

資金使途違反はあるか?

資金使途違反とは、設備資金と言って借りたのに、運転資金に使ったりする約束違反のことです。

保証協会は、資金使途違反した場合は、次の融資を受けられません。

 

A銀行での銀行融資で資金使途違反をした場合は、B銀行で借りる場合に保証協会付き融資を受けようとしても、保証協会の保証を受けられません。

つまり、保証協会付き融資で資金使途違反をすると、どの銀行でも保証協会付き融資を受けることができなくなります。

 

保証協会付き融資が受けられないと、資金繰りに影響が大きく出ますので、資金使途違反には注意が必要です。

資金使途違反の代表例は、設備資金の銀行融資のお金が入金する前に、設備資金を払ってしまうことです。

 

結果としては同じなんですが、設備資金の銀行融資が入金した後で、設備資金を支払わないとダメなのです。

資金使途違反は、会社の資金繰りに重要な影響を及ぼすため、必ず注意しましょう。

決算内容はいいか?

保証協会も銀行と同様に、決算書で返済できるかどうかを確認します。

決算期から6か月以上経過している場合は、試算表の提出も必要となります。

 

決算書の売上の内容で、保証協会の保証枠の限度額だいたい決まりますし、保証料も決まってきます。

きちんと納税しているか?

保証協会を最初に利用する場合は、納税証明書の提出が求められます。

公的機関のため、税金を滞納している場合は、保証協会の保証を受けるのは難しいです。

 

税金は、きちんと払いましょう。

社長もきちんとしているか?

社長がきちんとしているか?というのは、社長の個人情報がきちんとしているかどうかです。

社長が、ブラックリストに載っていたりすると、保証協会の保証を受けられません。 

 

保証協会の保証を最初に受けるときに確認しますが、保証協会の保証を受けるのが2回目以降は、ブラックリストに載っているかどうかの確認は、省略されることが多いようです。

保証協会付き融資の保証料は?

保証料は、会社の経営状態によって9つの区分に分かれます。

保証料は、0.9%から2.2%となります。

 

保証料を確認したい方は、東京信用保証協会のホームページの信用保証率の体系を御覧ください。

東京信用保証協会のホームページでは、保証料のシミュレーションができます。

保証協会付き融資の保証可能額は?

保証協会付き融資の保証可能額は、

・一般保証の無担保保証は、8,000万円

・有担保保証2億円

となります。

 

保証可能額であり、全部が使えるわけではありません。

だいたい、月商の3か月分~5か月分となります。

いつも借りている保証協会付き融資ってなんだ?のまとめ

保証協会付き融資について解説しました。

保証協会付き融資を受けて、実績をつくり、プロパー融資を受けましょう。

そして、保証協会付き融資の枠を空けておくのが、うまい保証協会付き融資の使い方です。

 

編集後記(2225)

長年やらなきゃと思っていたことが、進んでいます。

会計ソフトを変えると決めたのが、良かったようです。

 

55日記(2555)

小学校から1人で帰ってきて、途中の公園で合流しました。

小学校から公園までの時間が短かったので、すごい勢いで帰ってきたようです。

 

66日記(1782)

アクアビーズをやっていたのですが、うまく行かなかったようです。

「うまくできない」と怒っていました。

 

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