決算書にある借入金や未払金は、払っても経費になりませんよ

会計
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こんにちは、税理士の柏嵜忠弘(かしわざきただひろ@thkz8)です。

試算表や決算書に借入金・未払金や未払費用などの科目を見たことありませんか?

これらの科目は、払ったとしても経費にならないもの(借入金)や、経費になる時期と支払の時期がズレているもの(未払金や未払費用)があります。

その科目の代表的なものを書いて行きたいと思います。

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決算書にある借入金や未払金は、払っても経費になりませんよ

借入金(かりいれきん)

以前、「利益がでているなら、俺の借入金を返金すれば利益は減るよね?」と言われました。

そんなことはないのですが、そのことが頭を離れないので、最初は借入金を説明したいと思います。

借入金は、お金を借りたときに使う科目です。

借入金は、借りるときに収入とは言わないので、返す時も経費になりません。

借入金は、借りるときに負債の欄に入り、返す時には負債の減少になるので経費になりません。

簡単な貸借対照表で確認したいと思います。

最初は、資産と負債にはなにもありません。

例) 現金10万円借りました。

お金を10万円借りたので、資産(現金)が10万円、負債(借入金)が10万円増えます。

ここで言う負債(借入金)は、返済しなければならない義務です。

売上には、返済する義務という考え方はありません。

借入金は、収入じゃないので損益計算書は変化しません。

例)現金で借りた10万円のうち、現金5万円返しました。

借りたときに資産と負債が増えたので、返す時には資産と負債が減ります。

現金が5万円減って、借入金(お金を返す義務)が5万円減ったということです。

売上や雑収入を返していないので、損益計算書に変化はありません。

借入金を返済しても利益は減りません。

借入金を返済して経費になる場合は、利息を払った時です。

利息は、借り入れたお金のサービス料みたいなものなので、経費となります。

未払金(みばらいきん)

未払金は、パソコンや文具などを購入して後から払うときに使う科目です。

例)パソコン5万円を買って使っているが、決算の時にはまだ払っていません。

パソコンを買って仕事に使った時点で経費になります。

でも、決算が来てパソコン代金を払っていないので未払金として処理します。

決算が終わったあとに、パソコン代金を支払った場合は、未払金を払っただけで経費とはなりません。

使った時に経費にするため、払った時期とズレていきます。

未払費用(みばらいひよう)

未払費用は、電気代やガス代など継続的な取引を後から払うときに使う科目です。

例)電気代5千円を決算の時に費用として計上した。

電気代など使っているけれども、検針が決算後で支払義務(請求書が届いていない)が確定していない部分を、費用に計上する場合には未払費用とします。

電気代を支払うときには、決算が過ぎています。

使った時に経費にするため、払った時期とズレていきます。

前払費用(まえばらいひよう)

前払費用は、すでに払っているけど、払った効果がこれから出てくるものです。

払った金額のすべてが支払った時に経費になりません。

前払費用でよく出てくるのは、お金を借りたときの保証協会の保証料やオリコなどで分割払いしたときの利息です。

保証協会の保証料や分割払いの利息は、お金を借りたときなど最初に全部引かれてしまいます。

最初に全部支払っていますが、保証協会の保証料は、60回返済ならば60回分を前払しているのです。

返済した分に対応した保証料を経費にしていきます。

例)お金を60回返済で借りて保証料15万円を払った。

借入した期

15万円×3/60=7,500円(経費)

15万円―7,500円=142,500円(前払費用)

翌期

15万円×12/60=3万円(経費)

15万円―7,500円―3万円=11万2500円(前払費用)

翌々期

15万円×12/60=3万円(経費)

15万円―7,500円―3万円―3万円=8万2500円(前払費用)

前払のため支払った時期に経費にせず、後から経費になっていきます。

そのため支払いと経費の時期にズレが出てきます。

前払金・前渡金(まえばらいきん・まえわたしきん)

払ってはいるけれど、確定していない場合など。

車の手付金などです。

車の手付金は、とりあえず払っているが実際に車がなく、車を使ってないので経費にできません。

車や道具で10万円超えるもの(減価償却資産)

車や道具などで10万円を超えるものは、減価償却費として経費にします。

減価償却とは、税務署が決めた耐用年数に応じて減価償却資産を経費にしていきます。

払った金額が支払った時に全額経費にはなりません。

パソコンであれば4年で経費化します。

新車の普通自動車であれば6年で経費化です。

上記、未払金の時のパソコンは、5万円なので4年で経費化はしません。

※青色申告の場合は、30万円未満が全額経費になります。

決算書にある借入金や未払金は、払っても経費になりませんよのまとめ

支払と経費になる時期のズレを書きました。

他に繰延資産などいろいろあるのですが、わかりやすそうなところから書いていきました。

試算表や決算書の中に科目があった場合は、注目してみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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