この記事は、保証協会付き融資に頼り続けると会社が危ないということを解説しています。
保証協会付き融資て受けやすいから、ドンドンと融資を受けていいんだよね?と悩んでいませんか。
保証協会付き融資に頼り続けるのは問題があります。
その問題というのは、
・保証協会付き融資には、枠がある
・保証協会がダメなら、どの銀行でもダメ
・保証協会付き融資は、日本政策金融公庫の融資にも影響する
となります。
保証協会付き融資には、枠があるのですが、全部は使えません。
保証協会付き融資は、資金使途違反などが保証協会にバレたら、どの銀行でも申し込んでも、保証協会付きを受けられません。
保証協会付き融資を受けすぎると、日本政策金融公庫の融資を受けにくくなるのです。
この記事を読んで、保証協会付き融資の依存度を減らしていき、日本政策金融公庫やプロパー融資を使って、資金繰りを安定させていきましょう。
保証協会付き融資には、枠の全部は借りられない
保証協会付き融資のデメリットは、保証の枠があることです。
その理由は、保証協会付き融資を受けすぎることにより、保証の枠を使いすぎて、銀行融資を受けられなくなるからです。
そのため、保証協会付き融資の枠を残すような戦略を取る必要があります。
保証協会付き融資は、借りやすいので、どんどんと借りていませんか?
借りすぎると、保証協会付き融資の枠がいっぱいになってしまいます。
保証協会付き融資の枠は、2億8,000万円となりますが、それが全部使えるわけではありません。
だいたい、保証協会付き融資の保証の枠は、売上の3か月分~5か月分くらいとなります。
そのため、保証協会の枠を2億8,000万円だと思っていると、すぐに限界が来てしまいます。
インターネットやChatGPTなんかで調べて、枠が2億8,000万円だと思ったら、違っていたということにならないようにしましょう。
そして、枠の問題でもう1つなんですが、プロパー融資にも影響がでてきます。
プロパー融資というのは、銀行が独自で融資を行うことで、保証協会の枠を使わない融資です。
でも、プロパー融資を行う銀行は、リスクヘッジをするために、保証協会の枠を空けておきたいのです。
銀行は、プロパー融資で貸した会社が返済できないとなると困るので、プロパー融資の分だけ保証協会付き融資を使えるように枠を空けておきたいのです。
保証協会付き融資を使いすぎてしまうと、プロパー融資を受けられなくなる可能性が高まります。
プロパー融資を受けていれば、他の銀行に評価されますし、銀行融資の可能性が高まるのです。
保証協会融資を受けまくることのデメリットを確認して、プロパー融資との併用を考えていきましょう。
保証協会がダメなら、どの銀行でもダメ
保証協会のデメリットは、保証協会がダメと言ったらどの銀行でも、保証協会付き融資を受けられません。
その理由は、銀行がOKと言っても、保証協会付き融資は、保証協会がOKを出さないからです。
そのため、保証協会付き融資がダメとなることは、必ず避けなければいけません。
A銀行で、保証協会付き融資を受けて、問題が発生したとします。
そのあとに、B銀行で保証協会付き融資を受けようと思っても、保証協会がOKを出さないため、融資が受けられません。
保証協会付き融資でダメとなると、どの銀行でも保証協会付き融資は受けられなくなるのです。
保証協会付き融資は、ダメとならないように注意しましょう。
保証協会付き融資でダメになることで多いのは、資金使途違反です。
たとえば、設備投資をするために受けた融資を、設備投資以外に使ってしまうことです。
これを読んでいるあなたは、「設備投資の目的で受けた融資なんだから、当たり前だ」と思うでしょう。
でも、次のケースでもダメなんです。
それは、たまたまお金があったので、設備投資の融資のお金が入金する前日に、会社のお金で設備投資の資金を払ってしまった場合です。
翌日に設備資金の融資が入ってくるので、行って来いなんで、残高は変わりません。
この場合は、入金したお金で設備投資を行っていないため、資金使途違反となります。
「こんなことで、資金使途?」と思うかもしれませんが、それが命取り(命までは取られませんが)となります。
ちょっとしたことで、資金使途違反となってしまいます。
設備資金が減額された場合なども該当する可能性が高いので、取引に変化があったときは、必ず銀行と保証協会に報告をしましょう。
保証協会でダメと言われれば、保証協会付き融資は受けられませんので、資金使途違反などは十分注意しましょう。
保証協会付き融資は、日本政策金融公庫の融資にも影響する
保証協会付き融資のデメリットは、保証協会付きを受けすぎると、日本政策金融公庫の融資にも影響します。
その理由は、保証協会と日本政策金融公庫が、国の機関のため、民業圧迫となってしまうので調整をしているからです。
そのため、日本政策金融公庫の融資も検討しているなら、保証協会付き融資を多くするのは、オススメできません。
保証協会の目的は、大企業に比べて信用力のない中小企業が、融資を受けるときに保証をしてくれる「公的な保証人」なのです。
日本政策金融公庫の目的は、一般の金融機関が行う金融を補完することです。
保証協会と日本政策金融公庫は、公的機関なので、1つの会社で両方が活躍することができません。
どっちかが多くなれば、どっちかが少なくなるということになります。
今回のケースだと、保証協会付きの融資を受けすぎると、日本政策金融公庫の融資が受けにくくなるということです。
では、どうやったらいいのかというと、プロパー融資を受けることです。
プロパー融資を受けることで、保証協会を使う融資が減りますので、日本政策金融公庫の融資も受けやすくなります。
バランスよく借入をすることが、保証協会と日本政策金融公庫の両方をうまく使う方法となります。
知らないと危険!保証協会付き融資に頼り続けると会社が危ないのまとめ
保証協会付き融資は受けやすい融資ですが、デメリットもあります。
銀行は、保証協会付き融資を進めて来ますが、戦略を立てて融資を受けていきましょう。
編集後記(2351)
3時間しか寝ていなかったので、ツライ日となりました。
夜は、月2回くらいにしようと思いました。
55日記(2681)
UNOを一緒にやりました。
昨日は、1勝1敗でした。
66日記(1908)
そろそろ箸の持ち方の説明をしなきゃと思ったのですが、手が小さくて難しいですね。
なるべく、クセがつく前には、説明したいんですけどね。