まとまったお金ができたから、銀行融資を返済したいという方がいます。
やった方がいいの?と聞かれたら、やらないほうがいいでしょう。
その理由は、手持ちのお金がなくなってしまうのと、銀行との関係が切れてしまうからです。
手持ちのお金がなくなってしまえば、いざという時に使えなくなってしまいます。
銀行とのつながりは、銀行融資を中心にして、ずっと関係を保っていたほうが良いです。
関係が切れてしまうと、銀行融資を受ける時には、また情報を提供して、銀行融資までに時間がかかってしまうからです。
今回は、まとまったお金ができたら、すぐ返済がいいの?です。
銀行融資は、まとまったお金ができたら、すぐに返済していいの?
まとまったお金ができたら、すぐに銀行融資を返済したい。
その気持わかります。
でも、まとまったお金があるからと言って、すぐに銀行融資を返済をするのはやめましょう。
その理由は、手持ちのお金がなくなるからですね。
まとまったお金があると、銀行融資って返済して、楽になりたくなるのが心情です。
でも、まとまったお金を使ってしまうと、チャンスが来たときやピンチが来た時に、使うお金がなくなってしまいます。
そのため、まとまったお金が手持ちとしてあったとしても、銀行融資を毎月ちょっとずつ返済し続けるほうがいいのです。
たとえば、手持ち資金として1,000万円があり、銀行融資の残高が500万円あったとします。
手持ち資金1,000万円で銀行融資の残高500万円を返済すると、手持ち資金が500万円しか残りません。
500万円ってちょっと、心もとなく感じませんか?
月商が100万円とかならよいですが、月商が500万円くらいあるなら、かなり少ないなって感じがします。
月商の1か月分しかありませんからね。
取引先の入金がなければ、手持ち資金はすぐになくなってしまいます。
この手持ち資金の500万円を、「銀行融資を返済できたんで、手持ち資金が少なくてもしかたない」と思うのか、「銀行融資は返済できたけど、手持ち資金がさびしいな」って思うかです。
お金の残金は、毎月の売上の平均の3か月分を持っていたいところです。
毎月の売上の平均が100万円の場合は、100万円×3か月=300万円のため、返済後の手元のお金が500万円だから問題ないでしょう。
毎月の売上の平均が500万円の場合は、500万円×3か月=1500万円のため、返済後の手元のお金が500万円だから足りないということになるのです。
残った金額を見て多いのか?少ないのか?を判断するのではなく、毎月の売上の平均から、手元に残しておく金額を確認しましょう。
手持ち資金が、十分にあるという状態なら、銀行融資を返済しても良いでしょうけど、手持ち資金が月商の3か月にならないなら、銀行融資を返済をするべきではありません。
まとまったお金がなくても、返済しないほうがいい
銀行融資は、まとまったお金があっても、なくても返済しないほうがいいのです。
その理由は、銀行との取引を続けて行くなら、銀行融資を中心として関係を継続したほうがいいからです。
銀行融資を全部返済してしまうと、銀行との関係が途切れます。
そうなると、銀行へ自社の情報が流れていきません。
そのため、また銀行との関係をやり直す必要がでてきます。
銀行融資を受けているときは、銀行に決算書を提出して関係を保てますし、決算書を通じて事業の状況を伝える事ができます。
でも、銀行融資が途切れてしまうと、銀行との関係がなくなってしまうので、こちらの情報が銀行に伝わりません。
銀行に情報がない時に銀行融資を受けようとすると、銀行融資を返済した後の関係がないため、初めからということになってしまいます。
もし、緊急で対応して欲しいときなどは、銀行との関係が残っていたほうが、早く対応をしてもらえます。
それは、最近の情報が銀行に残っているため、こちらの情報がわかっているということなのです。
銀行とは、関係を絶たないことが、銀行融資をうまく使えるコツなんです。
まとまったお金ができたら、すぐ返済がいいの?のまとめ
「お金があるから返済する」という気持ちもわかります。
今後の関係継続の事も考えて、ちょっとずつ返済していきましょう。
編集後記(2099)
相続税の現地調査に行きました。
塀に久しぶりに登りました。
55日記(2429)
保育園で餅つきをしました。
「おもちついた」と、話をしてくれました。
66日記(1656)
まだ、人見知りがあり、人が話しかけてくるとフリーズします。
いつ治るんでしょうかね?