保証協会付き融資でも、しかたないなって思える3つの場面

2025年11月28日

この記事は、保証協会付き融資でも、しかたないというときの話をしています。

保証協会付きでも、しかたないってときはどんなとき？と悩んでいませんか。

保証協会付き融資でもしかたないときは、

・メガバンクから借りるとき

・会社の調子が悪いとき

・新しい銀行と取引するとき

となります。

この記事を読んで、保証協会付き融資でもしかたないことを確認しましょう。

メガバンクから借りるとき

メガバンクから借りるときは、保証協会付き融資でもしかたありません。

その理由は、メガバンクは、メガ会社(こんな言葉はありません)と取引するものです。

一般的にいう中小企業は、メガバンクとの取引の範囲外となるので、メガバンクがプロパー融資をすることはないんですよね。

そのため、メガバンクから融資を受けると、保証協会付き融資のみとなってしまうのです。

メガバンクは、メガ企業との取引をしたいのです。

中小企業とは、メガ企業よりも安定していないため、取引をあまりしたくないと思っています。

メガバンクと取引をするなら、保証協会付き融資を覚悟しましょう。

「メガバンクから借りられれば、保証協会付き融資でもいいじゃん」と思ったかたは、ヤバイですよ。

保証協会付き融資は、枠がありますし、枠の中でしか融資が受けられません。

こんなことを書くと、「枠は、いっぱいあるから大丈夫」と言われそうですが、枠はそんなに多くないんですよ。

保証協会の枠は、無担保で8,000万円、有担保で2億円となります。

この保証協会の枠って、全部使えると思っています？

残念ながら、全部は使えませんよ。

実際の保証協会付き融資の枠は、売上高の30％～50％くらいです。

保証協会付き融資ばかりを受けていると、保証協会の枠がなくなってしまいますので、使いたいときに使えなくなります。

じゃあ、どうしたらいいのかというと、メガバンク以外の銀行と取引するのがいいのです。

年商が1億円未満なら信用金庫・信用組合などで、年商が1億円以上で数十億円未満なら地方銀行と取引をして、プロパー融資を受けることです。

プロパー融資は、保証協会付き融資を使わない融資になるので、保証協会の枠に影響しません。

メガバンクと取引をするときは、保証協会付き融資を覚悟しましょう。

会社が、メガ企業でなければ、メガバンク以外の銀行と取引したほうが良いですよ。

会社の調子が悪いとき

保証協会付き融資でもしかたないと思うのは、会社の調子が悪いときです。

その理由は、保証協会付き融資なら、銀行は貸し出しをしやすいですし、リスクが少ない融資になるからです。

そのため、会社の調子が悪いときは、保証協会付き融資でもしかたないのです。

銀行の融資を受けると、なんで保証協会付き融資なんだろう？って思ったことはないですか？

保証協会付き融資にすると、銀行のリスクが少ないんですよ。

もし、銀行が融資した会社が返済できなかったときは、保証協会が融資した80％を返済してくれるからです。

銀行は、調子の悪い会社に「融資してほしい」と言われたら、「保証協会付き融資で」というでしょう。

だって、会社の調子が悪いということは、返済の可能性がないかもしれないからです。

返済の可能性がない会社に、プロパー融資なんてしませんよね。

プロパー融資は、全額銀行負担になるのですから。

会社の調子が悪いときは、借りやすい保証協会付き融資を受けましょう。

調子が良くなったら、プロパー融資を受けて、保証協会の枠を空けておくようにすれれば、次に調子が悪くなったときに対応ができます。

新しい銀行と取引するとき

新しい銀行と取引をするときは、保証協会付き融資でもしかたないです。

その理由は、新しく取引する銀行も、怖いんです。

なにも情報がないのに、融資しても、返済してくれないかもしれないじゃないですか。

決算書をみてるから大丈夫だよと思うかもしれませんが、決算書ってそもそも正しいかどうかわかりません。

そんなときは、保証協会付き融資となります。

リスクが、少ないですからね。

そんな感じで、新しい銀行と取引をするときは、保証協会付き融資となるのです。

新しく取引をするときは、誰でも不安に思います。

社長だって、新しい取引先との取引は、「ちゃんと入金してくれるかな？」や「少しずつ取引を増やしていこう」と思うわけです。

銀行も一緒で、いきなりプロパー融資ってことには、ならないのです。

そのため、保証協会付き融資のでも、しかたないのです。