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銀行融資では要注意!銀行は貸借対照表の“実態”を見抜いている

この記事は、銀行は貸借対照表の実態を確認していることを解説しています。

 

銀行融資では、貸借対照表をどのようにみているんだろう?と悩んでいませんか。

銀行では、会社から提出された貸借対照表は、100%信用していません。

 

銀行は貸借対照表を実態でみるのですが、貸借対照表を実態で見る目的は、隠れ債務超過を探すためです。

この記事では、貸借対照表の資産の勘定科目

・現金

・売掛金

・棚卸資産

・貸付金

・その他

について、実態の確認をしています。

 

この記事を読んで、銀行の決算書の見方を確認して、銀行融資に望みましょう。

目次

貸借対照表を実態で見る目的は、隠れ債務超過を探すため

銀行は、会社から提出された決算書を、100%信用しているわけではありません。

その理由は、貸借対照表が会社の実態(本当の姿)を表していないからです。

そのため、銀行は、実態で貸借対照表を確認しようとします。

 

銀行が、貸借対照表を実態で確認する目的は、隠れ債務超過を探すためです。

隠れ債務超過というのは、銀行に提出された決算書を実態に変更してみて、債務超過になっていないかどうかを確認することです。

銀行は、実態の貸借対照表が債務超過になっていれば、銀行融資をするのをイヤがります。

 

たとえば、会社から提出された決算書に価値のない資産があれば、その資産を貸借対照表から除外したり、金額を変更したりして、貸借対照表を作り直します。

そして、実態の貸借対照表が、資産超過になっているか、債務超過になっているかを判断します。

 

銀行は、会社から提出された決算書を100%信用していないのです。

実態貸借対照表のときに確認されやすい勘定科目5つ

実態貸借対照表を作るときに確認されやすい勘定科目を5つ確認してきます。

・現金

・売掛金

・棚卸資産

・貸付金

・その他

となります。

 

現金

現金の残高は、実際にあるかどうかを確認します。

現金の残高が異常に多い場合は、減らして実態貸借対照表を作ります。

 

業種にもよりますが、現金というと10万円くらい多くても30万円くらいでしょう。

500万円とかになっていたら、異常に多いということになります。

 

決算書の現金の残高が500万円だったとして、実態貸借対照表を50万円に訂正すると、450万円の資産がなくなります。

現金の残高は、多くなりやすいので気をつけていきましょう。

 

現金残高が多くなった理由がある場合は、必ず銀行に伝えましょう。

売掛金

売掛金の残高も、実際にあるかどうかを確認します。

売掛金の場合は、実際にあるかどうかも重要ですが、実際に回収できるかどうかが重要となります。

 

回収できなくて、不良債権となっていれば、資産性がないため実態貸借対照表から減らしていきます。

銀行が確認するのは、売掛金が月商のなんか月分あるかどうかです。

 

業界平均よりも長かった場合は、不良債権・粉飾決算などを疑ってきます。

売掛金の残高の明細は、決算書の勘定科目内訳明細書に書いてありますので、その明細をみて確認していきます。

 

よくあるのが、勘定科目内訳明細書の中で数期前から数字が変わっていない取引先があるかどうかです。

数期前と当期で数字が変わっていないということは、もらえていない売掛金となるので、回収不能と考えます。

 

あとは、勘定科目内訳明細書の中に「その他◯件」や「その他諸口」とあれば、その中に含まれているかどうかを疑います。

もし、いつもの決算よりも売掛金が多くなってしまった場合は、銀行に明細を提出していきましょう。

棚卸資産

棚卸資産も、実際にあるかどうかが疑われる勘定科目です。

棚卸資産は、粉飾決算に使われやすいので、銀行も注目しています。

 

まず、決算書で、棚卸資産が月商のなんか月分かを確認します。

そして、業界の平均と照らし合わせて、多すぎるのかどうかを確認します。

 

業種にもよりますが、銀行は、会社の棚卸資産が、月商の2か月分以上となると、多く感じるようです。

棚卸資産の金額が多ければ、不良在庫や粉飾決算を疑います。

 

社長は、業界の平均をインターネットで調べて、会社の棚卸資産が多いかどうかを気にした方が良いです。

そして、銀行が「在庫の金額が多すぎませんか?」と質問がくるかもしれませんので、聞かれる前に連絡しておくのが良いでしょう。

貸付金

貸借対照表の中の貸付金も、資産性が確認される勘定科目となります。

貸付金でとくに注目されるのが、役員貸付金です。

 

役員貸付金は、返済の可能性が少ないからです。

役員貸付金の発生理由の多くは、会社のお金を役員が個人的に使ってしまったということです。

 

個人的にお金が足りていないので、そのお金を会社に返済するかどうかというと、なかなか難しいです。

銀行は、返済の可能性がない役員貸付金は、資産性がないものとして、実態貸借対照表がら除外します。

その他

その他の勘定というと、仮払金・前渡金・立替金などです。

この勘定科目も金額が多くなってくると、銀行から注目されます。

 

仮払金・前渡金・立替金については、現金や役員貸付金にしたくなかった時に、使われる可能性が高い勘定科目となります。

仮払金・前渡金・立替金は、本来すぐになくなって行くものです。

 

毎期決算書に残っている場合や出てくる場合は、資産性を疑います。

仮払金・前渡金・立替金は、きちんと処理して、すぐになくなるように処理しておきましょう。

 

問題がありそうな場合は、銀行に報告すべきです。

資産勘定をメインに書いてきましたが、疑われやすいのは、資産勘定となります。

 

上記勘定科目は、銀行融資の時には確認されますので、なにか特別なことがある場合は、必ず銀行に報告しましょう。

銀行融資では要注意!銀行は貸借対照表の“実態”を見抜いているのまとめ

銀行は、会社から提出された貸借対照表を、100%信じているわけではありません。

なにかある場合は、かならず銀行に伝えましょう。

 

 

編集後記(2349)

ベースボールキャップを買おうかな?と思い、ドン・キホーテに行きました。

ニューエラがあったのですが、なんか違うと感じました。

他の人とどこが違うんだ?カッコよくないぞ。

 

55日記(2679)

学校の運動会は、モアナの曲でダンスをやるそうです。

よくわかりませんが、楽しそうに話していました。

 

66日記(1906)

アクアビーズをやりましたが、細かい作業のため「だれかやって」と言っていました。

最終的には、水をかけるところまで行って、水をかけている途中でダメになったようです。

 

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