法人の決算対策で車を購入するのは有効か?

先日、「決算対策で車を購入したい」というお話がありました。

節税には、お金を使う必要がありますが、決算対策で経費になるのか確認していきます。

今回は、

・決算対策で車を購入する

・決算対策で購入した車の経費化を確認するには?

・決算対策する必要があるのか?

について、確認していきます。

目次

法人の決算対策で車を購入するのは有効か?

法人の決算対策について書いていきます。

・決算対策で車を購入する

・決算対策で商品券を購入する

・決算対策する必要があるのか?

 

各項目について、確認していきます。

決算対策で車を購入する

決算対策で、車を購入するですが、タイミングが問題となります。

例えば、3月決算で、3月に車を購入すると、効果が薄くなります。

なぜなら、車は購入したからといって、全部経費とはならないからです。

車の金額にもよりますが、青色申告の場合ですと30万円を超える場合は、減価償却となります。

 

減価償却というのは、車の経費化のことなのですが、ざっくり説明すると、車を使える期間で経費化するのです。

そのため、3月決算で3月に車を購入してしまうと、1か月しか使えないので、1か月分のみが経費となります。

 

次の期には、全額経費になるので、その部分も考えて、購入をしたら良いと考えます。

次の期でも利益が出て、車の調子が悪いなど、買ってもいいなと思うなら、必要経費として購入するのがいいでしょう。

 

あと、以前お客様から出た話ですが、「同業者から4年以上過ぎた車を購入すれば、全額経費になるという話を聞いた」というものです。

この話は、間違っていなくて、4年過ぎた車を購入すれば、全額経費になりますが、注意点もあります。

 

注意点の前に、この話をちょっと細かく説明すると、乗用車は耐用年数は6年で、軽自動車は4年となります。

耐用年数というのは、乗用車なら6年で経費化してください、軽自動車なら、4年で経費化してくださいというものです。

 

4年経過した中古車の場合は、2年で経費化するのがルールとなります。

2年で経費化するのですが、実際は1年で経費になってしまうのです。

 

車の購入金額に率をかけて、経費化するのですが、率が1.000なのです。

100万円の車に1.000をかけても、100万なので、全額が経費になるという仕組みです。

 

ここで先程の注意点なのですが、購入の時期の問題です。

全額経費にはなるのは、3月決算のかたが、期首の4月に購入して使った場合のみです。

3月決算の方が3月に4年経過した中古車を購入すると、1か月しか使えないのです。

 

そのため、経費になるのも1か月分となり、残り11か月分は次の期となります。

決算対策は、年度末に行うのが多いと思いますが、年度末になればなるほど、車などは経費になる金額が少なくなります。

 

車などの減価償却の対象となるものの購入は、次の期のことも考えいきましょう。

決算対策で購入した車の経費化を確認するには?

車を購入するんだけど、今期はいくら経費になるのか確認したいという方は、Gショックなどで有名なカシオのサイトがいいです。

カシオの高精度計算サイトというのがありますので、そこで確認してみましょう。

高精度計算サイトの中の減価償却は、減価償却(H24年度~)となります。

 

やり方は、簡単です。

まず償却方式を確認しますが、基本的に法人は定率法となります。

端数は、切捨てでいいです。

 

取得価額は、車両代金をいれましょう。

耐用年数は、乗用車の新車が6年、軽自動車の新車が4年です。

中古車は、計算方法があるのですが、ざっくりと4年以上使った車は、2年としましょう。

 

初年度使用月数は、車が来てから決算までが何か月あるかです。

つまり、3月決算の場合は、車が来てから3月決算までに使える期間を入力します。

 

12月に車が来て、3月決算なら4か月となります。

目安として、計算してみてください。

 

あなたの考えている数字がでてきましたか?

出てきた数字が少ないなあと感じた人が、多いんじゃないかと思います。

 

車が来た初年度どのくらいの経費になるかは、使った月数がポイントとなります。

決算対策する必要があるのか?

最後に決算対策する必要があるのか?ですが、あるかないかで言えば、あるでしょう。

でも、その元になるのは、会計です。

 

肌感覚で儲かっているから、決算対策するというのは、あまり得策ではありません。

会計をして、きちんと利益を確認しましょう。

直前に利益がでるとか、直前にはあまり売上が良くないなどの、毎期の流れも確認しておきましょう。

 

決算対策をして利益を減らしてしまうと、大きく借入(資金調達)ができない場合があります。

なぜなら、借金というのは、利益から返して行くからです。

利益が大きければ、返済パワーもあると銀行はみます。

 

税金を減らすのも必要ですが、利益をだして税金を払うことも必要となります。

それが、お金を減らさないようにするためには、必要となります。

 

最後に、税金というのは、使ったお金の30%くらいとなります。

そのため、税金が減るよりも、出ていく金額の方が多いのです。

 

100万円使っても、30万円しか税金は減りません。

100万円使うと100万円税金が減るような気がしますが、使った金額の30%しか減らないことも考えておきましょう。

 

税金を減らすために、会社の財産を減らさないようにしましょう。

法人の決算対策で車を購入するのは有効か?のまとめ

決算対策は必要ですが、ギリギリにやると、あまり効果がありません。

そのあたりも考えて、決算対策をしていきましょう。

編集後記(1775)

テレビでバレンタイ特集がやっていて、ハートの形がついた口紅とか出てきました。

バレンタインが、昔と変わってきて、良かったです。

義理チョコや義理チョコのお返しって、あまりいい制度(?)では、なかったですよね。

 

55日記(2105)

寝る前に「ヘリコプターみたいにクルクルまわして」と言われました。

ちょっと、体重が重すぎて、できないんですよね。

20キロを超えたところなので。

 

66日記(1332)

3歳ですが「食べさせて」を、ほぼ毎日言っています。

今だけなんでしょうね。

あと、どのくらいで、手が離れるのでしょう?

 

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