損益計算書の売上、売上原価や販売費及び一般管理費などの意味など
損益計算書ってなんのこと?とか思っていませんか?
最近、ウオーキングデッドにハマっている税理士の柏嵜です。
東京都大田区で開業しています。
この記事は、初心者の方にもなるべくわかりやすく書いているつもりです。
この記事を読んで、損益計算書に興味を持ってもらったらうれしいです。
損益計算書の全体像
これから損益計算書について、確認してみましょう!
そもそも損益計算書とは?
損益計算書とは、1月1日から12月31日までの期間など一定の期間で利益がでているの?損失がでているの?を確認する書類です。
税金を申告するための書類としての損益計算書の期間は、
- 個人事業主は、1月1日から12月31日まで
- 会社は、4月1日から3月31日などの1年間
となっています。
例えば、私は個人事業主だけど1月1日から来年の6月30日までの損益計算書が作りたい!と思う場合があったとします。
資料として個人的に見るのは自由なんですけど、確定申告には使えません。
なぜなら、確定申告の計算期間は、1月1日から12月31日までだからです。
この期間の収入と費用をすべて記入して、利益や損失を記載したものが、損益計算書となります。
損益計算書の特徴
損益計算書は、
- 売上から離れていくごとに、本業から離れていく
売上の下に売上原価というのがありますが、売上原価は売上と密接な関係のあるものです。
その下に販売費及び一般管理費があり、営業外収入や営業外費用、特別利益や特別損失があります。
営業外収入や営業外費用は、営業外とあるので、本業以外ということを意味します。
特別利益や特別損失は、特別なことなので、本業以外の特別なことです。
※詳しくは、この後出てきます。
損益計算書の計算期間
損益計算書の計算期間は、自〇〇年〇〇月〇〇日至〇〇年〇〇月〇〇日で表示されます。
自が始まりで、至が終わりのことです。
例えば、自2021年4月1日至2022年3月31日と書いてあれば、2021年4月1日から2022年3月31日の期間のことです。
損益計算書の売上
売上とは、商品や製品をどのくらいの金額で、取引先などに売ったのかが書いてあります。
この売上とは、本業に関係するものだけを表しています。
例えば、酒屋でしたら酒の売上です。
他にお家を貸していた場合の収入などは、営業外収入という別のところに表示します。
本業の売上かどうかを確認する場合は、会社の登記事項証明書というものを確認すると、会社の目的という欄がありますので、そこを確認してください。
損益計算書の売上原価
損益計算書の売上原価は、販売した商品がや製品がどのくらいの金額で仕入れたり、作っていたのかが書いてあります。
売上原価は商品の仕入れした金額の他に、仕入れた時の運賃などが含まれています。
自分で作ったもの(製品)を売る場合は、製品を作るためにかかった材料費、作った人の給料、作った場所の家賃、作るのに使った機械の減価償却費などが含まれています。
売上原価の事をくわしく確認したい場合は、図解!損益計算書の売上原価の求め方や計算式などを解説をご確認ください。
損益計算書の売上総利益
損益計算書に出てくる売上総利益は、売上△売上原価で計算して、損益計算書に出てくる最初の利益です。
粗利益とも言います。
売上総利益は、仕入れた商品や作った製品を販売するための費用を除いて計算した利益です。
損益計算書の販売費及び一般管理費
販売費及び一般管理費は、仕入れた商品や作った製品を売るためにかかった経費などが書いてあります。
例えば、広告宣伝費、接待交際費や営業車の減価償却費などです。
あと、事業を運営するために必要な管理費用、例えば会社の家賃、テイッシュペーパーなどの消耗品費や水道代・電気代などの水道光熱費です。
損益計算書の営業利益
営業利益は、売上総利益△販売費及び一般管理費で計算して、出てくる利益です。
営業利益は、本業でどれくらい利益が出たか?ということがわかる場所です。
この後は、本業以外の収入や費用が出てきますので、営業利益は重要視されています。
損益計算書の営業外利益と営業外損失
営業外収入は本業以外の収入のことで雑収入、受取利息や受取配当金が表示されます。
例えば酒屋が本業だった場合に家を貸していた家賃収入は、営業外収入となります。
うちの会社は、本業以外になにもしてないよって言う場合は、銀行や信用金庫に預けた時に出てくる預金利息などが多いです。
営業外費用は、本業以外の経費のことで、雑損失や支払利息などが表示されます。
例えば、酒屋が本業だった場合に家を貸していた家賃収入に関する経費、例えば固定資産税などが来ます。
うちの会社は、本業以外なにもしていないよって言う場合は、銀行から借りたときの利息の支払いである支払利息が出てくることが多いです。
営業外費用と特別損失の違いは、常にでてくるのか?だと思ってください。
営業外費用は、本業以外のものだけど常に出てくるもので、この後出てくる特別損失は、たまに出てくるという違いです。
損益計算書の経常利益
経常利益は、営業利益+営業外利益△営業外費用で計算します。
経常利益は、損益計算書で1番重要な利益とされています。
なぜなら、経常利益は、営業利益が本業の利益+本業以外の常に発生する利益や損失を記載したもので、会社の本来の実力を示すものと言われているからです。
損益計算書の特別利益と特別損失
特別利益と特別損失は、会計で特別な利益や損失があった場合に表示されます。
会計で特別な場合とは、常に出てこない場合のことで、車の売却による利益や損失が代表的です。
車は固定資産というものになりますが、会計では固定資産はずっと使っていくものとされています。
その固定資産を売った利益や損失は、常に出てこないものとして、特別利益や特別損失に表示します。
車の売却益は、固定資産売却益として特別利益に表示します。
車の売却損は、固定資産売却損として特別損失に表示します。
特別利益には、保険金収入なども表示されることが多いです。
損益計算書の税引き前当期利益
損益計算書の税引き前当期利益は、経常利益+特別利益△特別損失で計算されます。
税引き前当期利益は、税金を引く前の利益ということです。
損益計算書の当期純利益
当期純利益は、税引き前当期利益△法人税、住民税及び事業税で計算されます。
ちなみに、税引き前当期純利益×税率で法人税、住民税及び事業税が計算するのではありません。
法人税は、法人税の別表という別の書類で法人税、住民税及び事業税を計算します。
初心者必見!損益計算書とは?見方を簡単に説明しますのまとめ
最後にもう1度確認しましょう。
55日記(1132)
歯科検診に行きましたが、注射されると思ってビビって泣いていました。
66日記(359)
そろそろ歩かないかな・・・