現金の金額が合わないってありますよね。
合わないくらいなら良いですけど(本当は良くないですが)、残高がとても多くなってしまったりとか、マイナスになってしまうこともありますよね。
税理士の柏嵜忠弘(かしわざきただひろ)です。
東京都大田区で開業しています。
そんな方のお悩みを解決できる記事となっています。
なぜなら、実際に私がやっている方法ですし、私のお客さんにも確認するときの方法としてお願いしているからです。
この記事は、総勘定元帳を使って現金残高が多くなった場合と少なくなった場合の確認方法を書いています。
この記事を読み終えると、現金残高に変な点があってもチェックすることができますよ。
現金残高の確認
まず、最初に見たいのが、現金の残高です。
なぜなら、現金の残高が理由なく、すごくプラスやマイナスになることはないからです。
お客さんに帳簿を作ってもらうと、現金の残高が200万円とか▲30万円とかになっている場合があります。
(意図的に残高を増やしている場合は、除きますよ。当たり前ですけど)
実際に、現金の残高をチェックするには、総勘定元帳を確認するのが良いです。
総勘定元帳は、すべての科目の取引を記載した帳簿のことです。
総勘定元帳を使って確認していきましょう。
総勘定元帳を見るポイント
総勘定元帳を見るポイントは、次の2つです。
現金の残高
現金が増えて行った又は減っていった流れ
以下で、それぞれを確認していきます。
現金の残高の確認
まず最初に残高を確認しましょう。
残高は、手元の現金と合っているかどうかを確認して下さい。
でも、手元の残高を確認していないって方もいると思います。
その場合は、現金の残高が異常にプラスになっていないか?又は現金の残高がマイナスになっていないか?を確認して下さい。
現金が増えていった又は▲(マイナス)になった原因の確認
現金の残高を確認してから、異常な部分を確認していきます。
確認する方法は、預金から現金にした時から、次に預金から現金にするまでの流れを確認します。
そうすれば、どこがおかしいのか分かります。
以下、手作りの現金の総勘定元帳で、説明します。
最初に問題ない総勘定元帳
預金から現金に10,000円を下ろして、なくなったらまた下ろす。
という感じで、通常は進んでいきます。
問題のある総勘定元帳
残高が▲(マイナス)になるケースです
預金から現金を10,000円を下ろします。
そして、現金を使っていって、最後の残高が▲2,000円となってしまいます。
現金の残高が▲2,000円になるのはあり得ません。
通常は、▲2,000円になる前に、なにか起こっていると思います。
そこで考えられるのは、次の可能性です。
- 入力の金額が間違っている
- 入力の日付が間違っている
- 実は、▲2,000円になる前にお金を預金から現金に移している
- 現金売上があって、現金が増えている
この4つの可能性を考えながら、確認すると早いと思います。
残高が多くなるケース
預金から現金を10,000円下ろします。
現金を使っていって、最後の残高が8,000円になります。
そして、預金から現金を10,000円下ろします。
この場合は、残高が18,000円になる前に、何かが起こっているはずです。
そこで考えられるのは、次の可能性です。
- 領収書が足りない
- 個人的にお金を使ってしまったのに処理していない
この2つの可能性を考えながらチェックすると早いです。
1番多いのは、個人的にお金を使って払ったじゃないでしょうか?
個人的にお金を使った場合は、領収書とか残ってない場合があるので、記憶力勝負になってしまいます。
帳簿の作成は、こまめにやった方が良いと思います。
余談でーす
現金の残高なんて面倒と思っている方は、現金を使わないで入力しましょう。
なぜなら、現金があるから残高を合わせなきゃいけないのです。
別に現金がなくても問題はありません。
実際は、現金勘定の代わりに、個人事業主なら事業主借・法人なら役員借入金を使うのも1つの手だと思います。
個人事業主で1人の場合や1人社長ならば、そんな処理をするのも良いと思います。
現金出納帳が合わない場合は、領収書を減らす方法もあります。
気になる方は、現金出納帳の残高が合わない場合は領収書やレシートを減らせ!をご確認ください。
現金出納帳が合わない?こうやってチェックしようぜ!のまとめ
最後にもう一度確認しましょう。
編集後記
ちょっと前にFreeeの値上げが発表されました。
とうとう来たかという感じです。
私の場合は、個人事業主は影響出るでしょうけど、法人は影響でないなぁ…という感じでしょうか。
55日記
娘と紅葉を見に行きました。
紅葉を見た後に、近くの公園に寄ったのですが、娘は公園の方が楽しそうでした。