この記事は、運転資金を銀行がどう見ているかを解説しています。
運転資金の融資を受けようと思っているけど、審査ってどうやっているの?と疑問に思っていませんか。
銀行融資の運転資金は、運転資金=(売掛金+受取手形+棚卸資産)△(買掛金+支払手形)で出しています。
そして、算式で出した運転資金の金額と借入金の金額を比較したりして、運転資金の融資ができるかどうかを決めています。
あと、運転資金の算式は、決算書の数字が大切なので、特に売掛金や棚卸資産がキチンとしているかどうかも確認します。
この記事を読んで運転資金を確認して、運転資金の融資を受けていきましょう。
運転資金とはなんだ?
運転資金の銀行融資を受けたいと思っているなら、決算書のどこをみているの?というのを先に確認できたらいいですよね。
運転資金の融資は、運転資金=(売掛金+受取手形+棚卸資産)△(買掛金+支払手形)という算式で確認しています。
運転資金というのは、会社を運営していくのに必要なお金のことです。
会社を運営していくというと、家賃や給料などもありますが、銀行融資でいう運転資金のメインは、入金されていないお金のことです。
入金されていないお金ってなんだ?と思ったかもしれませんが、会社が販売して入金されていない金額のことになります。
運転資金=(売掛金+受取手形+棚卸資産)△(買掛金+支払手形)というのを、細かく確認していきます。
算式の運転資金は、運転資金=会社のお金が足りない部分=(まだ入金していないお金)△(まだ払っていないお金)となります。
入金していないお金と払っていないお金の差額が、運転資金である足りないお金ということなのです。
売掛金は、販売して入金していないお金のことです。
受取手形は、販売して手形をもらったけど、お金になっていませんから、まだ入金されていないお金のことになります。
棚卸資産は、販売前の商品のことですが、ちょっと強引かもしれませんが、いずれ販売したらお金になるので、まだ入金されていないお金となります。
他の表現にすると、商品を購入してお金が出ていった状態です。
買掛金は、購入したけど、まだ払っていないお金のことになります。
支払手形も、購入して手形で払ったけど、お金はでていっていない状態となります。
銀行融資では、この運転資金がいくらあるかを確認して、運転資金がどのくらいあって、借入金がどのくらいあるから、まだ融資できるとかを判断します。
運転資金を実際の数字で確認します
運転資金を実際の数字で確認します。
例えば、売掛金50、棚卸資産25、買掛金50とします。
運転資金の算式は、運転資金=(売掛金+受取手形+棚卸資産)△(買掛金+支払手形)にあてはめていきます。
運転資金=(50+25)△50=25となります。
この会社の運転資金は、25なので、25が運転資金としては必要ということがわかります。
そして、この運転資金と借入金を考えて、融資できるかどうかを判断するのです。
運転資金の融資が行けそうなケース
運転資金の融資が行けそうケースというのは、運転資金にたいして、借入金が少ない状況の場合です。
数字を使って計算してみましょう。
運転資金の算式で出した金額が、50だったとして、借入金が30だった場合です。
この場合は、借入金30を運転資金の全部に使っているけど、まだ残っている状態です。
運転資金50△借入金30=20なので、20の余力があるということです。
会社が、銀行に運転資金の融資の相談をすれば、融資を受けやすい状態なのです。
できたら、会社の決算書を出してみて、確認をしてみてください。
運転資金が、どのくらい借りられるのかを確認してみましょう。
運転資金の融資がダメそうなケース
運転資金の融資がダメそうなケースも、確認しておきましょう。
運転資金の融資がダメそうなケースは、運転資金の金額よりも借入金の金額が多い場合です。
数字で確認すると、運転資金が20で、借入金が30だった場合です。
この場合は、運転資金よりも借入金が多くなってしまっています。
この場合は、運転資金の融資を受けるのが、なかなか難しいことになります。
しかも、運転資金よりも借入金が10多い(20△30=借入金が10多い)ので、10は運転資金ではないなにかに使われていることになります。
この10がなにに使われているかも確認されます。
運転資金の融資を受けた流れで、固定資産の購入になった場合は問題ないでしょうけども、役員貸付金などになった場合は、銀行融資が事業に使われていないことになります。
さらに、銀行が融資をしてしまうと、運転資金は足りているので、他のことに使われる心配で、融資を行わないということもあるかもしれません。
融資の視点というのは、他に使われていないか?というのも確認します。
運転資金の注意点
運転資金の注意点は、決算書の内容になります。
運転資金の算式は、運転資金=(売掛金+受取手形+棚卸資産)△(買掛金+支払手形)となりますが、とくに売掛金と棚卸資産が正しいかが問題となります。
売掛金と棚卸資産は、粉飾決算でよく出てくる勘定科目となるからです。
運転資金の融資は、まだ入金していないお金があり、不足している部分に融資をする目的です。
売掛金に、もうもらえない売掛金があれば、それはまだ入金していないお金にはなりませんので、除外しなければいけません。
棚卸資産も同じで、もう販売できない商品があれば、除外する必要があります。
棚卸資産は、本当にあるかどうかも大切です。
銀行融資を受けるときは、売掛金や棚卸資産については、正しいことを証明する書類を提出しましょう。
銀行融資の運転資金ってどう見られる? 審査の基本を解説のまとめ
運転資金は、運転資金=(売掛金+受取手形+棚卸資産)△(買掛金+支払手形)が全てです。
この算式は、覚えておきましょう。
編集後記(2410)
仕事しようと思ったのですが、ワールドシリーズが白熱して、見てしまいまいた。
まあ、しかたないですね。
55日記(2470)
シール帳を買って、デコレーションしていました。
次女とシールの交換を楽しんでいました。
66日記(1967)
クレーンゲームをやったら、じゃがりこが12コとれたそうです。
家に帰ってきて、すぐに報告してくれました。

