いくらまで借りられるかの目安
うちの会社って、いくらまで借りられるの?と悩んでいませんか。
コロナでどこも行けなくなっちゃうのか・・・と思って悲しい税理士の柏嵜忠弘です。
東京都大田区で開業しています。
会社の借入の上限には、目安があります。
この記事を読んで、会社の借入の上限の目安を確認しましょう。
うちの会社はいくらまで借りられるの?
会社が借入をできる目安は、
- (税引き後利益+減価償却費)×10年
となります。
なぜなら、10年間で返せる金額が、会社が借りられるお金の上限となるからです。
(税引き後利益+減価償却費)は、1年のお金の返済に使えるお金のことになります。
×10年は、だいたいのお金の返済期間が10年を超えないからです。
この算式は、10年で返せるお金をあらわしています。
(税引き後利益+減価償却費)とは?
(税引き後利益+減価償却費)は、会社の1年の返済能力を示しています。
(税引き後利益+減価償却費)は、簡易キャッシュフローと言います。
この簡易キャッシュフローは、会社の1年間の返済に使えるお金になります。
その理由は、
- 税引き後の利益は、それ以外にお金がでていかないから
- 減価償却費は、お金が出ていかない経費だから
となります。
各項目について、確認していきます。
税引き後の利益は、それ以外にお金がでていかないから
税引き後の利益は、税金を引いたあとの最終の利益になります。
税引き後の利益は、その下に経費などが出てきません。
そのため、税引き後の利益が、残ったお金になります。
減価償却費は、お金が出ていかない経費だから
減価償却費は、お金が出ていかない経費なのです。
減価償却費は、
- 建物
- 自動車
- 機械や備品
を購入したものを費用にしたものです。
減価償却をする車などは、購入するときにお金を出して、全額経費になるのは、何年もあとになります。
そのため、減価償却費として経費になるのは、お金がでない支出となります。
減価償却費を少し詳しく解説
減価償却費を少しだけ解説します。
例えば、現金で、300万円の車を購入したとします。
普通乗用車は、経費になるのに6年かかりますので、毎年の経費を300万円÷6年で50万円となります。
※実際の減価償却とは違います。
図にすると、下のようなになります。
01年に車を購入して、300万円出ていきますが、02年~06年までは、お金はでていきません。
経費の流れが減価償却費になりますが、02年~06年までは、お金が出ていないのに、50万円の経費が出ています。
お金が出ていかない経費は、その分(毎年50万円)のお金が、会社に残ることになります。
借りすぎかどうかの確認方法は?―うちの会社はいくらまで借りられるの?
上で書いた簡易キャッシュフローは、借りすぎ?という疑問も解決してくれます。
- 借入金の残高÷簡易キャッシュフロー≦10
です。
簡易キャッシュフローの計算をちょっと変えただけです。
借入金の残高を1年で返せるちから(簡易キャッシュフロー)で割って、10にならなければ、借りすぎていないということです。
自分の会社が、銀行から借りすぎなのかどうかを、確認してみましょう。
うちの会社は、いくらまで借りられるの?のまとめ
最後にもう1度確認しましょう。
編集後記
うちの会社は、いくらまで借りられるの?について書いてみました。
銀行の融資は、決算書で判断しますので、良い決算書が必要となります。
昨日は、めずらしく電話が何本もかかってきました。
電話をなくすことは、むずかしい。
55日記(1356)
保育園で、机を叩いて「早くしないさい!」と言っていたそうです。
家では机をたたくことはないので、テレビかなにかに影響されたようです。
マネされるので、いろいろ気をつけたい。
66日記(583)
コーンスープを服にダラダラつけながら、自分で飲んでいました。
自分でやるのが嬉しいようです。