数年前から言われている、事業性評価というのがあるのですが、知っていますか?
事業性評価とは、会社の将来性に融資することです。
でも、機能しているかというと、そうでもないです。
会社の将来性を測るのは、大変難しいことだからです。
この記事では、事業性評価について、確認していきます。
事業性評価とはなんなんだ?
事業性評価とは、決算書に頼らない事業の成長性を考えて行う融資となります。
今までは、決算書だったけど、決算書のみではなく、決算書以外の部分も見て融資をしていこうというものです。
金融庁が、今まで使っていた金融検査マニュアルというのをやめ、事業性評価に取り組むことになりました。
そのため、今後の融資については、銀行は事業性評価を取り入れて融資を行い、会社は事業性評価を意識して融資を受ける必要があります。
事業性評価の話が出る前は、決算書中心の融資でした。
決算書が良いか悪いかで、融資の7割が決まるというものです。
残りの約3割が、事業性評価となるのですが、そこもあまり評価はされていません。
事業性評価は機能しているのか?
事業性評価は、機能しているのかどうかというと、機能していないでしょう。
その理由は、「事業の将来性って見抜けるのか?」なんです。
事業の将来性を簡単に見抜くことができれば、事業性評価も機能してくるハズです。
でも、そんなスキルを銀行員のみんなが持っているかというと、そんなことはないでしょう。
会社の将来性を確認するために、社長に質問するにしても、どのように質問すればいいの?と考えてしまいます。
そして、それをまとめることになるのですが、前例がなければどうやって話をまとめて良いのかわかりません。
評価のやり方がわからないし、時間も多くかかってしまう。
それでしたら、今までの通りの決算書のやり方がいいということになってしまうのです。
会社は「なんでこんなこと聞くのか?」や「時間がないから早く終わりにしてくれ」などと思ってしまします。
さらに、「答えがこれで合っているのか?」という悩みもでてきます。
銀行員も会社も、よくわからないまま進んでしまっているので、事業性評価は、あまり機能していません。
事業性評価では、決算書が悪くてもOKなのか?
事業性評価は、決算書が悪くてもOKなのか?と思うかもしれません。
そんなことは、ありません。
決算書の内容は、良いほうがいいのです。
事業性評価に取り組むと、決算書の内容のよくない会社にもチャンスの目が出てきます。
それは、会社の将来性に融資をすることだからです。
でも、上でも書いたように、会社の将来性を測るのは難しいのです。
そのため、今の決算書の内容のいい会社に、融資をしたくなってしまうのは、仕方のないことなのです。
貸したお金が返ってくるのかわからないなら、返ってくる方が良いに決まっているからです。
そのため、決算書の内容は、良いほうがいいのです。
事業性評価とは、なんんだ?機能しているのか?のまとめ
事業性評価は、機能しているのかというと、機能していないでしょう。
でも、融資の可能性を増やすポイントではあります。
対策は、必要となってきます。
編集後記(2085)
昨日は、寝不足だったのですが、なんとか乗り切りました。
民間の資格試験を受験したのですが、1時間のところ10分で終わりました。
一応、合格していました。
55日記(2415)
次女の髪を洗ってくれました。
慣れない感じでしたが、うまくやっていました。
66日記(1642)
「せなか、あらいっこしよ」と言って、二人であらっていました。
とても、楽しそうです。