消費税のインボイス制度はひどい制度なの?

インボイス制度
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この記事でわかること

インボイス制度は、免税事業者にとってひどい制度と言われてもしかたない

インボイス制度と検索すると「ひどい」と出てくるので書いてみました。

かしわざき
かしわざき

多いときで1日4~5時間位おんぶしている税理士の柏嵜です。

東京都大田区で開業しています。

私がおもっている「ひどい」とは違うかもしれませんが・・・

この記事は、インボイス制度について、インボイス制度は消費税の納税が発生しちゃうところなどが書いてあります。

この記事を読んで、インボイス制度に備えてください。

そもそもインボイス制度とは?

インボイス制度とは、適格請求書等保存方式といって、2023年10月1日から始まる消費税の新しい制度です。

消費税の原則的な計算方法は、もらった消費税と払った消費税の差額を預かり消費税として、国に納税します。

今までは、払った消費税の中に消費税を納税していない事業者(免税事業者)との取引も含まれていました。

2023年10月1日からは、国に登録した消費税を納税する事業者(課税事業者)だけが、払った消費税となります。

実際に例をあげて確認してみます。

2023年9月30日までの場合

消費税を納税していない事業者(免税事業者)から商品33,000円(内消費税3,000円)を仕入れて、55,000円(内消費税5,000円)で販売した。

消費税の納税は、もらった消費税5,000円から払った消費税3,000円を控除した2,000円が納税となります。

2023年10月1日からの場合

消費税を納税していない事業者(免税事業者)から商品33,000円を仕入れて、55,000円(内消費税5,000円)で販売した。

消費税の納税は、もらった消費税5,000円から払った消費税0円を控除した5,000円となります。

インボイス制度で1番変わったのは、国税庁に登録して消費税を納税する事業者にならないと、払った消費税とならないことです。

インボイス制度のなにがひどいのか?

インボイス制度のひどい理由は、次の2つです。

  • 消費税を納税する可能性がある
  • 消費税の益税が無くなる

各項目について、説明していきます。

消費税を納税する可能性がある

インボイス制度なんて無視しちゃえば良いじゃんって思っている方もいると思います。

でも、無視できない理由があります。

それは、上で書いた2023年10月1日からの場合に書いてあります。

  

消費税を納税していない事業者(免税事業者)から商品33,000円を仕入れて、55,000円(内消費税5,000円)で販売した。

消費税の納税は、もらった消費税5,000円から払った消費税0円を控除した5,000円となります。

  

自分が商品を仕入れた場合のことを考えてみましょう。

例えば、同じ商品を同じ33,000円で仕入れることができる業者があるとします。

  • A社(国税庁に登録の課税事業者)は、33,000円(内消費税3,000円)
  • B社(免税事業者)は、33,000円(内消費税0円)

A社と取引すると消費税は、もらった消費税5,000円から払った消費税3,000円で預かり消費税が2,000円となります。

B社と取引すると消費税は、もらった消費税5,000円から払った消費税0円で預かり消費税が5,000円となります。

この場合は、A社と取引することになると思います。

理由は、消費税の納税が減るからです。

  

消費税を減らしたいから、消費税を納税しない事業者(免税事業者)との取引よりも、国税庁に登録して納税する事業者(課税事業者)との取引を選択するようになります。

そうすると、取引先が離れるのが怖くなって、みんな課税事業者になるかもしれません。

だから、消費税の納税の可能性が高くなるのです。

消費税の益税が無くなる

消費税を納税しないので、消費税を請求していた場合は、消費税分まるまるもらっていたことになります。

その分の1部が消費税の納税に回るのです。

インボイセス制度でその他のひどいこと

インボイス制度で消費税を計算する手間がある

免税事業者はインボイス制度が始まり消費税を納税する必要がある場合は、消費税を計算する手間が増えます。

なぜなら、消費税は、計算が2通りあり、会計ソフトへの入力も注意が必要だからです。

注意点としては、

  • 原則課税で計算するのか?簡易課税で計算するのか?
  • 原則課税の場合は、会計ソフトへの入力を注意する必要がある

などです。

各項目について、説明していきます。

原則課税で計算するのか?簡易課税で計算するのか?

消費税の計算方法は、原則課税と簡易課税の2つがあります。

計算方法が2つあるということは、原則課税と簡易課税で税金の計算結果=消費税額が変わって来てしまうのです。

つまり、どっちを選択するかで、消費税の納税が少なくなったり多くなったりします。

消費税の原則課税の計算方法は?

消費税の原則課税という計算方法は、もらった消費税と払った消費税の差額を納税する方法です。

例えば、売上が55,000円(内消費税5,000円)で仕入れが33,000円(内消費税3,000円)だったとします。

もらった消費税は、5,000円で払った消費税は3,000円なので、差額の2,000円を納税します。

消費税の簡易課税の計算方法は?

消費税の簡易課税の計算方法は、みなし仕入率というのを使って計算していきます。

みなし仕入率とは、払った消費税を業種によって決めてしまうというものです。

例えば、卸売業をしていた会社の売上が55,000円(内消費税5,000円)だったとします。

簡易課税の卸売業のみなし仕入率は90%なので、もらった消費税の5,000円のうち90%の4,500円は、払った消費税となります。

そして、もらった消費税5,000円から払ったとみなした消費税4,500円を控除した500円が納税となります。

簡易課税を選択すると、みなし仕入率を必ず使わなくてはいけません。

実際の払った消費税が4,700円だったとしても、300円だったとしても、みなし仕入率で計算した4,500円を使わなければいけないのです。

  

原則課税と簡易課税は納税に差が出ますので、慎重に検討したいところです。

税理士などの専門家に1度どちらが有利かどうかを確認してもらうのも1つの手です。

原則課税の場合は、会計ソフトへの入力を注意する必要がある

原則課税の場合は、会計ソフトへの入力も注意する必要があります。

最近の会計ソフトは、消費税が自動計算できるのが多くなっています。

でも、勝手に計算してくれるわけではなく、会計ソフトに入力する時に入力する人が分けなければいけません。

この入力が間違ってしまうと、消費税の計算は間違ってしまいます。

免税事業者の時は、入力するだけだったのが、入力の時に気を使う必要があるので注意してください。

インボイス制度でお金の管理が大変になる

インボイス制度で消費税を納税することになれば、お金が出ていってしまいます。

そうすると、今まで法人税や所得税だけのことを考えていればよかったのに、消費税の資金繰りも考えなければいけなくなります。

消費税は、赤字でも払う可能性がありますし、金額も大きくなりやすいので、早めにシミュレーションをして、積立をしましょう。

消費税のインボイス制度はひどい制度なの?のまとめ

最後にもう1度確認しましょう。

消費税のインボイス制度はひどい制度なの?のまとめ
消費税のインボイス制度はひどい制度なの?のまとめ
  • インボイス制度は、消費税を納税しない事業者を消費税を納税する事業者に変えてしまう力がある
  • その他はおまけみたいなものです

55日記(1130)

保育園に行く前に「グミ食べたい」とか言っていました。

保育園へ送りに行った奥さんに聞くと「今日は、グミ食べながら保育園に行くって決めてたの」とか言っていたそうです。

66日記(357)

食事を食べさせてるんですが、スプーンに入れる量が少ないと怒ります。

ちょっとぐらい大目に見てよ。

インボイス制度消費税
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柏嵜税務会計事務所