売掛金と買掛金について書いてみました。
事業をやっていると、
- 利益があるけど、お金がない
- 経費が多いけど、お金がある
それには、売掛金と買掛金が大きく関わっています。
今回は、売掛金と買掛金について書いてみました。
売掛金と買掛金と資金繰りの関係
売掛金と買掛金は、資金繰りに大きく関係してきます。
なぜなら、
- 売掛金⇒後でもらえるお金
- 買掛金⇒後で支払うお金
だからです。
各項目について、確認していきましょう。
売掛金
利益が出てるけど、お金がない!という代表例が、売掛金です。
なぜなら、タイミングが違うからです。
タイミングってなんのタイミング?と思うかもしれませんが、売上とするタイミングと入金するタイミングが違います。
そのため、お金が無くても利益があるということになるのです。
たとえば、8月25日に商品を売って、お金が入ってくるのは、9月20日という場合で考えてみます。
8月25日に商品を売ったので、8月分の売上となります。
そうすると、8月分の損益計算書の売上高に、8月25日に売った商品の金額が書かれます。
これで、8月分の利益が計算できます。
そして、9月20日にお金が入ってきます。
9月に入ってくるお金は、8月25日に売った商品の分です。
もし、9月に入金した金額を、売上にしてしまうと、1つの商品を売ったのに8月と9月に売上としてしまうことになります。
入金した金額は、8月25日の商品が入金したことになる処理となります。
こんな感じで、売上と入金がズレてきます。
税理士が、会社にお金がなくても、「利益が出ています」と言うのは、こういう理由なのです。
売掛金の話がでてきませんでしたが、商品を売った後にあとで入金する金額を忘れないようにするのが売掛金です。
つまり、売掛金がいっぱいあるということは、あとでお金が入金する金額がいっぱいあるということです。
そして、あとでいっぱい入金するということは、今お金がないかもしれないということなのです。
買掛金
買掛金は、お金は残っているのに経費があるという代表例です。
買掛金は、売掛金と同じなんですが、売掛金は後で入金に対して、買掛金は後で支払いとなります。
たとえば、8月25日に購入した商品の代金を、9月20日に支払ったとします。
そうすると、8月に商品を購入しているので、8月分の損益計算書の仕入れに記入されます。
損益計算書に記入されるということは、経費になるということです。
そして、9月20日に8月25日に購入した商品代金を払います。
このときに、支払った金額を経費にしてしまうと、8月25日にすでに経費にしているので、2重に経費になってしまいます。
そのため、9月20日に支払う金額は、経費にしないのです。
買掛金の話が出てきませんが、買掛金はこれから払う金額がありますよと忘れないようにするためです。
買掛金がいっぱいある状態は、あとで払う金額がいっぱいあるということを表しています。
買掛金がいっぱいあるのに、お金がいっぱいあると思ってしまうと、後で大変なことになるかもしれません。
売掛金と買掛金の両方を気にするのが資金繰り
売掛金と買掛金の両方を気にしてみましょう。
なぜなら、お金がからむ勘定科目だからです。
上でも書きましたが、
- 売掛金⇒後でもらえるお金
- 買掛金⇒後で支払うお金
だからです。
そして、売掛金と買掛金の両方を気にする方法は、売掛金と買掛金を比較します。
- 売掛金>買掛金の場合は、お金の入金が支払いよりも多くなります。
- 売掛金<買掛金の場合は、お金の支払が入金よりも多くなります。
となります。
これで、事業のお金が大丈夫なのかどうかを確認できます。
そして、売掛金の内容も確認しましょう。
売掛金は、お金が入ってくるのを忘れないようにする勘定科目です。
売掛金の中でも、ずっと入金していないものはありませんか?
ある場合は、それを除いて、
- 売掛金>買掛金
- 売掛金<買掛金
を確認しましょう。
ぱっと見ただけで、売掛金>買掛金だったので安心だとはいい切れません。
資金繰りは、他に在庫、固定資産、借入金の返済などがからんで複雑です。
資金繰りは、最初に売掛金と買掛金に注目してみませんか?
売掛金と買掛金と資金繰りの関係のまとめ
売掛金と買掛金だけで、資金繰りは語れません。
でも、それを気にするだけでも、ずっと変わっていきます。
売掛金と買掛金に注目してみてください。
編集後記(1609)
セミナーのスライドが出来てきました。
あとちょっとという感じです。
55日記(1939)
初めての食べ物は、ほとんど口にしません。
しつこく「たべてみて」と言って、ご飯が終わる頃に食べ始めるという感じです。
66日記(1166)
初めての食べ物は、最初に食べます。
その後、「もっと食べる!」といいつつも、残すという感じです。
姉妹なのにまったくの別人のように違いますよね。