個人事業主の方が、奥さんや子供などに仕事を手伝ってもらっている場合は、給料を出すことができます。
それを、青色事業専従者給与と言います。
青色事業専従者給与は、特例のためいろいろな注意点があります。
- 届け出が必要
- 給料の金額に注意が必要
- 昇給にも注意が必要
- 年末調整が必要なる
- 扶養にはならないこと
今回は、青色事業専従者給与の注意点について書いていこうと思います。
青色事業専従者給与の注意点―届け出が必要―
青色事業専従者給与を、奥さんや子供に支払う場合は、届け出が必要となります。
なぜなら、奥さんや子供などの親族に給料を払うことはできないからです。
特例として認められているので、届出書が必要となります。
それが、青色事業専従者給与に関する届出書となります。
届出書を提出することによって、青色事業専従者給与を出すことができます。
青色事業専従者給与をもらっていて、アルバイトなどを他にしたいというご質問を受ける場合があります。
私としては、「8時間勤務で、他に睡眠や家事などをして、残りの時間でアルバイトできますか?」と聞いています。
だいたいの方は、それ以上は仕事できないとおっしゃいます。
基本的には、専従者=もっぱら従事なので、他の仕事をしてしまうと、青色事業専従者給与が認められなくなる場合があります。
青色事業専従者給与をもらいながらのアルバイトは、オススメできません。
青色事業専従者給与の注意点―給料の金額に注意が必要―
給料の金額には、注意が必要です。
なぜなら、どれだけ出しても良いということにはならないからです。
実際には、第3者に出す金額に払える金額を基準にしたらどうでしょうか。
身内ということを除いて、一緒に仕事をする人として、いくら出したら適正なのかで決めるのです。
明確な基準というのはないのですが、青色事業専従者給与が仕事に見合っていないと、認められないことがあります。
あと、青色事業専従者給与を支払ったことにするという方もいるみたいですが、それは支払っていないのでやめましょう。
未払金処理も同様で、支払っていないことになるので、注意が必要となります。
青色事業専従者給与の注意点―昇給にも注意が必要―
青色事業専従者給与の昇給にも注意が必要となります。
青色事業専従者給与は、青色事業専従者給与に関する届出書という書類を提出します。
給料の金額の欄には、実際に払う金額以内の金額を書きます。
給料を昇給する場合は、青色事業専従者給与に関する変更届出書を提出する必要があります。
※青色事業専従者給与に関する変更届出書は、青色事業専従者給与に関する届出書と同じ書類です。
最初に届け出を出した金額よりも多く支払う場合は、青色事業専従者給与に関する変更届出書を提出しましょう。
青色事業専従者給与の注意点―年末調整が必要となるー
青色事業専従者給与は、年末調整が必要となります。
個人事業主は、確定申告を行いますが、青色事業専従者給与は年末調整をします。
年末調整のやり方を勉強する必要があります。
年末調整があるということは、給料から控除する所得税(源泉所得税)の処理も必要となります。
毎月納付するのか、半年に1度の納付(納期の特例)にするのかも、必要となります。
青色事業専従者給与の注意点―扶養になれないー
その年に1度でも、青色事業専従者給与をもらったら個人事業主の扶養にはなれません。
配偶者控除や扶養控除が、受けられないということです。
金額が扶養の範囲内だったとしても、控除は受けられません。
青色事業専従者給与で経費になって、配偶者控除や扶養控除を適用してしまうと、2重になってしまうからです。
青色事業専従者給与の注意点5つのまとめ
青色事業専従者給与の注意点を書いてみました。
後で困ることがないように、注意点に気をつけながら、適用しましょう。
青色事業専従者給与は、特例のためいろいろな注意点があります。
- 届け出が必要
- 給料の金額に注意が必要
- 昇給にも注意が必要
- 年末調整が必要なる
- 扶養にはならないこと
編集後記(1444)
家にずっといました。
とにかく、毎日花粉がひどくて、外に出られません。
55日記(1774)
花粉症かもしれません。
鼻水をずっとすすっています。
4歳で花粉症は、ちょっと可愛そうです。
66日記(1001)
ずっとパディントンを観ていますが、最近は“メルちゃんのねんね”が増えました。
なんでしょうかね。
よくわかりません。