先日、お客様からこんな質問を受けました。
「利益が出ると税金を払います。その残ったものには、来期に税金がかかるのですか?」というものです。
こういう仕事をやっていると、なかなかこういう質問を考えつかないので、今回はこちらをブログで書いていこうと思います。
結論としては、利益に税金がかかるため、税金がかかった後は、さらに税金はかかりません。
でも、株の価値が上がったら、その株に税金がかかります。
そんな質問を受けての答えについて、書いていきます。
利益が出て税金を払ったら、その残りについてはどうなるの?
「利益が出ると税金を払います。その残ったものには、来期に税金がかかるのですか?」という質問がありました。
その答えは、“税金はかかりません”となります。
その理由は、利益に対する税金は、その期で分かれて計算しているからです。
つまり、税金を払ったあとのお金などについては、翌期には税金の対象とならないのです。
たとえば、20期会社をやっていたとして、20期で利益が出て税金を払うけど、残ったものは21期の税金に影響するのか?というと、しないということになります。
それは、20期は20期で税金を計算して、21期は21期で税金を計算するからです。
わかりやすい例だと、オール現金取引の場合です。
前提としては、
・売上現金
・仕入現金
・納税現金(税率30%)
です。
売上が10,000円あり、仕入が5,000円だったとします。
売上10,000円△仕入5,000円=利益5,000円です。
そこに、税率30%の1,500円(利益5,000円×30%)を引くと、5,000円△1,500円=3,500円残ります。
この3,500円は、翌期には税金がかかりません。
それは、税金を払ったあとの金額だからです。
税金を払ったあとの金額のため、それには税金がかかってきません。
税金は、利益に対してかかってくるもので、残っているから税金がかかるということはないのです。
利益が溜まってくると、株に税金がかかってくる
利益がかかったあとは、翌期には影響しません。
でも、影響する場合もあります。
それは、株価です。
20期やっていたら、1期目から20期までに利益が蓄積されます。
たとえば、それが100,000円だったとします。
資本金が10,000円だった場合は、ざっくりですが、10倍になったことになります。
10,000円で会社を作ったのに、20年後には利益の蓄積が100,000円になったということです。
そうなると、その会社の株を手放したりするときに、税金がかかります。
それは、10,000円の価値の株が100,000円の価値の株になったからです。
価値が上がるということは、手放せば利益がでるということです。
税金は、利益に対してかかるため、その株を手放そうとすると税金がかかるのです。
社長と株主が一緒だといっぱい税金がかかる
なんで税金でいっぱいになるのか?という話になりますが、立場の違いで税金がかかります。
社長と株主(オーナー)が一緒だと、始まりから終わりまで税金がかかってきます。
社長は、会社を経営して税金を払います。
社長だけなら良いのですが、社長が株主(オーナー)になっている場合は、株についても税金がかかってくるのです。
それは、社長と株主(オーナー)が、一緒だからです。
社長と株主(オーナー)が、別の場合はそんなことはありません。
社長は、会社を運営し利益をだして、会社の税金を払って終わり。
株主(オーナー)は、会社が利益を出した株を手放したときに、その株に税金がかかって終わりとなるのです。
社長と株主(オーナー)が別なら、会社を経営して会社の税金を払うのと、株の税金を払うことに悩まなくてもすみます。
中小企業の場合は、社長と株主(オーナー)が一緒です。
そのため、毎期の税金の他に株にも税金がかかるようになります。
利益が出て税金を払ったら、その残りについてはどうなるの?のまとめ
会社に利益がでて、税金を払った後のお金などは、翌期以降の税金には影響しません。
でも、利益が溜まってくると株の価値が上がって、株に税金がかかるかもしれません。
編集後記(1930)
昨日は、お客様のところに行きました。
駅から15分くらいなのですが、あまり暑くなくて良かったです。
55日記(2260)
メルちゃんのベビーカーを貸してもらえなくて、泣いていました。
でも、ベビーカーが使えなくて腐ることなく、ベビーカーが入っていた箱を使って遊んでいたのは、感心します。
66日記(1487)
メルちゃんのベビーカーが家に来ました。
楽しそうに遊んでいます。