一人親方の税務調査ってどのくらい?と悩んでいませんか。
一人親方の税務調査は、あまりないというのが本当のところです。
個人の確定申告がだいたい1%くらいになります。
でも、そのなかでも建設業は税務調査に来る確率は高いです。
今回は、一人親方の税務調査の確率と税務調査の確認ポイントなどを書いて行こうとおもいます。
※一人親方について書いていますが、ほとんどの税務調査に該当することです。
一人親方の税務調査の確率はどのくらい?
一人親方の税務調査は、どのくらいなんでしょうか?
個人事業主の税務調査は、だいたい1%や100年に1度と言われています。
その中でも、建設業は比較的税務調査に来やすい業種となります。
そのため、税務調査については、対応をしておいた方がいいでしょう。
対応というのは、ちゃんと申告するということです。
ちゃんと申告しておけば、気にすることはありません。
一人親方の税務調査で確認すること
一人親方の税務調査で確認することは、だいたい
- 売上の確認
- 経費の確認
- 所得の確認
となります。
各項目について、確認していきます。
売上の確認
まずあるのが、売上の確認です。
なぜなら、売上の確認をするのが、1番税金がでやすいからです。
売上をごまかしていて、それが見つかると
- 所得税が増える
- 消費税が増える
- 住民税が増える
- 事業税が増える
となります。
つまり、売上のもれを確認するのが、1番税金につながりやすいのです。
そして、売上のもれの場合は、罰金が高くなるケースがあります。
そう考えると、売上をごまかすというのは、あまり良くないことだとわかります。
売上の確認というと、つぎのようなケースが考えられます。
- 請求金額と入金金額があっているか?
- 相殺があったら、相殺前の金額か?
- 別の口座に入金されていないか?
などです。
請求金額と入金金額があっているのか?
請求金額と入金金額があっているかどうかです。
たとえば、請求金額は、50万円だけど、40万円は振込で入金してもらって、10万円は現金取引がないかどうかです。
最近は、現金取引というのは、あまり見かけませんが、そのようにごまかす場合もあります。
入金が少なかった場合で、値引きを受けた場合などは、しっかりとメモをしておきましょう。
あとで、説明が必要になるかもしれません。
請求金額と入金金額の差額は、税務調査のときに説明できるようにしておきましょう。
相殺があったら相殺前の金額か?
建設業の場合は、人工の借り貸しなどがある場合があります。
それを、ちゃんと請求書に記載しましょうということです。
たとえば、10万円の請求があるけど、1人工2万円を仕事してもらったとします。
この場合は、10万円で請求して、10万円もらって2万円支払うのが、ベストな処理方法です。
請求書の中で、10万円の請求で2万円仕事してもらって、8万円と表示するのはいいです。
でも、2万円の仕事をしてもらったことを除いてしまって、請求金額8万円とするのはよくありません。
その理由は、消費税が関係してきます。
インボイス制度が始まりますが、消費税のかかる売上が1,000万円を超えると消費税がかかります。
消費税のかかる売上1,000万円の判定を2万円分減らしていることになります。
本当は10万円の売上なのに、8万円の売上で請求してしまうと、2万円分消費税のかかる売上が減ってしまうからです。
相殺がなんどもあって、相殺がなかった売上を確認してみたら、1,000万円超えていたということがないようにしましょう。
あとから、消費税がかかるなんて、納税が本当に大変です。
あとは、簡易課税の問題です。
簡易課税は、消費税のかかる売上をもとに、消費税の納税金額を計算します。
10万円の売上ではなくて、8万円の売上としてしまうと、消費税が少なくなってしまいます。
相殺があったときは、相殺前の金額を売上としましょう。
別の口座に入金されていないか?
これも、よくある手といえばよくある手です。
税務署は、国の機関なので、通帳を調べようとすれば、調べることはできます。
家族の通帳も確認できるということも、忘れないようにしましょう。
売上もれといっても、売上をもらしている場合と、売上がもれている場合があります。
相殺前の金額を売上にするとかは、気づきにくいので、きちんと確認をしておきましょう。
経費の確認
経費については、
- 外注費がきちんとしている?
- 生活費が含まれていない?
の2つが確認されます。
外注費については、領収書があるかないかです。
良く聞き話では、現場でお金を渡してしまって、あとで領収書をもらうパターンもあるようです。
領収書を持ってくる人ならいいですが、領収書がないけど払ったので経費にするというのは、なかなかハードルが高くなります。
あとは、領収書の住所や名前がきちんと書いてあるかどうかを確認しましょう。
たまに、いい加減な住所を書く人もいます。
税務署は、住所や氏名などを確認する場合もあります。
領収書にかいてある住所や氏名がきちんとしていないと、自分で書いたんじゃないの?と思われてしまいます。
税務調査のことなどを考えると、あまり良く知らない人を外注として使うのも、やめた方がいいかもしれません。
あとは、生活費が含まれていいないか?といのも調べます。
これは、一人親方というわけではなく、全業種に関係します。
経費は、事業に関連するものだけとなります。
領収書・レシート=経費ではありません。
領収書・レシートの中で、事業に使ったものが経費となります。
特に飲食関係ですが、交際費の場合は、相手の名前もレシートにメモしておきましょう。
経費も重要なチェックポイントです。
とにかく証拠資料を保存しておきましょう。
生活費の確認
生活費の確認というと、なんだろう?と思ってしまうかもしれません。
生活費とは、利益の確認みたいなことです。
税務署は、生活費=利益と思っています。
そのため、生活費を確認することがあります。
たとえば、年10万円の利益しかないとします。
生活費が、年200万円かかっていた場合は、どこからお金をつくったの?と確認されます。
生活費の確認ですが、生活費はいくらですか?と聞かれるわけではありません。
- 食費は?
- 教育費は?
- 家賃は?
などなど質問に答えていくと、生活費がざっとわかるという内容です。
最終的には、売上をもらしているの?経費に生活費が入っているんじゃないの?と疑っているということになります。
利益と生活費に関係性があるかどうかを確認します。
一人親方の税務調査の対策は?
とにかく、税務調査がありますよということになったら、1度書類を確認しましょう。
確認する事項は、
- 売上がもれていないか?
- 領収書がきちんとあるか?
- なくなっている資料はある?か
です。
苦労して作った確定申告書ですが、後日確認してみると、もれていたり強引に処理していたりすることもあります。
間違いに気がついたら、修正申告をすることも考えましょう。
領収書がない場合は、特に外注費ですが、発行してもらっていない場合は発行してもらうことをお願いしましょう。
税務調査の直前まで、あきらめないでやりましょう。
一人親方の税務調査の確率はどのくらい?のまとめ
税務調査は、怖いです。
でも、きちんと処理していれば、問題はありません。
きちんと処理していない場合は、税務調査が来る前に動きましょう。
もしこの記事を読んでいて不安になったら、過去の申告を確認してみましょう。
編集後記(1619)
昨日は、子供達と1日すごしました。
昼の暑いときに公園に行きたいと言ったので、いってみると人が少なかったです。
そりゃ34℃にもなれば、人なんていないですよね。
1時間で帰りました。
55日記(1949)
「お肉は好きじゃない」と常に言っているのですが、食事の最後のなると「もっと食べる」といいます。
これは、なんとかならんのですかね?
66日記(1176)
姉妹で、ものの取り合いが、多くなってきました。
勝つのはだいたい次女なんですが、遠慮というのがないからなんでしょうかね。