不動産所得の注意点
不動産所得があって、注意することってなんだろう?と思っていませんか。
チュッパチャップスは、ラムネ味が好きな税理士の柏嵜忠弘です。
東京都大田区で開業しています。
この記事は、不動産所得の注意することを解説します。
この記事を読んで、不動産所得の注意することを確認しましょう。
不動産所得がある人が注意すべきこと
不動産所得がある人が注意すべきことは、
- 人がいたら収入になる
- 地震保険は分ける
- いっぱい貸していないと身内に給料払えない
です。
各項目について、確認していきます。
人がいたら収入になる
人がいたら収入になるとは、家賃が滞納していても人が住んでいたら、家賃収入になります。
なぜなら、人が住んでいるということは、後で家賃をもらえるからです。
例えば、1月~11月までお金は入って来たけど、12月分は入金が遅れたとします。
この場合は、お金の入金は、1月~11月ですけど、12月にも入居者がいるので、12月分も家賃収入にいれなければいけません。
お金の流れと収入を表にしてみます。
家賃が1か月100,000円とすると
お金の流れ | 100,000円×11か月=1,100,000 |
家賃収入 | 100,000円×12か月=1,200,000 |
確定申告の収入金額は、1,200,000円となります。
入金した金額の1,100,000円ではありません。
お金のながれと家賃収入は、金額が変わって来ますので、注意が必要となります。
地震保険は、分ける
地震保険は、自宅の1部を貸している場合は、貸している分と住んでいる分で分ける必要があります。
なぜなら、地震保険料控除は、自分が住んでいる部分しか控除にならないからです。
例えば、
- 地震保険料控除証明書の金額が40,000円
- 30%貸していて70%住んでいる
とします。
この場合は、地震保険料控除は、40,000円×70%=28,000円となります。
そして、不動産所得の損害保険料の欄は、40,000円×30%=12,000円となります。
証明書に書いてある40,000円を地震保険料控除に記載してしまうと、多すぎますので注意してください。
火災保険がある場合
火災保険は、地震保険料控除のように所得控除はできませんが、不動産所得の経費にはなります。
火災保険がある場合は、(火災保険+地震保険)×貸している割合となります。
例えば、
- 毎月10,000円火災保険+地震保険を払っている
- 30%貸していて70%住んでいる
- 地震保険料控除証明書は、40,000円
とします。
この場合は、
- 不動産所得の経費は、10,000×12か月×30%=36,000円
- 地震保険料控除は、40,000円×70%=28,000円
となります。
不動産所得は、火災保険を含めた金額を経費にできます。
そのため、火災保険と地震保険が入っている10,000円の12か月分を貸している割合で経費にします。
地震保険料控除は、地震保険のみなので、控除証明書の金額のうち住んでいる割合で控除にします。
自宅と貸家が同じ建物の場合は、地震保険料控除は、分ける必要があります。
いっぱい貸していないと身内に給料払えない
いっぱい貸していないと身内に給料は払えません。
なぜなら、経費として認められていないからです。
基準としては、5棟10室(ごとうじゅっしつ)というのがあります。
5棟10室基準とは、
- 家なら5棟以上
- 部屋なら10室以上
貸している場合は、青色事業専従者給与や白色申告者の事業専従者控除が適用できます。
青色事業専従者給与は、青色申告をしている方の家族に支払う給料のことです。
白色申告の場合は、給料ではなく事業専従者控除という控除になります。
どちらも、不動産所得を減らす=税金を減らす効果があります。
例えば、6室あるアパートを、奥さんが掃除をしたり、電球の交換などをしたとします。
頑張ってくれているので、給料払いたいなとか思うことがあると思います。
でも、6室あるアパートを持っているだけでは、奥さんに給料を払うことができないのです。
6室のアパート持っているだけで、スゴイんですけど、10室以上ないとダメという決まりです。
いっぱい貸していないと、身内に給料を払えない。
不動産所得がある人が注意することを解説!のまとめ
最後にもう1度確認しましょう。
編集後記
初めて不動産所得について、書いてみました。
人が入居していたらと書きましたが、本当は契約していれば家賃収入にしなきゃいけません。
わかりやすく表現するために変えています。
昨日は、アマゾンプライムで「僕の姉ちゃん」というドラマを見ました。
出演は、黒木華さんと杉野遥亮さんです。
すごいスローテンポなんですけど、クスっと笑えることがあってハマりそうです。
55日記(1361)
最近は、出かけて家に変えると三輪車を乗ります。
前は、こげなかったのですが、今はこげるようになりました。
自転車練習しているからですね。
66日記(588)
長女が三輪車をすると、後ろから押しています。
長女と一緒に遊ぶのが、楽しいようです。