資金繰りに強くなりたいなら、貸借対照表をみましょう。
貸借対照表には、お金の流れが書いてあります。
貸借対照表を見るのが大変なら、簡単な表を作って見るのも1つです。
あと、損益計算書がお金の流れについて書いていない理由も、書いてあります。
この記事を読んで、貸借対照表でお金の流れを確認しましょう。
資金繰りに強くなりたいなら、貸借対照表を見ろ!
資金繰りに強くなりたいなら、貸借対照表をみましょう。
その理由は、損益計算書では、資金繰りのことはわからないからです。
貸借対照表で、資金繰りを確認するには、
・比較してみろ
・お金の流れに注目しろ
・貸借対照表を簡単な表にする
となります。
各項目について、確認していきます。
比較して見ろ
貸借対照表をあまりみないという方は、貸借対照表の見方に慣れていないからです。
そのため、貸借対照表の見方に慣れれば、読むことはできます。
そして、重要なのは、貸借対照表を見るときには、比較してみます。
慣れれば、貸借対照表1期分だけでも見ることはできます。
でも、お金の流れを確認するなら、2期や3期並べて見るのがいいのです。
決算書の1期分だけをみて、読もうとしないことが重要です。
まずは、2期比較してみましょう。
貸借対照表の基本は、
・資産
・負債
・純資産
に分かれています。
その3つの役割は、
・資産⇒お金の使い道
・負債⇒他人からのお金の調達方法
・純資産⇒自分でのお金の調達方法
となります。
この3つを確認して、比較して、貸借対照表をみていきましょう。
お金の流れに注目しろ
貸借対照表を見るときに、「なにをみたらいいのかわからない」と言われることがあります。
貸借対照表を見るときは、お金の流れだけに注目しましょう。
慣れたら他の見方もやってみてもいいですが、1番気になるのは、お金の流れです。
お金の流れだけに注目しましょう。
じゃあ、貸借対照表のどこからみたらいいの?と思うのですが、最初にみるのは、現預金です。
現預金が増えているのか?減っているのか?を、前期や前月と比較してみてみましょう。
現預金が増えているなら、増えている原因を探し、減っているなら、減っている原因を探します。
あと、現預金を見るときは、残高にも注目しましょう。
残高が月商のどのくらいあるのか?です。
月商の1か月分を切っているなら、お金が足りないので、銀行融資を考える必要があります。
現預金の確認ができたら、負債を確認します。
上でも書きましたが、負債はお金の調達方法です。
負債は、お金の調達方法が書いてありますが、注意点としては、
・負債が増える⇒お金が増える
・負債が減る⇒お金が減る
となります。
どの科目が増えて、どの科目が減っているのかを確認します。
次に確認するのは、純資産です。
純資産は、そんなに難しくなく、繰越利益剰余金を確認しましょう。
繰越利益剰余金が増えていれば、利益が出ているということですし、減っていれば損失が出たということです。
繰越利益剰余金は、貸借対照表が損益計算書と繋がっている部分となります。
繰越利益剰余金も負債と同様に、お金の流れを確認します。
繰越利益剰余金が、
・増えている⇒お金が増える
・減っている⇒お金が減る
となります。
最後に資産ですが、資産は現預金以外を確認します。
現預金は、先にみているからです。
現預金以外の資産は、お金の使い道を表します。
資産が増えればお金はへり、資産が減ればお金が減るということです。
こんなふうに、2期比べてみて、どの勘定科目が増えているのか、減っているのかを確認しましょう。
確認することで、貸借対照表から、現預金の増減した理由を見ることができます。
貸借対照表を確認するなら、現預金を中心にみましょう。
借対照表を簡単な表にするのも効果的です
貸借対照表を書いてあるとおりにやったけど、よくわからないということもあるでしょう。
そんなときは、簡単な表にしてみると、いいでしょう。
前期残高 | 当期残高 | 差額 | |
現預金 | 200 | 100 | △100 |
現預金以外の資産 | 300 | 500 | 200 |
負債 | 300 | 200 | △100 |
当期利益 | 200 |
これは、貸借対照表の増減をまとめたものです。
説明すると、現預金が前期残高と当期残高の差額が△100なので、△100になった理由を確認します。
現預金以外の資産が、200増えていますので、なにかを買ったということです。
現預金以外の資産が200増えているということは、200使ったということなので、お金は△200です。
負債は100減っていますので、買掛金や借入金を100支払ったということになります。
負債が△100のため、お金も△100となります。
当期利益(月で確認する場合は、当月利益)が200増えているので、お金が200増えています。
現預金が△100(100減った)理由は、資産の増加で△200、負債の減少で△100、利益の増加で+200となります。
現預金△100=資産△200+負債△100+利益+200となります。
こんな簡単な表を作ってから、貸借対照表の細かい勘定科目を見てもらうとわかりやすいでしょう。
貸借対照表は、わかりにくい表です。
簡単な表にすると、お金の流れがわかりやすくなります。
なんで損益計算書ではダメなの?
お金の流れを確認するのは、損益計算書ではできません。
その理由は、損益計算書には、入金されていないけど売上になっている金額や、支払っていないけど経費になっている金額があるからです。
簡単に説明すると、お金の流れを無視しています。
損益計算書は、期間に起こった売上や経費が書いてあります。
それは、お金が入金してもしなくても売上になり、支払っても支払っていなくても経費になるのです。
請求書を発行して翌月入金してもらうと、売上は今月だけど、入金は翌月となります。
現金商売ならズレも少ないのでしょうけど、請求書のやり取りをしているなら、売上と入金はズレてきます。
経費も同じで、請求書でやり取りしている場合は、経費にするタイミングと支払いのタイミングがずれます。
よくあるのが、「利益が100万円です」と言われたら、預金が100万円増えていると思ったら、そんなに増えていなかったというものです。
利益=お金と勘違いしてしまうのですが、請求書でやり取りしてしまうと、売上と入金・経費と支払いはずれるのです。
ちょっと難しい話になるかもしれませんが、損益計算書では、お金の流れはわからないということです。
資金繰りに強くなりたいなら、貸借対照表を見ろ!のまとめ
貸借対照表を見ただけでは、わかりにくいです。
まずは、貸借対照表でお金の流れを確認してみましょう。
編集後記(2244)
スポット相談とメール相談を受けました。
色々な状況がわかり、よかったです。
55日記(2574)
めずらしく、1人でゲームをやっていました。
マリオカートは、飽きないようです。
66日記(1801)
虫刺されがひどく、皮膚科に行きました。
お医者さんに行くのは嫌いだけども、ガチャガチャができるので、それだけを楽しみにしています。