消費税のインボイス制度は売上先が簡易課税なら対応しなくていい?

この記事でわかること

売上先が簡易課税ならインボイス対応なし!

かしわざき
かしわざき

ちょっと株をやっている税理士の柏嵜忠弘です。

東京都大田区で開業しています。

消費税のインボイス制度で悩んでいませんか?

もし、売上先が簡易課税を選択していれば、対策をしなくても良いのです。

そのあたりの話を書いて行こうと思います。

目次

消費税のインボイス制度は売上先が簡易課税なら対応しなくていい?

はい!対応しなくても問題ありません!

※売上先が1つの場合のみです。

なぜなら、売上先が簡易課税の場合は、どこから仕入れたか関係ない計算をするからです。

売上先が簡易課税かどうかを確認して、簡易課税だった場合は、インボイス制度が始まっても免税事業者で問題ありません。

売上先にも迷惑はかけません。

なぜ売上先が簡易課税の場合は問題ないの?

売上先が簡易課税を選択している場合は、対策しなくても良い理由は、

  • 簡易課税の計算方法

が特殊なのです。

消費税は、もらった消費税△払った消費税=預かり消費税となります。

そして、預かり消費税を国に納税することになります。

これを原則課税といいます。

 

簡易課税は、もらった消費税や払った消費税のやり取りを無視して計算するのです。

例えば、卸売業をしていたとします。

簡易課税の計算は、卸売業なら原価は90%くらいだから、払った消費税も90%くらいじゃない?

だいたい、他のところもそんな感じだから90%消費税払ったことにしてもいいよっていう計算になります。

 

数字にすると、

卸売で110万円(売上100万円、消費税10万円)売上があったら、原価が90%だから払った消費税も90%の9万円だよきっと。

もらった消費税10万円△払ったと思う消費税9万円=預かったと思う消費税1万円を国に納税となります。

 

簡易課税の場合は、この業種ならこのぐらい消費税を払ってると思っているので、〇〇%だねって感じの計算方法です。

なので、売上を基準に消費税を計算するため、仕入れのことは関係ありません。

仕入先がインボイス制度に対応していなくても、売上を基準に計算するので、インボイス制度は関係ないのです。

 

売上先が簡易課税の場合は、消費税のインボイス制度の対応をしないで、免税事業者でも大丈夫です。

消費税のインボイス制度は売上先が簡易課税なら最強なのか?

消費税のインボイス制度は、売上先が感課税なら最強かどうかは、

  • 最強ではない

となります。

なぜなら、

  • 売上先の売上が5,000万円超えた場合
  • 売上先が簡易課税をやめた場合
  • 簡易課税が廃止になった場合
  • 簡易課税以外の売上先ができた場合

などの理由です。

 

売上先が簡易課税じゃなくなった場合や簡易課税以外の売上先の場合は、インボイス制度の対策が必要となります。

なぜなら、もらった消費税△払った消費税=預かった消費税という計算になり、インボイス制度が影響してきます。

そのため、売上先が簡易課税じゃなかったときのことも、考えておきましょう。

 

売上先が簡易課税をやめたり、簡易課税自体が廃止になるのは、自分ではどうすることもできません。

事前に簡易課税じゃなくなったことも、考えて起きましょう。

 

インボイス制度の対応は、必ず必要となります。

消費税のインボイス制度で自分は簡易課税が良いの?

自分の会社や自分の事業が、簡易課税が良いかどうかは、計算してみなきゃわかりません。

絶対に簡易課税が良いとは、言い切れません。

なぜなら、簡易課税は、

  • 得する場合と損する場合がある

からです。

消費税は、2つの計算方式があります。

1つ目は、もらった消費税と払った消費税を確認して預かり消費税を納税する方法で、原則課税といいます。

2つ目は、業種によって、だいたいこのぐらいの払った消費税を売上から計算する方法で、簡易課税です。

 

簡易課税が得をするのは、払った消費税よりも多くだいたいこのぐらい払った消費税がある場合です。

それ以外は、簡易課税は損になります。

 

あと特徴的なのは、消費税を払いすぎてもどってくるのは、原則課税だけです。

原則課税は、もらった消費税と払った消費税の差額を納税しますが、払った消費税が多い場合は、払い過ぎで戻ってきます。

簡易課税は、売上を基準にして計算するので、払いすぎというのがありませんので、戻ってくることはありません。

 

簡易課税を選ぶかどうかは、確認してから選択しましょう。

 

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インボイス制度での簡易課税のメリットは大きい!

消費税のインボイス制度は売上先が簡易課税なら対応しなくていい?のまとめ

最後にもう1度確認しましょう。

  • 売上先が簡易課税ならインボイス制度の対策は必要ない
  • 売上先が簡易課税じゃなくなったらインボイス制度の対策は必要
  • 簡易課税が得かどうかは、確認が必要

編集後記

インボイス制度で売上先が簡易課税のときを書いてみました。

売上先がずっと簡易課税ということもないので、対策を考えておきましょう。

 

大田区にきてナボナを食べる機会が多くなりました。

自分が子供の頃は、王さんが「ナボナはお菓子のホームラン王です」と言って、CMしていました。

あの時は、ナボナに憧れてましたが、今食べても、「ナボナはお菓子のホームラン王です」

 

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保育園でどろんこ遊びをしたそうです。

思ったより服が汚れてなかったので、楽しめたのかどうか不安だったのですが、楽しかったようです。

 

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