決算書にあるとヤバイ勘定科目は、
- 役員貸付金
- 仮払金
- 過大な現金
となります。
この勘定科目が決算書にある場合は、すぐに無くなるように対策を取りましょう。
いいことはありません。
決算書にあるとヤバイ勘定科目は?
決算書にあるとヤバイ勘定科目は、
- 役員貸付金
- 仮払金
- 過大な現金
となりますが、その発生原因を考えてみたいと思います。
貸付金と仮払金の発生原因
役員貸付金と仮払金は、支出項目となります。
なにかにお金を使ったときの勘定科目なんですが、使った中身がよくわからないときに出てきてしまいます。
これは、使った人と経理をする人が違う場合によく出てきます。
社長がお金を使っているけど、経理担当者がいる場合や会計事務所に記帳代行をしている場合です。
例えば、社長がお金を銀行から下ろしたとします。
それに対応する領収書があればいいのですが、それに対応する領収書がなく、後日またお金を下ろします。
こういう場合は、社長はお金を使っているので、内訳を知っているのですが、経理担当者や会計事務所にはわかりませんので、確認を行います。
このときに、社長から明確な返事があればいいのですが、
- 「忘れちゃった」
- 「よくわからない」
- 「・・・」
など、の答えになってしまうこともあります。
社長が、個人的に使ってしまったから、答えられない場合もあるでしょう。
こういうときに、仮払金や役員貸付金を使います。
仮払金や役員貸付金は、行き場のないお金や社長が個人的に使ったものを表しています。
過大な現金の発生原因
仮払金や役員貸付金がダメなら、「現金にしておけばいいじゃないか!」という意見もあるかもしれません。
でも、仮払金や役員貸付金で処理せずに現金で処理してしまうと、「ない」現金が「ある」ことになってしまいます。
現金が本当は30万円しかないのに、200万円とかになっている会社があります。
それは、よくわからないお金を現金で処理してしまっているからです。
過大な現金の発生原因は、なにも処理をしていないということです。
この勘定科目がヤバイ理由
役員貸付金や仮払金が決算書にあっても、いいことはありません。
なぜなら、お金の管理がうまく言ってないということを表しているからです。
役員貸付金なら、社長の給料(役員報酬)が少なかったんじゃないか?という話になります。
会社の決算が黒字だったとしても、役員貸付金が給料だったら赤字になるよねとみられてしまいます。
仮払金があれば、不明な金額がありましたよと書いているようなもので、お金の管理ができていませんと言っているようなものです。
現金が多ければ、本当にあるの?と考えられてしまいます。
税務調査などで、「現金の残高が多いんですが、これありますか?」と聞かれたら、実際にはないので「ない」と答えるしかありません。
「じゃあ、現金がないなら、社長が個人的に使ったんじゃないですか? このお金は役員賞与じゃないですか?」という話になります。
役員賞与は、会社の経費にならないけど、社長の収入になってしまいます。
仮払金・役員貸付金・過大な現金のある決算書は、良い印象を与えません。
ヤバイ勘定科目を減らす方法
ヤバイ勘定科目を減らす方法は、給料(役員報酬)をもらって、その中から返済することです。
生活費+役員貸付金の返済=給料(役員報酬)という感じで、設定します。
社会保険料や源泉所得税が増えてしまいますが、ほったらかしてしまうよりもいいです。
この方法が、基本となります。
その他では、社長が資産を持っていれば、それを会社に売る、退職金を取るときに相殺するなどの方法があります。
このケースは限定的なので、給料(役員報酬)からコツコツと返済するしかないと思います。
決算書にあるとヤバイ勘定科目は?のまとめ
ヤバイ勘定科目は、メリットがない悪い印象しか与えません。
なるべくなくすようにしましょう。
編集後記(
確定申告の打ち上げで、ピザを食べました。
久しぶりです。
55日記
柿の種を食べようとすると、すぐに寄ってきます。
おせんべいとピーナッツをバランスよく食べます。
66日記
柿の種を食べようとすると、すぐに寄ってきて離れません。
いつも妻にべったりなので、良かったです。
ピーナッツばかり食べます。