貸借対照表は、どうやって見ればいいの?と悩んでいませんか。
貸借対照表は、右側(負債・純資産)と左側(資産)で見ていきます。
究極の貸借対照表は、資産はお金だけ、負債と資本は大きくとなります。
この記事を読んで、貸借対照表を確認できるようにしましょう。
貸借対照表はどうやって見ればいいの?
貸借対照表は、どうやって見ればいいのでしょうか?
貸借対照表は、
・右側(負債・純資産)から見ていく
・左側を見ていく
・お金があるかどうかを見ていく
となります。
各項目について、確認していきましょう。
貸借対照表の右側(負債・純資産)から見ていく
貸借対照表は、右側から見ていきましょう。
その理由は、貸借対照表の右側は、お金の調達方法が書いてあります。
貸借対照表の右側に書いてあるのは、負債と純資産です。
負債
負債は、他人資本と言われています。
他人資本というのは、他人から調達して来たお金ということです。
よくある勘定科目が、
・買掛金
・未払金
・短期借入金・長期借入金
などです。
他人から調達したお金でわかりやすいのは、短期借入金・長期借入金ですね。
短期借入金・長期借入金は、銀行などから借りたお金となります。
他の買掛金や未払金は、どうやってお金を調達しているんしょうか?
それは、お金の支払を待ってもらうことにより、調達しているということです。
買掛金は、商品を仕入れたりしたときに、後払いのときに使う勘定科目です。
後に払うということなので、お金の支払いを待ってもらっています。
待ってもらっている分だけ、会社にお金が残るということです。
買掛金が100万円あったら、100万円の支払いを待ってもらっていて、その分お金が会社に残っているということです。
未払金も同じで、クレジットカードなどで購入したものの支払いを、待ってもらっている状態です。
待ってもらっている分だけ、会社にお金が残っていることを示しています。
貸借対照表の負債の部は、他人からの調達方法が書いてあります。
純資産
純資産は、自己資本といいます。
自己資本というのは、自分で集めたお金ということです。
資本金は、会社が「これから会社を始めるので、お金を出してくれる人を募集します」と募集して、出してもらったお金となります。
資本金と負債の違いは、返金することがないということです。
あとは、利益剰余金ですね。
利益剰余金は、会社の過去の利益の集まりです。
会社が10期の場合は、10期分の累計の利益が書いてあります。
20期の場合は、20期分の利益の集まりとなるのです。
負債と純資産が、お金の調達方法となります。
最初に、自分の会社がどこからお金を調達しているのかを、確認しましょう。
左側(資産)を見ていく
右側(負債・純資産)を見た後は、左側(資産)を見ていきます。
左側(資産)は、お金と集めたお金の使い道が書いてあります。
右側(負債・純資産)の合計が、5,000万円だった場合は、集めたお金が5,000万円あって、その5,000万円をどうやって使ったかが書いてあります。
資産の勘定科目で代表的なものは、
・現金及び預金
・売掛金
・商品
・固定資産(建物・土地・車両)
などでしょう。
現金及び預金
現金及び預金は、貸借対照表の右側(負債・純資産)で調達したお金が、そのまま残った状態です。
資産の中で特別な勘定科目で、使い道ではなく、そのままのお金ということです。
現金及び預金がないと、会社は運営できないことになります。
貸借対照表で、1番重要なところとなります。
売掛金
売掛金は、商品やサービスを販売して、入金を待っている状態です。
これから、入ってくるお金ということです。
売掛金は、お金の使い道ではありませんが、お金の入金待ちなので、資金繰りを悪化させているとも考えられます。
これから、お金が入って来るというだけで、入ってくる確証はありませんので、大きければいいということでもありません。
商品
商品は、商品を仕入れて、販売できなかったものです。
お金を使って商品を購入しているため、お金の使い道となります。
商品が多ければ、その分だけお金が出ていっているということになります。
固定資産(建物・土地・車両)
固定資産は、建物・土地・車両を購入したときに出てくる勘定科目です。
これも、お金の使い道となります。
貸借対照表の左側(資産)は、お金とお金の使い道となります。
お金があるかどうかを見ていく
貸借対照表で重要なのは、お金があるかどうかです。
その理由は、お金がなければ、会社は倒産してしまいます。
そのため、お金があるかどうかは、必ず確認しましょう。
お金が残っていれば、会社は維持できるのですから。
お金がいっぱいあるかどうかを、確認しましょう。
お金がないなら、どこかで調達する必要があります。
どんな貸借対照表が良い貸借対照表なのか?
どんな貸借対照表がいいのか?と聞かれると、お金がいっぱいある貸借対照表がいいでしょう。
究極としては、
・資産は、お金だけ
・負債と純資産は、大きく
という感じでしょう。
変な感じもしますが、会社が倒産する理由はなんでしょうか?
そうです、お金がないからです。
つまり、お金があればいいんです。
そうなると、貸借対照表の左側(資産)は、お金以外ない方が良いことになります。
資産は、お金の使い道を表しています。
お金の使い道なので、まったくなければ、全部お金ということですね。
例えば、負債と資産の合計が5,000万円だったとして、なにもお金をつかっていなければ、5,000万円のお金があるということです。
これが、究極の形です。
貸借対照表の左側(資産)は、なるべくお金を増やすのが、良いことになります。
貸借対照表の右側(負債・純資産)は、大きほうがいいです。
ここが、大きくなると、お金の調達する金額が増えますので、大きいほうがいいのです。
負債は、マイナスイメージがありますが、負債はお金の調達方法です。
もちろん、純資産が大きくなるのが理想ですが、純資産はすぐには、大きくなりません。
その理由は、上でも書きましたが、利益剰余金は、会社の過去の利益の集まりなのです。
会社の過去の利益の集まりなので、利益を一気に増やす方法は、なかなかないのです。
そうなると、負債=銀行融資などを使って、お金を増やして行く必要があります。
どんな貸借対照表がいいのか?なんですが、お金が多くて、負債と純資産が多い貸借対照表がいい貸借対照表でしょう。
貸借対照表に書かれない科目はどこに行く?
よくある質問で、貸借対照表に書かれない科目は、どこに行くの?と聞かれます。
貸借対照表に書かれない科目は、損益計算書に書かれる科目ですね。
売上が入金した時や経費を使ったときは、どうなるのか?なんでしょう。
それは、利益剰余金に行きます。
損益計算書で利益が出れば、当期純利益が貸借対照表の利益剰余金に加算されます。
損益計算書で損失が出れば、当期純損失が貸借対照表の利益剰余金から控除します。
こんな感じで、貸借対照表と損益計算書は、繋がっています。
節税しようとしてお金を使ってしまうと、当期純利益が減ります。
そして、利益剰余金が増えないため、貸借対照表のお金が増えないということになるのです。
節税もある程度のしないと、お金は増えていきませんので、ご注意ください。
貸借対照表はどうやって見ればいいの?のまとめ
貸借対照表は、どこからお金を調達して、どうやって使っているかを確認するものです。
貸借対照表では、お金があるかどうかは、必ず確認しましょう。
編集後記(2215)
土地の評価と役所調査の準備をしました。
四角の土地は、ホッとしますね。
55日記(2545)
朝、体調が悪いので、小学校をお休みしました。
夜には、元気になっていました。
66日記(1772)
長女が学校をお休みしましたが、元気に保育園に行ってくれました。
夜は、リカちゃんで遊んでいました。