個人事業主の方の帳簿で、もっとよくなること
個人事業主の方の帳簿を確認すると、
- こうした方が良いんじゃないの?
と思うときがあります。
年末というと忠臣蔵を思い出す古い世代の税理士の柏嵜忠弘です。
東京都大田区で開業しています。
これを読めばきっと良くなりますので、参考にしてみてください。
入金したものだけを売上にしている
個人事業主の方の帳簿を確認すると、入金したものだけを売上にしている場合があります。
ここは、ぜひ直してもらいたいところです。
なぜなら、売上の基本は、仕事が終わった分となります。
入金したものをだけを売上にしてしまうと、売上がすくなく計上されます。
税務調査では、やったところまでを確認します。
税務署と同じように処理をすれば、余計な税金を払わずにすみます。
在庫がない
在庫を確認していない方が多いです。
たぶん、在庫を確認して会計ソフトに入力するということを、知らないのかもしれません。
在庫というと、スーパーや商店などを思い出します。
でも、他の業種でも在庫はあるはずです。
例えば、
- 飲食店のお酒や食材
- 工務店の材木や釘など
仕入れはしたけれども、使っていないものは材料在庫になります。
仕入れたところで終わっていて、在庫を会計ソフトに入力していないケースが多いです。
在庫を確認して、載せましょう。
消費税の8%と10%
2021年現在では、消費税は
- 軽減税率の8%
- 軽減税率以外の10%
があります。
普段お金を使っているときは、気になるのですが、会計ソフトへの入力するときは、全部10%でやっていませんか?
軽減税率の8%はざっくり書くと、食品の持ち帰りです。
打ち合わせでお弁当を買ったり、宅配ピザを取ったりすると消費税は8%となります。
会計ソフトになんとなく入力してしまうと、10%になってしまうことがありますので、注意しましょう。
対処法は、レシートを良く確認することです。
レシートには、必ず8%か10%かが書いてあります。
帳簿の資産と減価償却の資産が合わない
帳簿と減価償却の資産は、必ず金額が一致します。
でも、合わない人が結構多いです。
これは、会計ソフトに入力した金額が、そのまま減価償却の資産にいかないからだと思います。
そのため、会計ソフトに入力したあとで、減価償却の処理をする時に金額の入力間違いをしてしまうことがあるんじゃないかと思います。
確認方法は、確定申告書ができたら、貸借対照表の残高と減価償却の残高を確認しましましょう。
貸借対照表の内容を確認しましょう
貸借対照表に変な勘定科目がないかを確認しましょう。
なぜなら、会計ソフトに入力した仕訳が合っていない場合やわからなくてそのままにしているものがあるかもしれません。
変な科目というと、
- 仮払金
- 立替金
- 仮受金
などです。
その他、自分が「なんだこの科目は?」と思ったものです。
その場合は、きちんと処理されていないことが多いです。
きちんと確認しましょう。
確定申告で提出する前に、貸借対照表を確認しましょう。
メインの通帳があるのに1つにしないから作業が増えている
メインの通帳が1つあって、全部そこにしちゃえばいいのに・・・と思うことがあります。
メインの通帳1つにすれば、お金の流れがわかりますし、残高が不足しているかどうかも、1つの通帳を見ればわかるのです。
例えば、メインの通帳があるけれども、別の通帳から振替納税の登録がしてある場合です。
こういう場合は、メインの通帳からお金を動かさなきゃいけません。
さらに、残高があるかどうかを確認しなきゃいけないので、とても手間がかかります。
メインの通帳に絞った方が良いです。
インターネットバンキングを使っていない
インターネットバンキングを使える場合は、積極的に使いましょう。
なぜなら、振込のたびに銀行に行くのはとても面倒です。
パソコンがあって、インターネットバンキングができる場合は、使ってみたらどうでしょうか?
パスワードなどは、1度銀行に行って登録すれば、ずっと使えます。
1度使ってみれば、銀行に行くのがイヤになります。
セキュリティの問題でやりたくないと言う方もいると思いますので、無理にとは言えません。
でも、便利なのは確かです。
やってみてはどうですか?
軽油税の取り扱い
かなり限定的になりますが、
- 消費税の原則課税
- 軽油を使っている
場合は、注意が必要となります。
なぜなら、軽油税には消費税がかからないからです。
軽油は、軽油と軽油税と消費税で構成されています。
軽油には消費税がかかっていますが、軽油税には消費税はかかりません。
そのため、会計ソフトに入力する時に軽油代全額を10%で入力してしまうと、消費税を少なく納税することになります。
軽油代を会計ソフトに入力するときは、軽油と軽油税に分けて入力しましょう。
個人事業主の方の帳簿をみて感じたことのまとめ
最後にもう1度確認しましょう。
お客さんのことを思い浮かべながら書いてみました。
色々書いてしまいましたが、参考にしてもらえれば嬉しいです。
きちんと帳簿をつけられている方が多いですが、もうちょっと頑張れば完璧なのに・・・と思うことも多いです。
きちんとやれば安心ですから、一緒にがんばりましょう。
年末というと、私の家では12月31日だけ、夜ふかしが認められていました。
紅白歌合戦をみて、その後の「ゆく年くる年」で1月1日になったら寝るっていうのが楽しかったです。
夜起きているとお腹が空くので、緑のたぬきの小さいやつを食べたりして。
今では懐かしい思い出です。
55日記(1334)
「もうすこしで、長いお休みだよ」というと、「お正月?」と聞いてきました。
お正月という言葉がわからないと思っていたので、少し驚きました。
保育園に感謝です。
66日記(561)
自分でズボンをはこうとして、頑張っています。
ズボンの片足に自分の両足を入れてしまって、「どう?どう?」と言ってきます。
さっき、初めて自分ではけていました。