銀行融資で、よくある粉飾決算とはどんなこと?

銀行融資で、よくある粉飾決算ってなに?と悩んでいませんか。

よくある粉飾決算は、

・減価償却費を計上しない

・在庫をいじる

・仮払金

です。

 

この記事をよんで、銀行融資で、よくある粉飾決算について確認していきましょう。

目次

銀行融資で、よくある粉飾決算とはどんなこと?

会計事務所にお願いしているから、粉飾決算はないと思っていることもありますが、実は銀行融資では粉飾決算になってしまっていることもあります。

それは、

・減価償却費を計上していない

・在庫をちょっと増やす

・仮払金がある

各項目について、確認していきます。

減価償却費を計上していない

会計事務所にお願いしていると「ちょいプラでいいですね」なんて話になることもあるでしょう。

その時に、減価償却費で調整しているなら、注意が必要です。

 

減価償却費で調整することは、銀行融資では粉飾決算になってしまうからです。

大前提として、減価償却費を調整することは、法人税法では認められています。

 

そのため、減価償却費を限界までやらなくてもいいということなのです。

ちょっとわかりにくいので、数字で確認してみます。

 

例えば、100万円の軽自動車を購入したとします。

金額が高いため、減価償却として、4年で経費にしていきます。

 

定率法とか定額法とかあるんですが、わかりにくいので、100万円を4年で経費にするとなると、100万円÷4=25万円で毎期経費にできるとします。

法人税では、25万円以下なら、いくらでもいいというルールです。

 

利益が20万円あったら、減価償却費を25万円すると、△5万円の赤字になってしまいます。

そのため、減価償却費を15万円にして、5万円の黒字にするということです。

 

この減価償却費を操作することについては、法人税法では問題ないのですが、会計では25万円と数字が出ているから、25万円以外はダメってことになるのです。

そのため利益が20万円あっても、減価償却費を25万円にして、△5万円が当期利益にするのが正解となります。

 

減価償却費は、いじりやすい勘定科目にはなりますが、銀行融資では訂正されてしまいます。

決算書では黒字であっても、銀行融資では赤字になってしまうのです。

 

「ちょいプラが、いいですね」と言われたときは、どこをいじったのかを確認してみましょう。

それが、減価償却費だった場合は、やめておきましょう。

在庫を増やす

最初に、在庫をいじるのは、粉飾決算になります。

在庫も減価償却費と一緒で、いじりやすい勘定科目ですので、なんとなく在庫をいじってしまうこともあるでしょう。

 

なぜ在庫がいじりやすいのかというと、在庫があるのは、決算日の仕事が終わった時点だけだからです。

次の日には、会社が動いているので、在庫は移動してしまいます。

その当時のことはわからないだろうということで、在庫の調整は簡単だと思われています。

在庫を増やすのが、なにが問題なのかというと、粉飾決算だからという他に、理由があります。

 

どんどんと増えてしまうことです。

最初にちょっとやって、そのあともちょっとやってとなり、最終的には「こんなにあるの?」という数字になっていきます。

在庫調整は、やった後の決算まで影響しますので、やめましょう。

 

あと、意識しないで粉飾になってしまうのは、不良在庫です。

不良在庫というのは、古くなったりしてしまって、販売するものができないものです。

 

いつまでも会社に残しておくと、場所を使ったりしますので、もったいないです。

早めに処分することにより、正しい決算書になります。

 

この不良在庫についても、銀行では調整が入ることになります。

在庫が増えるようであれば、説明をするといいでしょう。

 

もし、不良在庫を処分する場合も、特別損失で処理しましょう。

そして、銀行へも不良在庫を処理したことを、伝えましょう。

 

在庫は、調整しやすい勘定科目ですが、いじらないようにしましょう。

あとは、不良在庫にも注意が必要です。

仮払金がある

仮払金があると、粉飾決算を疑われます。

その理由は、「仮払金」っておかしいからです。

 

お金を使うと、経費になるか資産になるかです。

その中で、理由もなく仮払金になるのは、おかしいですよね。

 

そのため、粉飾決算となります。

だいたいの理由としては、「社長が使ったんだけど、個人的なモノだった」というものです。

 

これは、本来なら、給料や社長貸付金扱いになるべきものですが、給料や社長貸付金にしてしまうと問題があるので、仮払金にしているということですね。

会計事務所に依頼していて、勝手に仮払金になっていることもあるでしょう。

きちんと試算表の段階から、チェックをしておきましょう。

 

銀行融資では、この仮払金に関しても、調整が入ります。

銀行としては、よくわからない仮払金を、資産としては認められないからです。

 

仮払金ってなんとも便利な勘定科目ですが、内容のわからない場合は、注意が必要となります。

内容が分かる場合は、勘定科目内訳明細書にきちんと記入をしてもらいましょう。

銀行融資で、よくある粉飾決算とはどんなこと?のまとめ

自分でもしらないところで、粉飾決算となってしまうことがあります。

決算書の内容に、気をつけましょう。

 

編集後記(2116)

実家の群馬に帰りました。

いや~、寒かったですね。

東京都は、2℃~3℃くらい違いそうです。

 

55日記(2446)

私の実家で、鬼ごっこして、楽しみました。

「きゃ~」って叫んで、喜んでいました。

 

66日記(1673)

家の中で騒げるので、楽しいと喜んでいました。

「かえりたくない」と言っていたのが、印象的でしたね。

 

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