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個人事業主の銀行融資の可能性ってどうやって確認するの?

この記事では、個人事業主の返済可能性について、解説しています。

 

個人事業主だけど、銀行融資って受けられるのかな?と悩んでいませんか?

銀行融資では、

・1年間でどのくらい返済できるのか?

・あとどのくらい借りられるのか?

・事業が安全なのか?

の3つがクリアできれば、融資を受けられる可能性があります。

 

・1年間でどのくらい返済できるのか?⇒所得金額+減価償却費△所得税△住民税△社会保険料△生活費

・あとどのくらい借りられるのか?⇒借入金÷(所得金額+減価償却費△所得税△住民税△社会保険料△生活費)<10

・事業が安全なのか?⇒事業主借+元入金+青色申告特別控除前の所得△事業主貸>0

で計算していきます。

 

この記事を読んで、上記算式を確認して、個人事業主の銀行融資の可能性を確認していきましょう。

目次

1年間でどのくらい返済できるのか?

個人事業主の返済可能性を確認するには、1年間でどのくらい返済できるのかを確認しなければいけません。

個人事業主の返済可能性を確認するには、次の算式となります。

・所得金額+減価償却費△所得税△住民税△社会保険料△生活費

これは、1年間の返済の可能性を示す算式となります。

 

簡易キャッシュフローと呼ばれているものです。

会社の場合と違うのは、生活費が出てくる事となります。

 

1年間で返済できる金額を確認するためには、生活費がどのくらいかかっているかを、確認しなくてはいけません。

会社では税金を引いた後の利益に減価償却費を足せばよかったのですが、生活費が関係してきます。

 

ここが、会社と個人事業主の違いとなります。

銀行融資を受けるなら、月々の生活費を確認して、銀行に伝える必要があります。

 

生活費をキチンと伝えないと、だいたいの金額で計算されてしまいます。

あまり、生活費を確認している方は少ないので、1度キチンと確認してみましょう。

 

だいたいの方が「こんなに使っていたんだ!」と驚くことでしょう。

私も過去に、「生活費どのくらいですか?」と聞くことがあります。

 

利益と事業主勘定(事業主貸や事業主借)と通帳の動きでなんとなくわかりますが、実際に聞いてみると、ほとんどの方が少なめに報告してきます。

計算してみると生活費が多いケースが大多数なので、生活費を確認してください。

そして、生活費を確認したタイミングで、減らせるものは減らしていきましょう。

 

銀行融資で必要な1年間の返済の可能性は、

・所得金額+減価償却費△所得税△住民税△社会保険料△生活費

で確認できます。

 

この算式の約10倍ぐらいが、借入の可能性となります。

あとどのくらい借りられるのか?

あとどのくらい借りられるのか?というのは、銀行融資の限界を確認するものです。

銀行融資の限界を確認するには、

・借入金÷(所得金額+減価償却費△所得税△住民税△社会保険料△生活費)<10

となります。

 

借入金を上で書いた簡易キャッシュフローで割って、10より大きいのかという算式です。

まず、10という数字が気になるかもしれませんが、10というのは、10年を示しています。

 

銀行は、10年で返済して欲しいと思っているということです。

算式にもどると、借入金÷(所得金額+減価償却費△所得税△住民税△社会保険料△生活費)というのは、今の借入金の残高を簡易キャッシュフロー(1年間の返済能力)で返済したら、何年かかるのか?を確認します。

 

それが、10年より少なければ、まだ借りられるということです。

数字で確認すると、次のようになります。

 

借入金が1,000万円で簡易キャッシュフローが500万円だったとします。

借入金(1,000万円)÷簡易キャッシュフロー(500万円)=2<10となります。

今の借入金は、簡易キャッシュフローでは2年間で返済できるため、まだまだ銀行融資を受けられるということになるのです。

 

別の例で行くと、借入金が1,000万円で、簡易キャッシュフローが50万円だったとします。

借入金(1,000万円)÷簡易キャッシュフロー(50万円)=20>10となります。

 

今の簡易キャッシュフローでは、20年返済にかかり10年を超えてしまうので、銀行融資は受けられないということになります。

どのくらい借りられるか?を確認しましょう。

 

10年以内なら可能性はあります。

事業が安全なのか?

事業が安全なのか?というのは、銀行が銀行融資をしたお金が返ってくるのか?を確認するものです。

確認する算式は、次のとおりです。

・事業主借+元入金+青色申告特別控除前の所得△事業主貸>0

となります。

 

この算式が0より大きくなると、個人事業が安定していると考えます。

会社で言うと、債務超過になっていないということです。

 

個人事業主にしか出てこない勘定科目がほとんどとなります。

算式だとつかみにくいのでもっと簡単にというのであれば、会社でいう資産△負債の金額となります。

 

ざっくりとですが、

・事業主借⇒事業主から入金したお金

・元入金⇒資産と負債の差額

・青色申告特別控除前の所得⇒利益

・事業主貸⇒生活費などで出ていったお金

・>0⇒マイナスでないこと

となります。

  

1番わかりにくいのが、元入金ですね。

元入金って会社の資本金とは違います。

 

元入金がマイナスになると、債務超過に近づいていることになります。

では、元入金を増やすにはどうしたらいいのかというと、

・利益をだす

・生活費として多く出金する

ことになります。

 

なかなか難しいのですが、利益をだすことはもちろんのこと、事業としてお金を貯めておく必要があるということです。

個人事業主の銀行融資の可能性ってどうやって確認するの?のまとめ

個人事業主の返済可能性は、算式で確認しましょう。

銀行融資を考える前に、計算してみましょう。

・1年間でどのくらい返済できるのか?⇒所得金額+減価償却費△所得税△住民税△社会保険料△生活費

・あとどのくらい借りられるのか?⇒借入金÷(所得金額+減価償却費△所得税△住民税△社会保険料△生活費)<10

・事業が安全なのか?⇒事業主借+元入金+青色申告特別控除前の所得△事業主貸>0

となります。

 

編集後記(2323)

昨日は、ちょっとお休みをして、出かけました。

あまり暑くなくて、良かったです。

 

55日記(2653)

夕食が麻婆豆腐だったのですが、1人でガンガン食べていました。

 

66日記(1880)

白いトウモロコシをもらったのですが、「なんでしろいの?」となかなか難しい質問をしてきました。

答えられませんでした。

 

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