利益=現金なこと、利益=現金じゃないこと
次女の誕生日のケーキで、次女がいちごを食べたくて、いちごについたクリームを手で払い除けたのをみて笑ってしまった税理士の柏嵜忠弘です。
東京都大田区で開業しています。
決算の説明で、「利益が出てますね。税金〇〇円です。」と言われて、「お金ないじゃん」と思ったことはありませんか?
今回は、利益はどこに行ったのかについて、書いてみたいと思います。
利益はどこに行ったのか?
利益=お金です。
これが、結論です。
だけど、色々なことが複雑に絡み合って、利益=お金とならないのです。
利益=お金を解説
現金商売で、50万円で仕入れて、100万円で販売すれば、50万円が利益です。
計算は、仕入50万円+売上100万円=利益50万円となります。
そして、50万円のお金が手元に残ります。
これが基本です。
でも、全部この通りには行きません。
現金商売ではなく、商品を売って後からお金をもらう場合には、お金の入金がズレてきます。
例えば、50万円を現金で仕入れて、100万円で販売しますが、入金は決算日が過ぎたときとします。
この場合は、50万円の仕入れを100万円で販売したので、利益は50万円です。
計算は、仕入△50万円+売上100万円=利益50万円となります。
でも、お金は、現金仕入れで50万円使って、売上の100万円は決算日の後なので、△50万円になります。
計算は、仕入の支払い△50万円+売上の入金0円=△50万円となります。
これが、利益がでていますが、お金がないということなのです。
決算日という締めの日があるので、利益が出ていてお金がないということが起こります。
決算日が過ぎてお金100万円が入ってくれば、お金は手元に50万円残ります。
計算は、△50万円+売上の入金100万円=手元のお金50万円です。
決算日を無視して、仕入れたときからお金が入金した期間を考えると、50万円の利益で50万円のお金となります。
決算の日で区切りをつけるため、利益=お金にならないのですが、実際は利益=お金なのです。
そして、借入金の返済などが絡んでくると、さらににややこしいのです。
利益はどこにいたのか?借入金がある場合
借入金の返済があると、利益がでていてもお金が無くなってしまいます。
このことについて、説明していきたいと思います。
例えば、前期に赤字が出たので50万円借りたとします。
現金商売で、50万円で仕入れて、100万円で販売して、借りていた50万円を返します。
この場合の利益は、仕入50万円+売上100万円=利益50万円です。
お金の流れは、50万円仕入れで払って、100万円で販売して、50万円の借金を返したので、0円です
計算式にすると△50万円+100万円△50万円=0となります。
これも同じで、決算日があるため、利益を期間で計算しなきゃいけませんので、50万円の利益がでます。
前期が赤字なので、当期と合わせるとプラスマイナスゼロになるかもしれません。
でも、会計は決算日ごとに区切らないと行けないので、期間では利益がでてしまいます。
借入金は、借りる時に収入にしないので、返すときも経費になりません。
だから、50万円返しても、経費にならないから、利益の50万円がそのまま残ってしまうのです。
会社を始めてから現在の期間で考えれば、利益=お金になるのですが、決算日で毎回区切るので、利益=お金にならないのです。
利益はどこに行ったのか?お金はあるものだけです
結局、『お金は手元にあるものだけ』ということになります。
現金は会社にある現金で、預金は通帳にある預金です。
これが、会社にある実際のお金なのです。
そのため、通帳の残高は、よく確認しましょう。
通帳にあるお金が、今あるお金です。
怖いことを言えば、売ったから100%お金が入ってくる保証はありません。
できるかどうかはわかりませんが、前金でもらうのが1番です。
今あるお金が、会社のお金です。
通帳の残高をいっぱい確認しましょう。
利益=お金じゃない!利益はどこに行った?を考えてみたのまとめ
最後にもう1度確認しましょう。
編集後記
利益は、どこに行ったのか?
よく聞かれる質問なので、書いてみました。
税金計算するために決算日で区切るので、利益=お金にならないということです。
最近は、積読がひどくなりました。
手放したくない本かどうかを確認して、売却しようと思っています。
本のエキスをどうやって自分に取り込むかって、難しいですよね。
55日記(1505)
夜「一緒に寝よう」と長女から行っているのに、なかなかこちらに来ません。
そんな夜もありますよね。
66日記(732)
保育園に傘があったので、雨が降っていないのに、傘をさして帰りました。
くるくる回して楽しそうでした。