月次推移表の読み方
8月1日~8月31日まで夏休みが欲しいと言ったら、奥さんに却下された税理士の柏嵜忠弘です。
東京都大田区で開業しています。
月次推移表というのを知っていますか?
試算表より見やすいのでオススメです。
私もお客さんに見てもらっています。
会計ソフトの会社によって表現が、
- Freee⇒月次推移
- マネーフォワードクラウド⇒推移表
- 弥生会計⇒月次残高推移表
と違いますが、全部一緒です。
今回は、月次推移表としてお伝えしていきます。
今回は、月次推移表の読み方について、確認していこうと思います。
月次推移表の読み方を確認しよう!
月次推移表の読み方ですが、
- 月次推移表は比較して読む
ということです。
これが、1番のポイントとなります。
なぜなら、月次推移表は、毎月の数字が並んでいるからです。
月次推移表があれば、試算表を見る必要が無いのです。
私がやっている月次推移表の具体的な読み方は、
- いつも出てくる金額を確認する
- いつもより多い金額や少ない金額を確認する
- 売上高との関連を確認する
などです。
各項目について、確認したいと思います。
いつも出てくる金額を確認する
月次推移表で確認するのは、いつも出てくる金額を確認します。
例えば、
- 給料
- 社会保険(法定福利費)
- 家賃
などです。
家賃、給料や社会保険が毎月計上されているかどうかを、月次推移表で確認します。
月次推移表を確認した時に、空欄になっている場合は、問題があるところです。
空欄になる原因は、
- 入力や支払いを忘れた
- 勘定科目を間違えた
- 翌月に払っていた
などです。
特に社会保険ですが、月末が土曜日や日曜日の場合は、翌月の月曜日に支払いがあります。
社会保険は経費の金額が大きいので、月末の日付で、
(借方) | (貸方) |
(法定福利費)〇〇○○ (預り金)〇〇〇〇 | (未払金)〇〇〇〇 |
という仕訳を入力しましょう。
そして、支払いがあった時は、
(借方) | (貸方) |
(未払金)〇〇○○ | (普通預金)〇〇〇〇 |
となるようにしましょう。
月次推移表では、他の月にあってその月にないものを確認しましょう。
確認できたら、原因を突き止めて、修正しましょう。
いつもより多い金額や少ない金額を確認する
月次推移表で、いつもより多い金額や少ない金額を確認しましょう。
なぜなら、他の月と比較すると、わかることが多いのです。
例えば、
- なぜこの月の売上は多いんだろう?
- なぜこの月の売上は少ないんだろう?
- なぜこの月の外注費は多いんだろう?
- なぜ現金が増えているんだろう?
- なぜ売掛金が増えているんだろう?
など、なぜ?を使って考えてみましょう。
売上が多い少ないは、季節性なのか?
現金が増えているのは、領収書の入力ミス?
売掛金が増えているのは、入金がなかったから?
とかです。
私は、税理士業なので、2月~5月までの売上が多いです。
なぜなら、確定申告や3月決算の収入があるからです。
月次推移表を見ると、6月から売上が減ってくるので、6月以降の売上をどうるかが課題となります。
比較すれば、見えることもあります。
まずは、比較をしてみましょう。
売上高との関連を確認する
最後に、月次推移表で売上との関連を確認しましょう。
なぜなら、売上と経費は関連していなければいけないからです。
売上との関連とは、
- 売上と材料費、外注費や仕入の関係
- 売上と広告費など経費との関係
- 売上と経費の比率の関係
などの関係です。
各項目について、確認しましょう。
売上と材料費、外注費や仕入の関係
売上と材料費、外注費や仕入は、対応関係にあります。
材料費、外注費や仕入が増えれば、売上は増えて行くはずです。
売上と仕入がズレていないか、月次推移表が正しいものになっているのかを確認します。
※作るのに時間がかかるものなどは、売上と仕入が対応しない場合があります。
売上と広告費など経費との関係
売上と広告費などの経費との関係を確認しましょう。
売上に対して、経費がどのくらいかかっているのかを確認して、多いのか少ないのかの判断をします。
例えば、広告費が多い月以降の売上の変動を確認します。
広告費を使ったのに売上になっていない場合は、広告費増やすのか?広告をやめるのか?を考えます。
売上と経費の比率の関係
売上と経費の比率の関係を確認します。
1番確認したいのは、
- 粗利益率
です。
粗利益率は、売上総利益÷売上で求めることができます。
確認することは、
- 粗利益率が、他の月と同じなのか違うのか?
です。
そして、なぜ違うのかを確認しましょう。
例えば、
- 材料費を先に仕入れたから
- 材料費の値段が上がったから
- 売上になるのが遅かったから
などが考えられます。
数字の確認も良いですが、売上との比率で確認すると、違いがわかることがあります。
違いが確認できたら、理由も考えてみましょう。
それが、分析になります。
分析というと、〇〇比率とかありますが、難しいのでオススメしません。
小さい会社の場合は、比較することが大切だと思います。
比較が終わったら、比率(粗利益率)を確認しましょう。
月次推移表と試算表はどっちが良い?
月次推移表と試算表は、どっちが良いかというと、
- 月次推移表
です。
※個人的な意見です。
なぜなら、月次推移表は、比較することができるからです。
試算表は、その月だけのが多いので、比較することができません。
この点が、月次推移表をオススメする理由です。
月次推移表がないんだけど・・・
月次推移表がないんだけど・・・と思っている社長は、会計事務所に頼んで見ましょう
ほとんどの会計ソフトで出てきます。
ちなみに、JDLというソフトも使っていますが、月次損益計算書という名前であります。
JDLは、メジャーな税務ソフトなので、使っている人も多いです。
月次推移表の読み方を確認しよう!のまとめ
最後にもう1度確認しましょう。
編集後記
月次推移表について書いてみました。
便利なので、使って見てください。
いろいろな発見があるはずです。
昨日は、長女がいたので何もできずという感じでした。
今日頑張ります。
55日記(1546)
昨日の朝には、熱も下がりすっかり良くなっていました。
洗濯を2回したのですが、2回目の洗濯はお手伝いをしてくれました。
みんなの服を畳んで、しまってくれました。
66日記(773)
焼いてカリカリになったフランスパンが、好きです。
硬いですけど、一生懸命に食べています。