この記事は、銀行融資で保証人を設定しない融資について、解説しています。
「銀行融資をうけるなら、やっぱり保証人にならなきゃいけないの?」と悩んでいませんか。
最近では、銀行融資を受けるときは、保証人を設定しない融資が多くなってきています。
保証人にならないようにするには、会社が銀行に融資の返済ができるような財務内容や会社と個人のお金が分かれている必要があります。
あと、保証人の設定をしない融資について、積極的な銀行もあれば、そうでない銀行もあるので、銀行選びも大切となります。
この記事では、
・保証人が必要ない融資が多くなってきた
・保証人にならないようにするには?
・保証人にならないような銀行を選ぶ
について確認して、銀行融資の時に保証人にならない方法などについて、解説しています。
この記事を読んで、銀行融資の時に、保証人にならないようにしましょう。
保証人が必要ない融資が多くなってきた
銀行融資を受けると、保証人にならなきゃいけないの?と思っているかもしれませんが、そんなことはありません。
今は、保証人が必要ない融資が、多くなってきたからです。
昔は、銀行融資の保証人に社長がなるというのは、必ずありました。
でも、今は、そんなことはありません。
保証人は、経営者保証ともいいますが、経営者保証を設定しない融資も多くなってきているのが現実です。
なんでそんな流れになったのかというと、金融庁が「経営者保証を設定しないなら、会社に説明しなさい」と言ったのも1つの原因でしょう。

グラフを確認してみると、2024年は50%を超えています。
新規融資に占める経営者保証に依存しない融資の割合というのは、経営者保証の設定をしない融資の割合が50%を超えているということです。
「じゃあ、これからは、経営者保証を設定しない融資が受けられる!」と喜んでいいのかというと、そうでもないとうのが現状です。
だいたい50%の会社が経営者保証を設定していないということは、残りの50%は、経営者保証を設定しているということです。
では、経営者保証を設定しないようにするには、どうしたらいいのでしょうか?
保証人にならないようにするには?
社長が、保証人にならない=経営者保証を設定しないようにするには、キチンとした会計処理が必要となってきます。
その理由は、経営者保証を設定しないということは、キチンと返済してくれる会社かどうかを見極める必要があるからです。
厳しい目でみて、問題がなければ、経営者保証を設定しない融資をすることができるのです。
そのため、経営者保証を設定しないというのは、会社の決算書の内容が、重視されてきます。
経営者保証を設定しない要件としては、3つあります。
・資産の所有やお金のやりとりに関して、法人と経営者が明確に区分・分離
・財務基盤が強化されており、法人のみの資産や収益力で返済が可能
・金融機関に対し、適時適切に財務情報が開示されている
となります。
むずかしそうな内容ですが、ざっくりと説明していきます。
資産の所有やお金のやりとりに関して、法人と経営者が明確に区分・分離
ざっくりというと、会社と社長のお金がハッキリ分かれているかどうかです。
「会社のお金を個人的に使っていませんか?そんな事をしていると、融資の時に経営者保証を設定しますよ。」という内容です。
資産の所有というのがありますが、社長が持っている不動産などを、会社で使っている場合は、簡単に処分できないように制限する必要があります。
そのほか、社長の給料や社長の親族の給料が、他の会社よりもとても高かったりするときや、会社と社長のお金のやりとりがある場合は、会社と社長のお金がハッキリ分かれていないとみられます。
財務基盤が強化されており、法人のみの資産や収益力で返済が可能
ざっくりと、会社が、キチンと利益をだしていきましょうということです。
銀行が社長に経営者保証をお願いするのは、会社の信用力が少ないということです。
利益をだして、会社が融資を返済できるということになれば、経営者保証の設定の必要はありません。
金融機関に対し、適時適切に財務情報が開示されている
ざっくりと、会社が、銀行に対して、決算書以外に試算表も定期に提出して、クリアな会計をしましょうということです。
銀行は、経営者保証の設定をしないリスクを負っていますので、会社はキチンとした会計処理をしてもらうことを要求しています。
決算が終わったら、決算書だけを出して終わりでは、適切な財務情報の開示とはなりません。
毎月の試算表を作成して、定期に銀行に提出することです。
この3つの要件が、満たされれば、保証人にならない=経営者保証を設定しないになることができます。
※経営者ガイドライン(金融庁のホームページにつながります)というのがあるので、確認してもらうといいですね。
保証人にならないような銀行を選ぶ
保証人にならないようにするには、保証人にならないような銀行を選ぶ必要があります。
その理由は、経営者保証を設定しないことは、銀行によって考え方が違っているからです。
「経営者保証は、原則取りません!」とする銀行もあれば、そうでない銀行もあるのです。
そのため、保証人にならないようにするには、銀行選びも大切となってきます。
業績の良い銀行なら、大きな利益の中の小さい損失となりますので、そんなに銀行運営に影響がありません。
銀行の業績については、ディスクロージャー誌というのがあるので、「〇〇銀行 ディスクロージャー誌」で検索すると出てきます。
会社が、業績の良い銀行と経営者保証の設定をしないことに積極的な銀行を選ぶことが、経営者保証を設定しないで銀行融資を受けるコツなんです。
保証人になりたくない社長へ:保証なしで融資を受ける方法とは?まとめ
保証人になりたくなければ、キチンとした会計をする必要があります。
要件にあった内容に向かって、進んで行きましょう。
編集後記(2418)
ちょっとずつ前に進んでいます。
やっぱり、自分が動かないと、なにも動きません。
55日記(2748)
昨日は、学校が休みのため、原宿に行きました。
「しなこのお菓子買った」や「雨が突然降ってきた」など、いろいろと話してくれました。
66日記(1975)
フルミストのインフルエンザワクチンをしました。
注射じゃないので、心理的負担も少ないようです。
「つぎもこれがいい」と言っていました。

