銀行融資でよく出てくる格付けってなんだ?と悩んでいませんか。
格付けは、銀行が融資の金額、利息、期間を判断する基準となるものです。
格付けは、債務者区分で分類してから格付けに分類します。
そのため、債務者区分が重要となってきます。
今回は、銀行融資で気になる債務者区分と格付けについて確認しましょう。
銀行融資で気になる債務者区分と格付けについて確認しよう
銀行融資について検索などをすると、格付けというのが出てきます。
格付けとは、いったいなんでしょうか?
格付けとは、銀行から会社を見たときの成績表となります。
成績表なので、あらゆるところに影響していくのです。
格付けが高い会社の場合は、
・希望金額
・金利を安く
・長期間
で、銀行融資を受けられます。
格付けが低い会社の場合は、
・希望金額に届かず
・金利が高く
・短期間
で、銀行融資となってしまいます。
格付けというのは、銀行融資のポイントとなります。
格付けが良ければ、会社の資金繰りは良くなり、格付けが悪ければ、会社の資金繰りは悪くなります。
格付けというのは、債務者区分の後にある
銀行融資では、格付けという言葉と債務者区分というのを、両方聞いたことがあるでしょう。
この2つの関係を確認していきます。
格付けというのは、債務者区分というのがあって、その後に格付けがきます。
まずは、債務者区分で6つの区分に分けます。
そのあとに格付けを行うような流れです。
債務者区分で大きくわけて、さらに格付けで細かく分けるというものです。
債務者区分とは、次の6つとなります。
・正常先
・要注意先
・要管理先
・破綻懸念先
・実質破綻先
・破綻先
正常先を細かく区分するのが格付けです。
銀行でも異なって来るのでざっくりと説明しますが、正常先で6つくらいの格付けがあり、要注意先以下は各1つずつとなります。
債務者区分が6つで、格付けが11くらいでしょう。
格付けの前に債務者区分があるので、債務者区分を確認していきます。
どうやって分けているの?債務者区分とその中身
債務者区分は、上でも書きましたが、6つです。
・正常先
・要注意先
・要管理先
・破綻懸念先
・実質破綻先
・破綻先
これを、解説していきます。
正常先
正常先は、業績が良く、財務内容にも問題ない会社となります。
具体的には、赤字になっていなくて、過去の赤字もないような状態です。
要注意先
要注意先は、ここ数年の業績が低迷している会社です。
銀行融資の返済については、ちょっと遅れ気味といった感じです。
今後の取引には、注意が必要となります。
現在、赤字の会社や軽度の債務超過の会社となります。
要管理先
要管理先は、要注意先に含まれているのですが、要管理先に最下位に位置づけられています。
元本や利息を3か月以上滞納している会社やリスケジュールをしている会社が、ここに含まれてきます。
破綻懸念先
すぐに破綻するのではないけど、今後破綻しそうな会社となります。
赤字で債務超過、さらに銀行融資の返済を滞納している会社です。
実質破綻先
法的には破綻していないけど、実質的には倒産している会社。
破綻先
法的に、破綻している会社。
6つを説明してきましたが、この中で銀行融資を受けられるのは、どこまででしょうか?
銀行融資が受けられるのは、要注意先までです。
都市銀行は、正常先のみでしょう。
信用金庫や信用組合は、ちょっと甘くみて要注意先となります。
要管理先に対しては、銀行融資は受けられません。
債務者区分が悪い取引先に、なぜ銀行融資はできないの?
債務者区分が悪いから、全部の会社が返済できないわけではありません。
でも、銀行は融資を行いません。
その理由は、貸倒引当金という経費があるからです。
貸倒引当金というのは、将来貸したお金が帰って来ない場合を予測して、先に経費を計上する会計処理となります。
貸倒引当金を多く計上すれば、銀行の自己資本が減ることになるのです。
銀行によりますが、だいたい次のような率で貸倒引当金を計上します。
債務者区分 | 貸倒引当金 |
正常先 | 銀行融資の0.2~0.3% |
要注意先(要管理先を含む) | 銀行融資の1~15% |
破綻懸念先 | 銀行融資の50~70% |
実質破綻先 | 銀行融資の100% |
破綻先 | 銀行融資の100% |
破綻懸念先以下は、貸したらほとんで経費になることになります。
貸しただけで、こんなに経費にしなきゃいけないなら、銀行は貸したがりません
債務者区分や格付けを知るにはどうするの?
債務者区分や格付けを知りたくなったら、銀行に聞いてみましょう。
良い債務者区分や格付けなら、話をしてくれるでしょう。
あまり良い返事がなければ、よい格付けではないのかもしれません。
銀行融資で気になる債務者区分と格付けについて確認しようのまとめ
債務者区分の次が格付けとなります。
まずは、債務者区分がどこなのかを確認しましょう。
編集後記(2228)
子どもたちに対するフライドポテトの威力は、すごいですね。
もう食べないと思ったところから、さらに食べていました。
55日記(2558)
公園行って、追いかけっこをしました。
体力があるので、なかなか疲れません。
66日記(1785)
疲れると「だっこ」ですが、頑張っています。
駅から家に帰るときは、少なくなりました。