赤字決算になりそう…その前に考えておきたい銀行融資の3つのこと

この記事は、赤字になりそうなときに、やっておきたいことについて解説しています。

 

今期は、赤字決算になりそうだけど、なにかやることってないのかな?と悩んでいませんか。

赤字決算になりそうな時にやることは、

・試算表の内容を確認してみる

・赤字の決算書を出す前に、銀行融資を受ける

・来期を黒字になるように動く

となります。

 

内容をちょっと紹介します。

試算表の内容を確認するというのは、特別損失へ持っていくことができる勘定科目があるかどうかを確認しましょう。

赤字の決算書を出す前に、銀行融資を受けるというのは、赤字の決算書を提出してしまうと、次の決算書まで銀行融資は受けにくくなるので、その前に銀行融資を受けてしまいましょう。

来期を黒字になるように動くというのは、赤字になるなら、赤字をドカンと出してしまって、来期はなるべく黒字になるようにしましょう。

 

この記事を読んで、赤字の決算書になる前に早めに動いて、銀行融資を有利に進めて行きましょう。

目次

試算表の内容を確認してみる

決算が赤字になりそうな時は、試算表を確認してみましょう。

その理由は、“決算書の表現のしかた”で、赤字からなんとか大丈夫な赤字に、変わることができるかもしれないからです。

そのため、まずは赤字の原因を確認しましょう。

 

「赤字になりそう・・・」となった時は、まず試算表で赤字の原因を確認しましょう。

赤字の原因が、特別損失が大きい場合は、営業利益や経常利益が、黒字だということをアピールできます。

 

最終的な利益が赤字であっても、営業利益が黒字なら、会社の営業に赤字の原因はないということです。

特別損失なので、「赤字の原因は特別に起こったことで、来期については、特別なことはないから黒字になる」とアピールするのです。

試算表の内容を確認するのは、販売費及び一般管理費の中に、特別損失に移動できるものがあるかどうかを確認してみることです。

 

もし、赤字の原因が“大口の取引先がなくなった”などの場合は、会社の大きい変化となりますので、銀行に早めに報告をしましょう。

赤字になりそうなので、「この赤字を、どうやってごまかそうか・・・」と考えるのは、やってはいけないことです。

 

「試算表がないから良くわからないけど、赤字なんだ」という場合は、早めに試算表を作りましょう。

現状がわからない場合は、手の打ちようがありませんし、銀行融資は受けられません。

試算表は、必ず毎月作るようにして、変化を感じとりましょう。

 

赤字になりそうになったら、試算表の内容を確認してみて、特別損失に持っていける項目がないかを確認しましょう。

そして、赤字の原因が、会社の営業に大きな変化となってしまう場合は、早めに銀行に相談しましょう。

赤字の決算書を出す前に、銀行融資を受ける

赤字になりそうだと感じたら、赤字の決算書を出す前に、銀行融資を受けてしまいましょう。

その理由は、赤字の決算書を銀行融資に出した後よりは、銀行融資を受けられる可能性が高まるからです。

そのため、赤字になりそうになったら、早めに動きましょう。

 

赤字の決算書を銀行に提出すれば、それで会社の格付けが決まってしまい、次の決算書が出来上がるまでは、赤字の決算書を基準にして銀行融資が行われます。

赤字の決算書を提出すると、次の決算書が提出されるまでは、銀行融資が受けにくくなるのです。

 

それを防止するために、赤字になる前に、銀行融資を受けておく必要があります。

そして、赤字の決算書を銀行に提出したら、次の決算書を銀行に提出するまでは、じっとガマンをすることです。

 

決算書を提出するまえに、銀行融資を受けるのですが、前の決算書から時間が過ぎていると、試算表の提出を求められます。

だいたい、決算日から2か月~3か月くらいなら、試算表の提出はないでしょうけど、それ以降であれば「試算表も提出してください」と言われるでしょう。

 

銀行に赤字の試算表を提出すれば、「えっ、赤字じゃん」と思われるでしょう。

赤字の試算表の前に提出したいところですが、なかなか難しいので、早めに融資を申し込むことです。

 

早めに融資を申し込めば、赤字が少ない試算表の時に融資の審査をうけることができるからです。

そして、赤字でも会社は、大丈夫という説得材料が必要となります。

資金繰り表を作って銀行に、お金の流れが問題ないことを証明して、説得をしましょう。

 

赤字の決算書を提出してしまうと、次の決算書が提出されるまで、銀行融資は受けにくくなります。

早めに動くことにより、ダメージを少なくしましょう。

来期を黒字になるように動く

赤字の決算書になることが確定してしまったら、来期は黒字になるように動きましょう。

その理由は、2期連続赤字は、避けたいところだからです。

そのため、今期の赤字を多くして、来期の黒字を確実にしましょう。

 

「今期は、赤字か・・・」と思った後に、どうしますか?

たぶん、「なるべく赤字は少なくする決算書にしよう」と考えることが多いと思います。

 

でも、それは間違いです!

赤字がでたら、ドカンと赤字にしてしまいましょう。

 

そして、来期は黒字にして、赤字から黒字へのV字回復をすると、銀行には好印象となります。

 

できる方法としては、

・今期の売上で来期にでも良いものは、来期にする

・今期の経費でも来期の経費でも良いものは、今期の経費にする

となります。

 

もちろん、税金の計算に間違いがあると問題なので、顧問税理士と一緒に考えてみてください。

赤字の時の決算書は、来期に黒字になるように、ドカンと赤字にするのがポイントとなります。

赤字決算になりそう…その前に考えておきたい銀行融資の3つのことのまとめ

赤字の決算になりそうなら、早めに動くのが1番です。

赤字の決算書を提出する前にも、やることはいっぱいあります。

 

赤字決算になりそうな時にやることは、

・試算表の内容を確認してみる

・赤字の決算書を出す前に、銀行融資を受ける

・来期を黒字になるように動く

 

編集後記(2386)

スタンディングデスクを使っているのですが、なかなか調子がいいですね。

電動がラクで使いやすいです。

 

55日記(2716)

家で宿題をやっているのですが、「この字、花まるもらえる」と言ってやっています。

昨日は、カタカナと“先”という漢字を勉強していました。

 

66日記(1943)

「うんどうかいまで、なんかいねればいいの?」と聞いてきます。

楽しみにしているようです。

 

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