なんだかんだ奥さんの方が強くなってるけど、そんなもんか・・と思い始めた税理士の柏嵜です。
東京都大田区で開業しています。
「青色事業専従者が退職金をもらうにはどうしたら良いの?」って考えていませんか?
青色事業専従者は、事業主からは退職金をもらえませんが、中小企業退職金共済と小規模企業共済のどちらかに加入をすれば、退職金をもらうことができます。
中小企業退職金共済は、事業主の経費になって、青色事業専従者がもらうときは、退職所得として処理できます。
小規模企業共済は、青色事業専従者の所得控除となって、青色事業専従者がもらうときは、やっぱり退職所得として処理できます。
どちらかにしか加入ができないんですけど、どちらに加入するかは、この記事を読んで事業主とよく相談してくださいね。
この記事を読むと、青色事業専従者が、退職金を受け取れるようになりますよ。
そもそも青色事業専従者とは?
青色事業専従者とは、青色申告をしている事業主にもっぱら従事する人のことです(言葉通りですね)。
青色事業専従者の給料を青色事業専従者給与といいます。
青色事業専従者は、退職金をもらうことができるの?
青色事業専従者は、事業主から退職金をもらうことはできません!
なぜなら、青色事業専従者が事業主からもらえる青色事業専従者給与は、給与のことであって退職金は含まれていないからです。
でも、次の2つの共済金のどちらかに加入をすれば、退職金をもらうことができます。
- 中小企業退職金共済
- 小規模企業共済
各項目について、説明したいと思います。
中小企業退職金共済
中小企業退職金共済は、独立行政法人勤労者退職金共済機構・中小企業退職金共済事業本部というところが運営をしています。
比較的国に近いところが運営をしていますので、安全と思って良いと思います。
中小企業退職金共済を確認したい場合は、中小企業退職金共済のHPをご確認ください。
小規模企業共済
小規模企業共済は、独立行政法人中小基盤整備機構が運営を行っています。
中小企業退職金共済と同じく、比較的国に近いところが運営をしていますので、安全と思って良いです。
小規模企業共済については、小規模企業共済のメリット3つとデメリット4つ!会社役員、個人事業主・フリーランスは加入しよう!で詳しく書いていますので、ご確認ください。
青色事業専従者が退職金をもらうばあいの中小企業退職金共済と小規模企業共済の比較
青色事業専従者が退職金をもらう場合の,中小企業退職金共済と小規模企業共済を、比較してみたいと思います。
中小企業退職金共済 | 小規模企業共済 | |
誰が支払うの? | 事業主 | 青色事業専従者 |
誰の税金が減るの | 事業主 | 青色事業専従者 |
どこで経費(控除)になるの? | 青色申告決算書 | 青色事業専従者の所得控除 |
いつ経費(控除)になるの? | 払ったとき | 払ったとき |
どんな税金が減るの? | 所得税・住民税・国民健康保険税あれば事業税 | 所得税・住民税 |
払える金額は? | 月々5,000円~30,000円 | 月々1,000円~70,000円 |
メリット | 事業主の経費 | 青色事業専従者の所得控除 |
デメリット | 従業員全員の加入が必要 | 事業主の経費にならない |
払う人や税金の減る人をよく確認してください。
中小企業退職金共済と小規模企業共済の両方は加入できないー青色事業専従者の退職金―
中小企業退職金共済と小規模企業共済の両方は、加入できません。
なぜなら、中小企業退職金共済と小規模企業共済は、性格が違うからです。
- 中小企業退職金共済⇒従業員が加入できるが、役員は加入できない
- 小規模企業共済⇒役員は加入できるけが、従業員は加入できない
青色事業専従者が、中小企業退職金共済に加入するなら、従業員として加入します。
そのため、役員が加入できる小規模企業共済には、加入ができません。
その逆に、青色事業専従者が、小規模企業共済に加入する場合は、役員(共同経営者)として加入します。
そうなると、従業員が加入できる中小企業退職金共済は、加入できません。
中小企業退職金共済に加入するときに、申込み従業員についての確認書で確認をおこないます。
詳しくは、中小企業退職金共済のHPにあるQ&Aをご確認ください。
青色事業専従者の退職金は、中小企業退職金共済と小規模企業共済のどっち?
青色事業専従者が退職金をもらう方法として、中小企業退職金共済と小規模企業共済の2つを紹介しました。
中小企業退職金共済と小規模企業共済の2つに加入することはできません。
じゃあ、中小企業退職金共済と小規模企業共済は、どちらを選択すれば良いのかっていうと、
- 中小企業退職金共済⇒事業主の税金を減らしたい
- 小規模企業共済⇒青色事業専従者の税金を減らしたい、従業員全員加入させたくない
という感じで分けて考えてみたらどうでしょうか?
各項目について、説明していきます。
中小企業退職金共済⇒事業主の税金を減らしたい
中小企業退職金共済に加入する場合は、事業主の経費になりますので、事業主の税金を減らしたい場合に有効です。
とにかく、事業主の税金を減らしたいと考えている方には、良いんじゃないでしょうか。
小規模企業共済⇒青色事業専従者の税金を減らしたい、従業員全員加入させたくない
小規模企業共済に加入する場合は、青色事業専従者の税金を減らしたい場合です。
中小企業退職金共済は、従業員全員加入することが条件なので、従業員に退職金の支払いを考えていない場合は、小規模企業共済に加入するほうが良いと思います。
青色事業専従が退職金をもらうにはどうしたら良いの?のまとめ
最後にもう1度確認しましょう。
55日記(1077)
保育園の先生が変わったからか、保育園に行くと寂しそうな顔をします。
帰って来て、楽しかった?って聞くと「楽しかったよ」って言ってくれるのですが、ちょっと心配です。
66日記(304)
ハイハイできるようになりました。
動きが早く、どこにでも行けそうな感じです。