この記事は、中小企業が銀行融資を初めてうけるなら、信用金庫・信用組合にしようという内容です。
銀行融資を受けるときの銀行選びはどうしたらいいの?と悩んでいませんか?
銀行融資を受けるときの銀行選びは、
・中小企業は、信用金庫・信用組合を利用せよ!
・都市銀行で借りるのはなぜダメなのか?
・日本政策金融公庫も活用していこう
となります。
中小企業は、信用金庫・信用組合との取引が良いのですが、それは決算書以外のところも見て、銀行融資をしてくれるからです。
都市銀行で借りるのがダメなのは、決算書重視ですし、保証協会付き融資しか受けられないからです。
日本政策金融公庫が良いのは、赤字決算や創業時も融資してくれるからです。
この記事を読めば、良い銀行選びをすることができます。
中小企業は、信用金庫・信用組合を利用せよ!
中小企業は、信用金庫・信用組合を利用しましょう。
その理由は、信用金庫・信用組合は、決算書以外の部分も見てくれているからです。
もちろん、決算書を重視しますが、それだけではありません。
事業の将来性、社長の個人的な財産、社長の資質などを見て、銀行融資をしてくれます。
信用金庫・信用組合は、中小企業のちからになってくれます。
まずは、信用金庫・信用組合から、銀行融資を受けましょう。
信用金庫・信用組合で銀行融資を受けて、返済の実績を作れば、プロパー融資を受けることも可能です。
プロパー融資というのは、保証協会の保証を受けない銀行融資のことです。
保証協会の保証を受ける融資というのは、会社などが銀行融資を返済できなかった場合は、銀行融資の保証協会が80%を保証する融資となります。
プロパー融資は、銀行が返済できなかった場合は、全部を銀行で負担する融資となります。
プロパー融資を受けるメリットは、保証協会の保証の枠を空けることができるのです。
保証協会の枠が空いていれば、ピンチのときも銀行融資を受けやすくなります。
中小企業でも、決算書の内容がよければ、プロパー融資の可能性はあります。
プロパー融資を受けられれば、他の銀行の目も変わってきます。
「A銀行がプロパー融資をしているなら、うちの銀行からも借りて欲しい」となることもあります。
信用金庫・信用組合で銀行融資を初めて受ける時は、保証協会が保証する融資になりますが、会社が成長すればプロパー融資も可能となります。
信用金庫と信用組合のお付き合いの目安としては、売上高が1億円くらいまでですね。
そして、売上高が1億円を超えるようになったら、地方銀行との取引を始めましょう。
その時でも、信用金庫・信用組合との取引は、継続させていきましょう。
中小企業は、信用金庫・信用組合とお付き合いをしましょう。
都市銀行で借りるのは、なぜダメなのか?
都市銀行で借りるのは、なぜダメなのか?なんですが、その理由は、ミスマッチだからです。
都市銀行では、有名なのもあり借りたい人が、いっぱい集まってきます。
都市銀行は、返済してくれる人に貸したいですがから、いっぱい借りたい人がくれば、返済可能性が確実な決算書重視となります。
さらに、大きく貸して大きく収入を得たいので、小さい会社は相手にされません。
そのため、都市銀行の想定しているお客様と中小企業がマッチしないということになります。
都市銀行の対象としては、売上高が3億円を超えたくらいでしょう。
では、絶対に都市銀行が銀行融資をしてくれないのかというと、そんなことはないでしょう。
都市銀行の場合でも、保証協会の保証付き融資であれば、銀行融資を受けられるでしょう。
「融資なんてなんでもいいから、受けられればいいよ」と思うかもしれません。
保証協会の保証付き融資は、枠があります。
枠の上限まで銀行融資を受けた場合は、どうなるのかというと、銀行融資を受けられなくなってしまいます。
中小企業が、都市銀行でプロパー融資を受けられることはないでしょう。
保証協会の枠がいっぱいになってしまったら、信用金庫・信用組合でも保証協会の保証付き融資をうけることはできません。
それは、保証協会が、保証してくれないからです。
保証協会の枠がいっぱいになってから「うちは業績がいいから、プロパー融資をお願いします」と言っても、普段の付き合いが少ない場合は、プロパー融資を受けることもできないでしょう。
銀行融資の視点からは、都市銀行のお付き合いはやめておいた方が良いでしょう。
日本政策金融公庫も活用していこう
日本政策金融公庫って知っていますか?
日本政策金融公庫でも、銀行融資を受けることができます。
知らなかったという方は、お近くの・・・と言いたい所ですが、そんなにないので、インターネットで検索してください。
日本政策金融公庫は、政府系金融機関で国がバックにいる金融機関となります。
日本政策金融公庫を知らない方でも、日本政策金融公庫からも銀行融資を受けておきましょう。
日本政策金融公庫は、民間の銀行が融資しにくい“赤字の会社”や“創業時の会社”などに融資をしてくれます。
民間の銀行が、「ちょっと返済してくれそうにないから、やめておく」というところにも、銀行融資をしてくれます。
審査がちょっと、ゆるめなのです。
初めて銀行融資を受けるなら、日本政策金融公庫を利用するのがいいでしょう。
そして、そのお金を信用金庫・信用組合に預けます。
日本政策金融公庫は、貸出専門なので、預金するとこがありません。
借りたらどこかの銀行に預け入れしなければいけないのですが、信用金庫・信用組合に預け入れしましょう。
そして、信用金庫・信用組合の通帳の残高が増えたところで、日本政策金融公庫の預け入れをした信用金庫・信用組合で銀行融資を受けます。
日本政策金融公庫が銀行融資をしてくれることで、1つの実績ができますので、信用金庫・信用組合も銀行融資をしてくれる可能性が出てきます。
さらに、複数の取引のある金融機関から、銀行融資を受けていくことになるのです。
日本政策金融公庫は、貸出専門なので、返済が滞ることがなければ、次の融資を受けることも可能です。
民間の金融機関の補填なので、メインバンクにはなりませんが、会社の最初から最後までお付き合いした金融機関となります。
銀行融資を受けるのに、その銀行で大丈夫?銀行融資の銀行の選び方のまとめ
銀行は、どこでもいいということはありません。
銀行融資を受けるには、会社の状況にあった銀行を選ぶ必要があります。
編集後記(2295)
昨日は、税理士会の研修に行きました。
消費税で有名な先生が講師でしたが、いつもながらヒヤッとすることが多く、気が引き締められました。
55日記(2625)
国語ができなくて「できない!」と怒っていました。
学校で習う⇒家でできるということでは、ありませんからね。
「200回やってできなかったら、怒っていいよ」とアドバイスしておきました。
66日記(1852)
夜に雷が鳴っていて、喜んだり怖がったりしていました。
楽しいイベントのようでしたね。