個人事業主の方が経理で難しいのは、現金の取り扱いです。
現金は、きちんと管理しておかないと、ズレてきてしまいます。
現金をつかわないやり方というのも、考えてみましょう。
個人事業主が現金を使わない場合
個人事業主が現金を使わない場合は、
・事業主借勘定
・事業主貸勘定
を使いましょう。
現金勘定のところを、事業主借勘定又は事業主貸勘定にするのです。
こうすると、現金勘定を使わなくてもすみます。
※現金勘定とは、会計ソフトにでてくる現金というものです。
それを、現金勘定としています。
たとえば、消しゴム(消耗品費)を200円で購入して、現金で払ったとします。
通常なら、消耗品費勘定と現金勘定を使って、会計ソフトに入力します。
この現金勘定を、事業主借勘定にします。
現金が減っているのに、事業主借勘定にしてしまうと、現金の残高がおかしくなると思う方もいらっしゃるでしょう。
この場合の現金は、個人事業主のプライベートなお金を使ったことにします。
そうすると、仕事用の現金ではなくて、プライベートのお金から経費を払っているので、現金勘定は増えたり減ったりしません。
最近は、振込が多いですが、現金で売上をもらったときはどうすればいいのでしょう？
その場合は、現金といれるところを、事業主貸勘定をつかいます。
そうすると、売上はキチっと会計ソフトに計上されます。
あとは、もらったときに、そのまま銀行口座に入金するのもアリです。
そうすると、現金の管理は必要なくなります。
現金を使わずに、事業主貸勘定や事業主借勘定を使って、現金を無くしましょう。
これから現金勘定をなくす場合は？
現金勘定の残高と手持ちの現金を合わせていると思います。
その残高をなくす仕訳をします。
(事業主貸)〇〇 (現金)〇〇
です。
そうすると、現金勘定の残高はなくなりますので、これからは現金勘定ではなく事業主借勘定と事業主貸勘定を使いましょう。
それで、現金勘定の残高がおかしくなることはありません。
この仕訳をした時点で、個人事業主の事業用のお金から、プライベートのお金になりました。
今後は、プライベートのお金を使って、経費を計上していきましょう。
現金をなくした方がいい理由
現金をなくしたほうがいい理由は、扱うのがとてもむずかしいからです。
現金と現金の残高は、とても合いにくいのです。
現金は、使った分の領収書があれば、それで問題ないのです。
そのため、管理は簡単なような気がするのですが、簡単ではありません。
たとえば、通帳から現金をおろして、生活費を取る場合です。
通帳から現金に移動はできると思います。
その後の現金から生活費への移動を、会計ソフトに入力していない方が多いのです。
そうすると、現金はどんどんと膨れ上がっていきます。
その他、
・領収書をもらわない
・領収書をなくす
・とりあえず払う、とりあえずもらう
・個人的なことにつかう
など、現金と現金の残高が合わない要素はいっぱいなのです。
そのため、現金をなくした方が、経理がしやすくなります。
個人事業主は現金を使わない経理をやってみよう！のまとめ
現金を使うことが少ない業種の場合は、現金勘定を無くしましょう。
そうすれば、合わせるという難しい作業はなくなりますよ。
編集後記(1718)
昨日は、プチ忘年会でした。
1年に1度しか会わない人ですが、元気で良かったです。
55日記(2048)
朝から泣いていましたが、朝食までには立ち直りました。
たぶん、次女がママに抱っこされていたのがイヤだったみたいです。
66日記(1275)
朝、顔をあわせたら「ニコッ」と笑ってくれました。