これ支払っても経費にならないよ3つ

払っているのに、利益が少なくならないって悩んでいませんか?

その理由は、経費にならないのを、払っているのかもしれません。

 

経費にならない勘定科目というと、

・借入金

・未払金

・仮払金

が代表的です。

 

この勘定科目がなんで、経費にならないかを書いています。

この記事を読んで、経費にならない勘定科目について、確認してみましょう。

目次

払っても経費にならない借入金

借入金は、払っても経費になりません。

その理由は、借りても収入にならないから、返済するときも経費にならないということです。

 

そのため、お金は出て行っても、利益はまったく減りません。

借入金を返済したときの仕訳は、つぎのようになります。

(借方)(貸方)
(借入金)✕✕(普通預金)✕✕

 

借入金が消耗品費や事務用品費など、〇〇費となっていませんので、経費になりません。

あとは、貸借対照表にでてくる勘定科目だからですね。

 

損益計算書に出てこない勘定科目なので、経費にならないということもできます。

よくある話が「利益が出ているなら、借入金の返済で利益を減らせない?」とおっしゃる方もいます。

 

お金が動くと経費になるということではないので、借入金を返済しても利益は減らないのです。

このあたりは、簿記などをやっていないと、わかりにくいと思います。

 

ちなみに、借入金を借りる時の仕訳は、次のとおりです。

(借方)(貸方)
(普通預金)✕✕(借入金)✕✕

 

お金が入金した時に、売上とか雑収入とかにならないので、収入になりません。

借入金は、借りた時収入にならず、返したときは経費にならないのです。

支払っても経費にならない未払金

未払金も払っても経費になりません。

その理由は、もう経費になっている可能性があるからです。

 

未払金は、その時点で未払いということなんで、もう経費になっていて、後で払うことになってしまった場合によく出てきます。

たとえば、月末の社会保険料などですね。

 

社会保険料は月末に払いますが、月末が土曜日や日曜日の場合は、次の月の最初の月曜日に支払いが行われます。

9月30日が土曜日の場合は、10月2日の月曜日に支払いが行われます。

本当の支払いは9月末なので、正確な試算表を作る場合は、次のような仕訳を作ります。

 

(借方)(貸方)
(法定福利費)✕✕ (預り金)✕✕(未払金)✕✕

 

この場合は、法定福利費は、9月に経費になっていますが、9月30日には支払っていないので、未払金として処理します。

そして、10月2日が来た時に

(借方)(貸方)
(未払金)✕✕(普通預金)✕✕

とします。

 

経費は9月で、支払いは10月となりますので、10月にお金が動いていますが、経費にはなりません。

未払金は、決算ときの費用処理のときや自動車を信販会社のローンのときなどに使います。

 

未払金は、経費になった後に払う勘定科目なので、払うタイミングで経費にはなりませんが、とっくに経費になっているのです。

支払っても経費にならない仮払金

仮払金は、支払っても経費になりません。

その理由は、仮に払っておくので、忘れないようにすることに使う場合や内容がよくわからないので後で処理する場合が多いのです。

 

しかも、消耗品費や事務用品費などの〇〇費ではなく、損益計算書に出てこない勘定科目のため、仮払金で処理したときは経費になりません。

でも、仮払金の内容がわかったときに、経費になる可能性があります。

 

仮払金は、問題勘定科目として扱われています。

それは、“とりあえず”なんですけど、ずっと仮払いにしてしまうことがあります。

 

たとえば、

・社長が個人的に使って処理できない

・お金を払ったんだけど領収書がない

・なんかよくわからない

というのが、仮払金となります。

 

仮払金は仮なので、内容がわかった時には、仮払金以外の勘定科目にしなければいけないのです。

そのまま残っている場合は、問題がある勘定科目となります。

 

会社の試算表を確認して、仮払金がないかどうかを確認しましょう。

決算で仮払金がある場合は、勘定科目内訳明細書にきちんと理由を書きましょう。

 

仮払金でも、理由がある仮払金なら、問題はありません。

理由なき仮払金は、問題なので会社の試算表や決算書を確認してみましょう。

 

仮払金は、とりあえずという勘定科目なので、後で経費になる可能性はあります。

支払っても経費にならないその他の勘定科目

代表的なものを3つ書きましたが、その他にもあります。

・前渡金、前払金

・立替金

・未払費用

などがあります。

 

前渡金、前払金は、前に払っているため、後で経費になる可能性があります。

よくあるのが、車の手付金ですね。

納車されれば、前渡金が車両運搬具になり、減価償却で経費になります。

 

立替金は、立替えているだけなので、経費になる可能性は低いです。

 

未払費用は、未払金と似ている感じだと思ってください。

未払費用と未払い金は違うのですが、説明は割愛します。

 

経費になるタイミングが先又は後になるのですが、経費になる可能性はあります。

支払っても経費にならない科目を探すなら決算書や試算表を確認しよう

支払っても経費にならない勘定科目については、決算書や試算表を見れば出てきます。

確認してみましょう。

 

もし、会計事務所が決算書を作成している場合は、なんでこの処理なの?と聞いてみてください。

特に、仮払金です。

 

仮払金が決算書に残ることは、理由がある場合を除いて、あまり良いイメージがありません。

その仮払金をわざわざ決算書にあるということは、なんらかの理由があるはずです。

 

もし、時間があったら、総勘定元帳を確認しましょう。

そこに仕訳というか、会社のお金の流れが全部書いてあります。

 

決算書の内容を確認して、税理士と話し合ってみてください。

これ支払っても経費にならないよ3つのまとめ

支払ったときは経費になりませんが、先又は後で経費になるものが多いです。

まったく可能性がないのは、借入金ですね。

 

編集後記(2061)

交流会に行ったんですが、場所が変わっていて、参加できませんでした。

疲れていたので、早く帰れてよかったです笑

 

55日記(2391)

いつもモノを入れている箱を、整理していました。

「おわり!」といいましたが、う~ん・・・変化なし。

 

66日記(1618)

フリースのブランケットを探していて、怒っていました。

今朝みると、まったくかけていなくて、別のをかけているんですけどね。

 

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