個人事業主の確定申告を見る機会があります。
いや~、やってないよ思ったことがあるので、5つ書いていきます。
・在庫を確定申告書に入れていない
・貸借対照表と減価償却の残高の確認
・車の下取りがあった場合の消費税
・仮払金とか不明な科目の処理
・現金の残高確認
この記事を読んで、確定申告書を提出する前にやってみてください。
個人事業主の確定申告書を見て、やってないよと思うこと5選
個人事業主の確定申告書を見て、えっこれやってないよって思うことがあります。
それは、
・在庫を確定申告書に入れていない
・貸借対照表と減価償却の残高の確認
・車の下取りがあった場合の
・仮払金とか不明な科目の処理
・現金の残高確認
となります。
各項目について、確認していきます。
在庫を確定申告書に入れていない
在庫を確認していない方が、多いです。
在庫を確認していない理由は聞いたことがありませんが、たぶん自分には関係ないと思っているのでしょう。
在庫の確認をしている業種だと、飲食業の方はけっこうきちっと在庫が確定申告書に書いてあります。
その他の業種の方は、申告書に書いていない場合があるのです。
じゃあ、在庫ってなに?なんですけど、簡単に説明すると、買ったのに売れていないものですね。
商品仕入れて、販売していないものです。
うちは、仕入れていないって方もいるのですが、材料なんかもそうなんです。
建設業などで、材料を仕入れてどこかに置いてあるなんてことありませんか?
それも、在庫なんですよ。
期末商品棚卸高に在庫を入れましょう。
あと、チラシなんかも在庫になるので、注意してくださいね。
貯蔵品になります。
貸借対照表と減価償却の残高の確認
個人事業主の方の確定申告書で、貸借対照表と減価償却の残高を確認していない方がけっこういます。
貸借対照表の数字と減価償却の残高が合わないんですよね。
貸借対照表と減価償却の残高ってあうはずなんですよ。
なんで、数字が合わないのかというと、確認していないからなんですよね。
例えば、20年くらい前の車と数年前に購入した車が、減価償却の欄に書いてある場合があります。
この場合って、だいたい20年くらい前に購入した車は、今はないわけです。
でも、減価償却の欄には、その車がまだあることになっているんですよね。
減価償却する資産が下取り・売却・廃棄などなくなる場合は、会計でなくしてさらに減価償却の方もなくす手続きが必要となります。
どちらか片方だけ処理をしてしまうと、数字があってきません。
減価償却の欄に書いてあるものは、会計と減価償却の両方の資産をなくすことになります。
車の下取りがあった場合の消費税
車の下取りがあった場合に、消費税の計算に含めてない方がいらっしゃいます。
これは、消費税の納税もれとなります。
車の下取りって、新車と入れ替えみたいな感じになるので、気付きにくいんですよね。
でも、取引としては、新車を買った、持っていた車を売ったの2つの取引となります。
持っていた車を売っているんで、消費税の対象となるんですよね。
よくあるのは、新車を購入した金額で処理して終わりです。
例えば、500万円の新車で、持っていた車の下取り額が100万円だったとします。
支払いは、500万円△100万円=400万円なので、400万円を新車の金額としてしまうのです。
本当は、新車は500万円で、持っていた車は100万円で売ったとなります。
ややこしいのですが、400万円で処理してしまう方が、けっこういます。
あとは、総合譲渡に書くか必要があるですね。
車の売却って消費税以外に、総合譲渡に書く必要があるんですよ。
なかなか気づきにくいんけど、消費税のもれになりますので、キチンとやっておきたいことです。
仮払金とか不明な科目の処理
仮払金とか不明な科目をそのままにして、しまっているケースをよく見ます。
これ、いつか処理しなければいけません。
過去にさかのぼって処理しましょう。
よくあるのが、
・仮払金
・立替金
・前渡金
などですね。
入金の勘定科目はそんなに見たことないですが、支払いの勘定科目はけっこう見ます。
この科目を使う場合でも、ハッキリしている場合のみ使いましょう。
ハッキリしている場合のみとは、誰に何かを払ったけど、後でその科目を0円にできることです。
なんだかよくわからないから、とりあえず仮払金にしておこうとしてしまうと、そのままになってしまうケースが多いです。
よくわからない⇒仮払金ではなくて、仮に払ったけど、後で0円にできる場合だけ使いましょう。
現金の残高確認
現金の残高確認をしていない方が多いです。
そのため、現金が300万円とか400万円とかになっている方がいらっしゃいます。
現金というのは、財布の中身です。
財布の中身が300万円や400万円になっていない場合は、必ず残高を合わせましょう。
個人事業主の確定申告書は、提出前に全体を見よう
個人事業主の方で青色申告決算書や貸借対照表が出来上がって、全体を見る方が少ないような気がします。
ぜひ、全体を見てください。
こんなことありませんか?
・勘定科目がマイナスになる
・知らない勘定科目がある
・めちゃくちゃ金額が多くなっている勘定科目がある
こんな場合は、確定申告書が間違っている可能性が高いです。
出来上がったら、青色申告決算書や貸借対照表の全体を確認してみましょう。
個人事業主の確定申告書を見て、やってないよと思うこと5選のまとめ
やってないよが、ないようにしてくださいね。
・在庫を確定申告書に入れていない
・貸借対照表と減価償却の残高の確認
・車の下取りがあった場合の消費税
・仮払金とか不明な科目がそのまま
・現金の残高確認
編集後記(2000)
昨日は、お客様のところに訪問しました。
先の事を話しましたが、なかなかな状況ですね。
55日記(2330)
クリスマスに欲しいもの何かを考えていました。
早いものですね。
66日記(1557)
久しぶりに、わっしょいをしました。
楽しんでくれました。