この記事は、銀行融資と減価償却の関係について解説しています。
「銀行融資と減価償却って関係あるの?」
そう聞かれることは意外と多いです。
減価償却というのは、資産の経費化なんですけど、銀行融資と深くかかわっています。
銀行融資と減価償却の関係は、
・銀行融資の返済能力を確認するために使う
・銀行融資の限度額を計算するときに使う
・銀行融資の決算書で粉飾するために使う?
となります。
この記事では、銀行がどんな場面で減価償却を見るのかを、初心者でもわかるように解説します。
銀行融資の返済能力を確認するために使う
減価償却は、銀行融資の返済能力を確認するために使います。
その理由は、減価償却は、支払いのない経費なので、会社の外にお金が出ていかないのに、経費になるからです。
減価償却をすることにより、その分お金がたまるので、会社の返済能力を確認するために使います。
会社の返済能力を確認するには、算式がありますので、確認してみましょう。
・会社の1年間の返済能力=税引き後利益+減価償却費
算式について、ちょっと解説すると、
・税引き後利益=利益で使えるお金
・減価償却費=経費だけどお金が出ていかないので、会社にたまるお金
となります。
両方使えるお金の事なので、その使えるお金を使って、銀行融資を返済していくということです。
減価償却とはなんのこと?と思うかもしれませんが、経費になる以外にも役にたっているのです。
銀行融資と減価償却費の関係は、会社の返済能力を確認する算式に使って、1年間の返済能力を確認します。
銀行融資の限度額を計算するときに使う
減価償却は、銀行融資の限度額を計算するときに使います。
その理由は、やっぱりお金が出ていかない経費なので、その分銀行融資の返済にあてる事ができるからです。
どのくらい返せるのかがわからないと、限度額がわかりませんので、減価償却は銀行融資の返済に大きく関係しているのです。
どのくらい借りられるのか?というのは、銀行融資を受けたいと思っている場合は、気になりますよね
その算式に減価償却が関係してくるのですが、まずは算式を確認してみましょう。
銀行融資の限度額を確認する算式は、次のようになります。
・債務償還年数=借入金の残高÷(税引き後利益+減価償却費)<10
あっ!と思ったかたもいるかもしれませんが、税引き後利益+減価償却費って、さっきの算式にも入っていましたよね。
この算式は、借入金の残高を1年の返済能力でわって、出てきた数字が10よりも小さかったら、まだ借りられますよって意味なのです。
ここで出てくる10なんですが、10年って言う意味です。
銀行は、融資を10年で返済してほしいと思っているのです。
算式で計算した数字が、10よりも小さかったら、まだ借りることができるし、10よりも大きかったら、限度に近づいているので、借りられない可能性があるということなんです。
減価償却を使って、銀行融資を確認することができるのです。
銀行融資の決算書で粉飾するために使う?
減価償却は、決算書ででてきますが、粉飾決算でもよく使われます。
その理由は、減価償却費というのは、会計ではやらなきゃいけないけど、税金ではやってもやらなくてもいいということだからです。
ちょっとむずかしい話になるかもしれませんが、ついて来てください。
減価償却が粉飾決算に使われるのは、経費として処理していないからです。
なんで、経費として処理しなくてもいいのかというと、法人税では、やってもいいしやらなくてもいいという考え方なんです。
たとえば、「今期は、赤字になりそうです」という話になったとします。
法人税では、減価償却費を経費にすると、もっと赤字になるから、やらないっていうこともできるのです。
でも、銀行は法人税ではなくて会計の考え方なので、経費にするものは経費にしなきゃいけないという考えなんです。
減価償却費を経費にしなきゃいけないのに、法人税がしなくてもいいからと言って、しないという選択肢はないんですよね。
会計の考え方というのは、きちんとした計算を出して、どのくらいの黒字になったのか?どのくらいの赤字になったのか?を確認するものです。
税金の考え方は、きちんと税金を計算することや、公平に税金を計算することを考えているので、ちょっと違うんですよね。
なかなか難しいはなしなんですけど、銀行に出す資料は、減価償却費を経費にしなきゃいけないと思ってください。
粉飾の話に戻ると、もしかしたら、「減価償却費を経費にすると、赤字になるから、やめておきます?」という話がでてくるかもしれません。
「まずいことないですか?」と聞くと「税金(税法)では、問題ないですよ」というのを信じると、粉飾決算になります。
思ってもいないところで、粉飾決算になってしまうのですが、キケンなのでよく覚えておいてください。
銀行融資と減価償却は関係ある?返済能力・限度額・粉飾まで解説のまとめ
減価償却は、経費になるだけでなく、銀行融資にも関係しています。
減価償却は、必ずやりましょう。
やらないと銀行融資では粉飾決算になりますし、もしやらなかったとしても、銀行では減価償却をしたものとして、話が進んでいきます。
減価償却って、奥が深いですね。
編集後記(2462)
年末調整が終わりました。
みなさんが、資料を早く送ってくれるおかげですね。
55日記(2792)
学校で「サンタは、25日の夜中に来て、朝にはプレゼントがおいてある」という話になったそうです。
ちなみに、24日時点でプレゼントを受け取っている人は、いないようです。
66日記(2019)
事情があってプールにいけなかったのですが、「プールいきたかった」と言っていました。
なんでかと思ったら、クリスマスイブなんで、お菓子がもらえるようだったのです。

