銀行融資の残高が多いと感じたら…資産の部をチェック!

この記事は、銀行融資を受けたお金が、どうなっているのかについて、解説しています。

 

「銀行融資の残高、なんだか多い気がする…」 そんなモヤモヤを感じたら、まずは貸借対照表の“資産の部”を見てみましょう。

 負債は“どう調達したか”、資産は“何に使ったか”。

 

 つまり、資産の部を見れば、借りたお金の行き先が見えてきます。 銀行もそこをしっかりチェックしていますよ!

目次

負債の部は調達で、資産の部は使い道だから

銀行融資の残高が多いと思ったら、資産の部を確認しましょう。

その理由は、負債の部が調達で、資産の部は使い道が書いてあるからです。

そのため、資産の部を確認すると、銀行融資がどう使われたかが確認できます。

 

“決算書を読む”みたいなタイトルの本を、読んだことはありませんか?

だいたいの本が、

・負債の部は、お金の調達方法

・資産の部は、使い道

と書いてあります。

 

銀行融資は、負債の部に書いてありますから、お金を銀行で融資して、調達してきたということになるのです。

たとえば、銀行融資の残高が2,000万円あったとしたら、その2,000万円は、資産の部のどこかにあるということになります。

 

「本当かよ・・・」と思うかもしれないのですが、本当の話なんです。

残高が多いと感じるなら、なにに使ったかも確認してみましょう。

資産の部で注目したい勘定科目5つ

資産の部は、お金の使い道が書いてあります。

「銀行融資で受けたお金がどこに行ったのか?」を確認するには、注目してほしい勘定科目があります。

 

それは、次の5つです。

・預金

・売掛金

・棚卸資産

・固定資産

・その他

 

その他ってなんだ?と思うかもしれませんが、5つにしぼれなかったので、その他にしました。

完全に、設計ミスですけど、気にせず進んでいきましょう。

 

預金

最初に注目したいのが、預金です。

銀行融資を受けた場合は、必ず預金になるからです。

 

銀行融資を受けた金額が2,000万円で、預金の残高が3,000万円あったら、まったく使っていなかったのでよかったねとなります。

そんなことはほとんどないので、とにかく1番最初に預金に注目してください。

 

銀行融資の残高が2,000万円で、1,000万円くらいあったら、2,000万円△1,000万円=1,000万円となり、1,000万円しか借りてないと思ってもよいのです。

預金がカツカツの場合は、他に使ってしまったので、資産の部の他の勘定科目を確認しましょう。

 

銀行融資を受けたお金がどこに行ったのか?を探す場合は、まず預金を確認しましょう。

預金にお金があるなら、融資を受けたお金は、銀行にあるということです。

売掛金

売掛金は、販売したけど、お金になっていない部分です。

そのうち、お金になるということになります。

 

銀行融資を受けてお金が入金する⇒商品を買って販売する⇒入金待ちという状況です。

売掛金になっていれば、ほとんどお金と思ってもよいでしょう。

 

問題は、入金しない売掛金がある場合です。

お金が売掛金になっても、入金しない売掛金があると、資金繰りはくるしくなります。

 

銀行融資が売掛金になる場合は、ほとんどお金になったということです。

売掛金の回収だけは、気をつけましょう。

棚卸資産

銀行融資を受けたお金は、棚卸資産になっているかもしれません。

棚卸資産は、お金を払って商品を購入して、まだ販売していないので、これからお金になるということです。

 

販売して、これからお金になるということは、売掛金と同じように、ほとんどお金の状態ということです。

販売前なので、銀行融資を受けたお金が、商品に変わったということです。

 

棚卸資産も売掛金と同様に注意点があり、売れない棚卸資産があると、お金にならないので、資金繰りがキビシクなります。

棚卸資産は、販売のタイミングに注意が必要です。

 

棚卸資産は、銀行融資を受けたお金が、棚卸資産に変化したものです。

販売できれば、お金になりますので、お金と同じ感覚でよいでしょう。

固定資産

固定資産についても、売掛金や棚卸資産と同様の見方です。

融資を受けたお金が、棚卸資産になったということですね。

 

固定資産を銀行融資で購入したなら、固定資産=銀行融資となります。

その他

その他の資産には、

・貸付金

・仮払金

・現金

などの勘定科目となります。

 

本来の事業に関係ない勘定科目なら、ムダに使ってしまっているということです。

銀行融資の目的は、事業の発展ですが、役員や他の会社に貸してしまうということは、目的以外に使っているので、ムダに使ってしまっているということになります。

 

仮払金もお金は使ってしまったけど、経費にできないものなので、しかたなく仮払金にしている場合もあるでしょう。

現金については、本当に残高があれば、預金と一緒で、その金額は借りていないと思っても良いですが、現金勘定よりも少ないお金しかない場合は、それもムダに使っていることになります。

 

預金・売掛金・棚卸資産・固定資産以外の勘定科目になってしまうなら、あまり良い使い方ではありません。

銀行でもお金がどこに行ったのかを確認している

銀行でも、融資をしたお金がどこに行ったのかを、確認しています。

やり方は、銀行融資=借入金を見て、資産の部を見ていきます。

 

順番は、借入金⇒預金⇒運転資金(※)⇒固定資産⇒その他の資産となります。

※運転資金は、売掛金+棚卸資産△買掛金という算式で計算します。

 

銀行融資の残高が多いと思ったら、決算書を出して確認していきましょう。

確認する注意点は、ざっくりと見ることです。

 

円単位で見てしまうと、かなりツラくなります。

万円単位や10万円単位でみると、わかりやすくなります。

 

会社の貸借対照表で確認して、お金がどこに行ったのかを確認しましょう。

銀行融資の残高が多いと感じたら…資産の部をチェック!のまとめ

銀行融資の残高が多くても、お金やお金になる要素があれば、問題はありません。

その他のように、ムダに使ってしまうと、問題です。

 

うまくお金を使っている会社は、その他がありません。

勘定科目を確認してみましょう。

 

編集後記(2425)

税務ソフトを変更したら、3倍くらい時間がかかるようになり、非効率になりました。

流れを作って、短くできるはずなので、ブラッシュアップして行きたいです。

 

55日記(2755)

「お友達とシール交換する」と言っていました。

うまくいくといいなって思います。

 

66日記(1982)

クリスマスのプレゼントが決まったようです。

よろこんでくれると、いいんですが。

 

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