インボイス制度が始まると、振込手数料をどうするのか?という問題が発生します。
振込手数料をどうするのか?という問題ってなんだと思った方もいらっしゃるでしょう。
振込手数料問題とは、売上(売掛金)の入金があったときに、振込手数料が引かれて入金する場合があります。
この振込手数料をどう処理するのかという問題です。
結論から書きますが、振込手数料の処理を
- 売上値引として処理⇒面倒じゃない
- 支払手数料として処理⇒ちょっと面倒
となります。
インボイス制度始まってからでは遅いので、ここで確認しておきましょう。
You Tubeでも解説しております。
インボイス制度の振込手数料をどうするのか?
インボイス制度が始まると、振込手数料をどう処理するかで変わってきます。
振込手数料というのは、売上(売掛金)が入金した時の振込手数料です。
振込手数料の処理を
- 売上値引として処理⇒面倒じゃない
- 支払手数料として処理⇒ちょっと面倒
となります。
各項目について、確認していこうと思います。
振込手数料を売上値引きとして処理
振込手数料を売上値引きとして処理する場合は、処理が面倒ではありません。
なぜなら、振込手数料の金額が1万円未満の場合は、売上値引として処理すれば、返還インボイスというのが必要ないからです。
※返還インボイスというのは、返品や値引きがあったときのインボイスです。
仕訳ですと、次のようになります。
売上計上のときは、
売上計上の時 | (売掛金)〇〇〇〇 | (売上)〇〇〇〇 |
という仕訳になります。
そして入金があったときは、
入金の時 | (普通預金)〇〇〇〇 | (売掛金)〇〇〇〇 |
(売上値引)〇〇 |
という仕訳になります。
仕訳で出てくる売上値引について、1万円未満の場合は返還インボイスを発行することを免除できます。
そのため、仕訳を売上値引で処理する場合は、そのあと何もする必要がありません。
振込手数料を売上値引で処理するのは、とても重要です。
本来は、これを返還インボイスというので処理するはずだったのですが、振込手数料の数百円で書類の提出を求めていたら、大変面倒な作業になります。
それで簡単な方法になりました。
ということで、振込手数料は、売上値引で処理をしたほうが、面倒ではないです。
支払手数料として処理
振込手数料を支払手数料として処理する場合は、処理が売上値引として処理するよりも、面倒になります。
なぜなら、振込手数料を支払手数料で処理する場合は、請求書以外に取引先と書類のやり取りが必要となるからです。
書類のやり取りというのは、振込手数料のインボイスのコピーをもらわなければいけないからです。
振込手数料を支払手数料として処理すると、振り込んだ会社が振込手数料を立替えたことになってしまいます。
立替えたということであれば、その証拠書類として、振込手数料のインボイスのコピーをもらう必要が出てきてしまうのです。
そのため、振込手数料を売上値引で処理するよりも、支払手数料で処理するほうが面倒なのです。
仕訳で確認しましょう。
売上計上のときは、
売上計上の時 | (売掛金)〇〇〇〇 | (売上)〇〇〇〇 |
入金があったときは、
入金の時 | (普通預金)〇〇〇〇 | (売掛金)〇〇〇〇 |
(支払手数料)〇〇 |
この処理をした場合は、振り込んでくれた会社に、振込手数料のインボイスのコピーが必要となります。
ということで、振込手数料を支払手数料で処理すると、処理がちょっと面倒になります。
※この方法は、制度開始から6年間、基準期間における課税売上高が1億円以下又は特定期間における課税売上高が 5,000万円以下である事業者は、1万円未満の課税仕入れについては、インボイスの保存を必要としません。
制度開始から6年間や売上の基準などの制限があるため、面倒という表現をしております。
次の”どうしても支払手数料が使いたい場合”は、制限がないですので、こちらをオススメいたします。
どうしても支払手数料が使いたい場合
振込手数料を支払手数料処理すると、面倒なんだとわかりました。
でも、どうしても支払手数料の勘定科目を使いたい!という場合もあるかもしれません。
そんなときは、次のようにする方法があります。
仕訳自体は変わりません。
入金の時 | (普通預金)〇〇〇〇 | (売掛金)〇〇〇〇 |
(支払手数料)〇〇 |
この仕訳を入力する時に、会計ソフトの入力コードを「売上に係る対価の返還等」(会計ソフトによって、呼び名は変わります)を選択する方法です。
こうすることによって、振込手数料を支払手数料の勘定科目を使うことができます。
売上値引と支払手数料の2つを紹介しましたが、適用期限や適用対象者について制限はありません。
※1万円未満という金額の制限はあります。
どちらがいいかと聞かれたら、個人的に言えば、ラクな方法をとるのがいいかもしれませんね。
インボイス制度の振込手数料について国税庁のホームページも確認してみよう
上で色々説明しましたが、国税庁のホームページも確認してみましょう。
国税庁のホームページは、少額な返還インボイスの交付義務免除の概要となっています。
ここでの内容はそんなに難しい表現はないので、読んでみてもいいかもしれません。
インボイス制度の振込手数料をどうするのか?のまとめ
振込手数料だけで処理が増えるなんて、面倒ですね。
振込手数料を支払手数料で処理する場合は、取引先に書類のコピーをお願いしなければいけません。
どちらで処理するかは、事前に決めておきましょう。
売上(売掛金)の入金の振込手数料の処理は
- 売上値引として処理⇒面倒じゃない
- 支払手数料として処理⇒ちょっと面倒
編集後記(1529)
次女が熱が出したので、保育園をお休みしました。
次女とお昼のときにお話したのですが、
「〇〇(長女)のことすき」
「ママもすき」
「トト(パパの意味)のことも好きだよ」
と言ってくれました。
とても嬉しかったです。
55日記(1859)
保育園で先生にやってもらった髪型を「見て、見て、いいでしょう」と自慢していました。
女子はやっぱり女子なんだなと、深く思いました。
66日記(1086)
昨日は、熱が出たので保育園を休みました。
ぐったりはしていませんが、高熱なんで心配です。
長女が保育園から帰ってくると、ちょっと元気になりました。