会社に役員貸付金が発生してしまう理由、影響、減らし方

2024年2月15日

役員貸付金は、会社に悪影響を及ぼします。

役員貸付金の発生理由は、会社から出ていくお金と領収書が合わないことです。

役員が個人的に使ってしまって、領収書を会社にいれられないことが、1番の原因です。

この記事では、役員貸付金の原因や役員貸付金の影響、役員貸付金の減らし方が書いてあります。

この記事を読んで、役員貸付金をなくしていきましょう。

会社に役員貸付金が発生してしまう理由は？

会社に役員貸付金が発生してしまうのは、使い過ぎです。

なぜなら、お金と領収書が一致していれば、役員貸付金は発生しないからです。

お金を払って、領収書を回収するという流れが、きちんとできていれば、問題はありません。

それが、いつしかできなくなったので、役員貸付金がでてきます。

役員貸付金が発生する理由で考えられるのは、

・お金を払うけれど、領収書が会社のものじゃない

・お金を払うけれど、領収書がない

となります。

各項目について、確認していきます。

お金を払うけど、領収書が会社のものじゃない

これが、1番多いパターンですね。

会社のお金を役員が個人的に使ってしまうので、会社に領収書を入れられないということです。

そうすると、会社のお金は出ていくけど、領収書がないから、会社から出ていったお金は、役員貸付金となります。

本当は、会社から給料をもらって、その中で生活をします。

でも、給料が足りなくて、会社のお金を使ってしまうのです。

その場合の処理は、会社からお金を借りて、個人的に使ったという処理になります。

会社のお金を個人的に使ってしまう理由があることはわかりますが、会社と個人は別物です。

そのため、自分で作った会社で自分が役員だけれども、お金は自分で自由にはできません。

お金は会社のものなのです。

会社のお金を個人的に使えば、役員貸付金になります。

役員貸付金も場合によっては、役員賞与と判断しなければいけないものもあります。

役員賞与は、役員の収入になるけど、会社の経費にはなりません。

役員には、所得税や住民税がかかりますし、会社も経費にならないため法人税などがかかります。

会社のお金をしかたなく個人的に使う場合は、必ず契約書を作って、会社から借りましょう。

会社から借りるというステップを踏むことで、役員賞与になることを避けるのです。

役員貸付金になるまでには、色々な理由があると思います。

それはしかたないので、役員賞与にならないように、対応はきちんと取りましょう。

お金を払うけど、領収書がない

これは、あまりないパターンですが、領収書をなくしてしまうことです。

領収書をなくして、現金が合わなくて、役員貸付金とするのです。

あまり出てくることはありませんが、領収書をなくさないようにしなければいけません。

現金の管理が難しい場合は、クレジットカードをメインにすることも、考えましょう。

会社に役員貸付金がある場合の悪影響は？

会社に役員貸付金がある場合は、悪影響あります。

会計や対銀行に対して、でてきます。

会計ですが、会社は役員貸付金に貸付利息をとる必要があります。

そのため、利益が増えるということです。

利息は、利益となりますので、会社に利益があれば、利息にも法人税がかかります。

税務調査があって、貸付利息を取っていないと、貸付利息を取るように言われます。

そのため、貸付金には、利息を取る必要があるのです。

銀行に対しても、悪影響がでます。

銀行は、役員貸付金がある場合は、お金を貸してくれにくくなります。

会社の決算書が黒字でも、役員貸付金分が役員報酬だったら、赤字かもしれないと考えます。

そうすると、決算書が黒字でも、実質赤字として、処理する可能性があるのです。

さらに、役員貸付金がある場合は、貸したお金が会社のことに使われずに、役員が個人的に使ってしまうと思うからです。

せっかく会社に貸したのに、役員が使ってしまっては、会社に貸した理由(運転資金など)と違ってしまうからです。

銀行からお金を借りようとしても、役員貸付金がある場合は、借りにくくなるのです。

役員貸付金は、悪影響しかもたらしません。

役員貸付金にならないように、注意をしていきましょう。

役員貸付金を減らすためには、給料からの返済が基本

役員貸付金を減らすなら、給料から返すのが基本です。

役員貸付金を減らす、特別な方法はないと思っています。

まず、利益を増やします。

給料を増やします。

給料の中から、役員貸付金を返済していきます。

これが、王道です。

この方法が、役員貸付金を減らす方法は、1番早いです。