この記事は、メインバンクについて解説しています。
銀行融資の本を読むと、メインバンクのことが書いてあるけど、メインバンクって必要なの?と悩んでいませんか。
メインバンクは、必要です。
この記事では、メインバンクの
・メインバンクとは、どんな銀行になるの?
・メインバンクを作るメリットは?
・メインバンクだけの取引でいいの?
について解説しています。
内容をちょっと紹介すると、メインバンクというのは、会社のためにリスクを負ってくれる銀行です。
そして、メインバンクを作るメリットは、ピンチの時に助けてくれる銀行です。
では、メインバンクだけでいいのかというと、そんな事はなくて、複数の銀行と取引しましょうという内容です。
この記事を読んで、メインバンクを作っていきましょう。
メインバンクとは、どんな銀行になるの?
メインバンクとは、会社が1番頼りにする銀行のことです。
その理由は、メインバンクには、会社がピンチになったときに助けてくれるからです。
そのため、メインバンクが必要ないと思っても、メインバンクを作ることをオススメします。
メインバンクというと、一番借入が多い銀行だと思っていませんか?
そうかもしれませんが、銀行融資の内容も確認してみると、メインバンクがハッキリしてきます。
私が考えるメインバンクというのは、会社のためにリスクを負ってくれるところです。
たとえば、銀行融資が1,000万円あったとします。
内訳は、こんな感じです。
| 銀行名 | 銀行融資の総額 | 保証協会付き融資 | プロパー融資 |
| A銀行 | 1,000万円 | 1,000万円 | 0万円 |
| B銀行 | 1,000万円 | 500万円 | 500万円 |
この場合は、A銀行とB銀行は、どっちがメインバンクの可能性が高いでしょうか?
私は、B銀行だと思います。
その理由は、B銀行は、プロパー融資をしてくれているからです。
プロパー融資は、銀行が100%リスクを負っている融資なので、会社のことを信頼してくれているということです。
A銀行については、融資の全部について、保証協会付き融資となります。
保証協会付き融資は、銀行の負担が20%となりますので、B銀行よりもリスクを負っていません。
A銀行とB銀行を比べるなら、B銀行をメインバンクにするのが良いでしょう。
銀行が会社のためにリスクを負ってくれている銀行を、メインバンクにしましょう。
メインバンクを作るメリットは?
メインバンクを作るメリットは、ピンチの時に助けてくれることなどがあります。
その理由は、メインバンクとなれば、銀行融資の金額も増えてきますし、会社を助けないと損失が出てしまうからです。
そのため、メインバンクを作るメリットというのは、必ずありますので、メインバンクを作っていきましょう。
メインバンクのメリットは、いくつかありますが、赤字のときでも融資が受けやすくなることも、メインバンクのメリットの1つです。
どうしてメインバンクだと、赤字でも融資をしてくれる可能性があるのかというと、銀行も損失を出したくないからです。
特にプロパー融資をしている場合は、100%銀行がリスクを負っています。
会社がプロパー融資を返済できなければ、銀行がプロパー融資の全額を、損失にしなければいけないのです。
銀行は、会社がつぶれてしまうことを避けるために、助ける必要があるからです。
「赤字だから、貸しません」と簡単な対応はできませんし、地域に根づいた金融機関なら、「〇〇信用金庫は、助けてくれなかったから、倒産した」なんていう、噂を出してほしくないからです。
他にも、新型コロナウイルスの蔓延などの、突然の出来事がおきた時に、融資を受けやすいというメリットがあります。
日頃から関係のある会社なら、会社の内部のことをよく知っているため、融資までの期間が短くなったり、新規の融資よりも優先的に動いたりしてくれることがあったようです。
メインバンクのメリットは、他にもありますが、ピンチの時に助けてくれる可能性が高くなりますので、メインバンクを作ることをオススメします。
メインバンクだけの取引でいいの?
メインバンクの良いところを書いて来ましたが、メインバンクだけの取引で良いかというと、そんなことはありません。
その理由は、メインバンク以外の銀行との取引をすることにより、会社に有利になるからです。
そのため、取引銀行は、複数の銀行にしましょう。
「メインバンクだけ取引していればいいや」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
メインバンク以外の銀行との取引が必要な理由が、いくつかあります。
たとえば、
・銀行融資の選択肢を増やすため
・銀行の変化の対策のため
などです。
会社は、銀行融資の選択肢を増やす必要があります。
1つの銀行だけと取引していると、その銀行の言いなりになってしまう可能性があるからです。
複数の銀行と取引をしていれば、「他の銀行から融資を受けます」と言うことができます。
金利についても、他の銀行と取引していることにより、「あの銀行は、金利が低いから、うちの銀行も金利を下げよう」という気持ちが働きます。
1つの銀行としか取引していない場合は、「うちの銀行としか取引していないから、これでいいや」となってしまいます。
銀行融資の選択肢を増やすためにも、メインバンクの他に取引する銀行は、必要となってきます。
銀行の変化の対策のためというのは、銀行は再編の途中です。
最近でも、経営統合やグループになったことが話題になったりしています。
メインバンクが他の銀行に統合されてしまうと、銀行融資の考え方が変わってしまう場合があります。
あとは、支店長が転勤した場合に、支店の融資に対する考え方が変わったりします。
銀行が変わってしまえば、銀行との取引も変わってくる可能性がありますので、その対策として、複数の銀行と取引することが良いのです。
メインバンクを作っていこう!メインバンクの決め方入門のまとめ
メインバンクを作っていくことは、会社にメリットがあります。
まずは、会社の銀行融資の内容を確認していきましょう。
そして、メインバンクだけではなくて、複数の銀行との取引も忘れないようにしましょう。
編集後記(2392)
どんな文章がいいのか?を深く考えるようになっています。
一人に刺さるような文章が書きたいですね。
55日記(2722)
学校で、なんか選ばれそうな感じらしいです。
よくは聞いていなかったのですが、どうなることやら。
66日記(1949)
「おかたづけする」と言っていましたが、土砂崩れが起こっていました。
自分の子供の頃を思い出します。

