この記事は、節税と銀行融資について、解説しています。
「節税してるから安心です」 そう思ってた。
決算書もちゃんと作ってるし、税金も抑えられてる。
でも、銀行に融資を申し込んだら、まさかの“NG”。
「黒字なのに、なんで…?」 となりたくないですよね。
この記事では、
・銀行融資を考えるなら、節税は必要ない
・銀行融資の判断は、決算書がメイン
・節税することの問題点は、債務超過になりやすい
と節税と銀行融資について、解説しています。
この記事を読んで、節税と銀行融資について確認しましょう。
銀行融資を考えるなら、節税は必要ない
銀行融資を考えるなら、節税の必要はありません!
その理由は、節税すると、銀行融資の可能性が減ってしまうからです。
そのため、銀行融資を考えている場合は、節税をしないほうがいいのです。
節税したいという気持ちは、誰にでもあります。
もちろん、私にもあるんです。
でも、銀行融資と節税は、あまり仲良くないのです。
銀行融資には、利益が関係してきますので、節税で利益を減らしてしまうことが、銀行融資にはマイナスになってしまいます。
利益が多いのと少ないのでは、銀行融資を受けられる可能性って変わってくるって知っていました?
利益が多い方が、銀行融資を受けられる可能性が高いので、利益を出していきましょう。
・・・と書いてもわかりにくいので、数字で確認していきますね。
たとえば、利益が100万円の場合と10万円の場合で比較してみます。
先に結論の表をつくっておきます。
| 利益 | 銀行融資の可能額 |
| 100万円 | 1,000万円 |
| 10万円 | 100万円 |
銀行は、「利益の10倍の金額を、融資してもいいかも?」と思っています。
融資をするには、他にも基準がありますが、利益の10倍と考えています。
節税をしてしまうと、銀行融資の可能性が減ってしまうのです。
100万円の利益がでるはずだったのに、10万円の利益にしてしまうと、900万円の銀行融資の可能性を失ってしまいます。
1,000万円△100万円=900万円だからです。
節税をした期の翌期で、会社の調子が悪くなることだってあるのです。
その時に、「あ~、あの時ムリヤリ節税しなければ・・・」と思っても、遅いのです。
銀行融資の可能性を減らしてまで、利益を減らす必要があるのかどうか。
よく考えて、節税することを、オススメいたします。
銀行融資の判断は、決算書がメイン
銀行融資の判断基準は、決算書がメインとなります。
決算書は、税務署に提出する書類なので、決算書が1番信頼のある書類となるからです。
そのため、後で「実は、大きく黒字だったけど、ムリヤリ利益を減らしたんだ」とかいう言い訳は通用しません。
銀行は、「利益の10倍を、融資してもいいかも?」と思っていると、上で書きました。
決算書が大きく黒字だったのに、わざと利益を減らして、あとで黒字だったから銀行融資をもっと受けたいと言ってもできないのです。
銀行が信頼する書類は、税務署に提出する決算書となります。
その決算書が、ちょっと黒字という結果になっていれば、ちょっと黒字を前提にして、銀行融資の可能性を確認します。
「実は、わざとちょっと黒字にしたんです」と言ってしまうと、会社の考え方がヤバイと思われるかもしれません。
それに、わざとちょっと黒字にしたというは、本当にそうだったかは、誰にもわからないのです。
銀行融資では、提出された決算書が、メインの判断材料となります。
あとで、利益がもっとあったという言い訳は、通用しませんので、注意が必要となります。
節税することの問題点は、債務超過になりやすい
節税については、銀行融資の可能性を減らしてしまう他に、債務超過になりやすいという問題があります。
その理由は、毎期の利益を少なくしてしまうと、赤字が出た途端に債務超過となってしまいます。
債務超過になれば、銀行融資の可能性は、低くなってしまいます。
そのため、節税してちょっと黒字というのは、良くないことが起こるのです。
節税することの問題点の1つは、銀行融資の可能性を減らしてしまうことです。
そして、もう1つの問題点が、債務超過になりやすいということです。
債務超過のなにが問題なのかというと、債務超過になってしまえば、銀行融資を受けられる可能性が低くなるのです。
どうして債務超過になると、銀行融資の可能性が低くなるのかとういと、債務超過の状態では、資産を全部売却しても、負債を払い切れない状態だからです。
銀行融資を受けるときに、会社は決算書を、銀行に提出します。
銀行は、決算書を受け取った時に、最初に見るのが貸借対照表の純資産の部です。
貸借対照表の純資産の部が、債務超過かどうかを確認して、他の部分を確認します。
そのくらい、決算書が債務超過かどうかは、大切なのです。
節税をして利益を減らしてしまうと、債務超過になりやすいので、節税が銀行融資にメリットがないのです。
利益を増やすことにより、会社の銀行融資の可能性は高まります。
「節税してるから安心」…そう思ってたら、銀行融資が遠のいたのまとめ
節税と銀行融資は、相性がよくありません。
銀行融資を受けようと思うなら、節税はやめておきましょう。
節税と銀行融資の関係は、
・銀行融資を考えるなら、節税は必要ない
・銀行融資の判断は、決算書がメイン
・節税することの問題点は、債務超過になりやすい
編集後記(2412)
月初めのため、予定納税のダイレクト納付や住民税のPay-easy納付の準備をしました。
数が多くなると、なかなか大変です。
55日記(2472)
なんかの発表で、ちょっとだけ言うことになりました。
緊張せず、やりきってほしいです。
66日記(1969)
お風呂に入る前に「タオルで、さきにふいてね」と、言ってきました。
誰が先に出るか問題が、なかなか面倒になってきましたね。

