消費税は預かりなので、払っても経費にならない
消費税は、経費になるの?と思っていませんか。
昨日、久しぶりに長女とお風呂に入った税理士の柏嵜忠弘です。
東京都大田区で開業しています。
この記事では、消費税が経費ならない理由が書いてあります。
この記事を読んで、消費税を確認しましょう。
経費になるの消費税?について解説します
消費税は、経費になりません。
なぜなら、消費税は、預かった税金を払っているからです。
預かっているお金を払っているので、経費にはならないのです。
でも、消費税の経理方法によっては、経費になっているように感じることがあります。
消費税の経理方法には、
- 経費なったような気がする処理方法⇒税込処理
- 経費になっていないような気がする処理方法⇒税抜処理
の2つあります。
税込処理と税抜処理でやっても、納税金額や最終利益という結論は、同じなのです。
処理の方法で感じ方が変わってきます。
納税金額や最終利益という結論が同じ理由を解説します。
税込処理と税抜処理の結論が同じ理由
消費税の税込処理と税抜処理の結論は、同じになります。
なぜなら、預かっている消費税を納税しているだけだからです。
税込処理と税抜処理の消費税が込なのか?抜いてあるのか?の違いだからです。
例えば、売上11,000円(消費税1,000円)
仕入8,800円(消費税800円)
という取引があったとします。
消費税は、売上のもらった消費税1,000円と仕入の払った消費税800円の差額の200円を納税します。
式にすると、1,000円△800円=200円となります。
税込処理 | 税抜処理 | |
売上 | 11,000 | 10,000 |
仕入 | △8,800 | △8,000 |
租税公課 | △200 | ― |
利益 | 2,000 | 2,000 |
経理方法が変わっても、結論の利益は、2,000円で同じとなり、納税額も200円で同じです。
消費税の税込処理と税抜処理は、変わらない。
経費なったような気がする処理方法⇒税込経理
税込経理で処理すると経費になったような気がするのは、租税公課という経費の勘定科目を使うからです。
租税公課は、税金などを支払ったときに使う勘定科目です。
試算表などに租税公課の勘定科目の金額が大きくなれば、経費が増えたようになります。
例えば、11,000円(消費税1,000円を含む)の売上があって、8,800円(消費税800円を含む)のものを購入したとします。
そして、消費税の納税金額200円を租税公課で処理をします。
そのため、消費税が経費になった感覚になれます。
仕訳で表現すると
(借方) | (貸方) | |
売上の仕訳 | (現金)11,000 | (売上)11,000 |
仕入の仕訳 | (仕入)8,800 | (現金)8,800 |
消費税の計算の仕訳 | (租税公課)200 | (未払費用)200 |
税込経理の特徴
税込経理の特徴は、簡単に処理しやすいことです。
個人事業主の方で、自分で経理をしている方は、税込経理が多いですし、私がいた会計事務所の職員も税込経理で計算していました。
個人事業主の方にはなじみのある方法ですし、租税公課を使えば利益(所得)が減るので、経費になる気がします。
経費になっていないような気がする処理方法⇒税抜経理
税抜処理は、売上や経費から消費税を抜いて(除いて)処理する方法です。
仮受消費税と仮払消費税を使いますが、この2つの勘定科目は、経費の科目ではないので、損益計算書に出てきません。
そのため、税込経理よりも経費になった感覚がないのです。
例えば、11,000円(消費税1,000円を含む)の売上があって8,800円(消費税800円を含む)のものを購入した時に、売上10,000円、仕入8,000円で決算書に記載することです。
仕訳で表現すると
(借方) | (貸方) | |
売上の仕訳 | (現金)11,000 | (売上)10,000 (仮受消費税)1,000 |
仕入の仕訳 | (仕入)8,000 (仮払消費税)800 | (現金)8,800 |
消費税の計算の仕訳 | (仮受消費税)1,000 | (仮払消費税)800 (未払消費税)200 |
未払消費税の200円を納税するのは、税込経理と同じです。
でも、経費になる租税公課という科目を使わないので、経費になっているかわかりづらいのです。
税抜経理の特徴
税抜処理の特徴は、
- 消費税が含まれていないので、過去の決算書との比較が簡単
- 納税金額がわかりやすい
となります。
各項目について、確認していきます。
消費税が含まれていないので、過去の決算書との比較が簡単
消費税は、3%⇒5%⇒8%⇒10%と変化しています。
税抜処理は、売上や経費に消費税が含まれていないので、何年前でも同じように比較することができるのです。
10,000円のものを買ったとします。
3% | 5% | 8% | 10% | |
税抜処理 | 10,000 | 10,000 | 10,000 | 10,000 |
税込処理 | 10,300 | 10,500 | 10,800 | 11,000 |
税抜処理の場合は、全部10,000円で表示されます。
税込み処理の場合は、その時の消費税で金額が変わってきます。
税抜処理の方が、比較しやすいのです。
これから消費税がどうなるかはわかりませんが、比較するためには、税抜処理の方がわかりやすいです。
納税金額がわかりやすい
税抜処理は、納税金額がわかりやすいです。
税抜処理を毎月行っているのが前提ではありますが、仮受消費税△仮払消費税=納税額となります。
試算表などを見ても、その時点での消費税のだいたいの納税額がわかります。
税抜処理は、複雑に見えますが、良い点もあります。
経費になるの消費税?について解説しますのまとめ
最後にもう1度確認しましょう。
編集後記
消費税について書いてみました。
ちょっと難しいですね。
この記事アップするかどうか迷ったのですが、アップしてみました。
迷った理由は、わかりずらい!
小学生でもわかるような記事を目指して行きます。
家では第3のビールを飲んでいますが、今1番飲んでいるのは、サッポロの「ゴールドスター」です。
キリンの「本麒麟」も好きだけど、ゴールドスターの方が口にあうようです。
缶チューハイも良いのですが、子供がジュース飲んでるのと勘違いして、「これ、お酒!」と説明するのが面倒なので、第3のビールにしています。
55日記(1345)
昨日、久しぶりに一緒にお風呂に入りました。
次女を先に入れた後なので、「しっかりしているなぁ」ととても思いました。
まだ、3歳ですけどね。
66日記(572)
昼寝していて、ちょっと起きたときに、手をつないで上げるとスッと寝ます。
超~かわいいです。