決算整理仕訳は減らそう

かしわざき
かしわざき

決算整理仕訳は、なるべく減らした方が良いです。

なぜなら、決算整理仕訳が多いと、利益が大きく変わったりします。

決算整理仕訳を減らした方が良い理由は、次の3つです。

  • 利益に影響がでるから
  • 年に1度しかしないので、間違いやすいから
  • 後にすると忘れてしまうから

各項目について、確認していきます。

利益に影響がでるから

決算整理仕訳が多いと利益に影響が出ます。

なぜなら、決算整理の仕訳が多いと、それだけ利益や損失に影響が出るからです。

  • 利益が減るケース
  • 利益がでるケース

で考えて見たいと思います。

利益が減るケース

決算整理仕訳で利益が減るケースの代表例と言えば、減価償却費です。

例えば、事業に車があるとします。

決算が来たので、決算整理仕訳をします。

借方貸方
(減価償却費)1,200,000(車両)1,200,000

この仕訳の意味は、経費が1,200,000円増えることを意味します。

 

この減価償却費の仕訳を決算で入れてしまうと、ずっと利益だと思っていたのに、赤字になってしまうことがあります。

その他、消費税などの計算も決算整理仕訳をすると、利益が減ることになります。

利益が増えるケース

個人事業主やフリーランスの方の場合は、地代家賃の処理です。

個人事業主やフリーランスの方は、自宅兼事務所の場合も多いと思います。

例えば、自宅兼事務所の家賃の毎月の処理を、地代家賃という勘定科目で処理していたとします。

この家賃は、月々家賃100,000円で、事業で使っているのが30%です。

毎月の仕訳は、

借方貸方
(地代家賃)100,000(普通預金)100,000

地代家賃で経費として処理します。

そして、決算整理仕訳で、地代家賃月々100,000円×12ヶ月のうちの個人負担分の70%を経費から除いて行きます。

借方貸方
(事業主貸)840,000(地代家賃)840,000

この仕訳は、1年間に払った家賃(100,000円×12ヶ月)のうち、30%が仕事で使っているため、残りの70%は経費にしない処理です。

 

この仕訳を決算整理仕訳で行うと、決算で経費が減って利益が増えることになります。

ずっと赤字かも?と思っていても、最後にドンと利益がでてしまいます。

他に水道光熱費の個人負担分なども、大きく影響することがあります。

年に1度しかしないので、間違いやすいから

決算整理仕訳は、決算のときしか使いません。

そのため、1年前にやったことを、思い出さなければいけないのです。

1年前に調べてやった仕訳を、覚えていないかもしれません。

後にすると忘れてしまうから

よくわからない処理を仮払金などで処理して、後でやろうと思っていませんか?

いまよくわからないものは、後になったら、もっとよくわからなくなってしまいます。

本当の仮払いの場合は良いですが、その場しのぎの仮払金などは、混乱のもとになります。

後にすると忘れてしまいます。

目次

決算整理仕訳を減らすためには

決算整理仕訳を減らすためには、毎月処理することです。

例えば、上で書いた減価償却費です。

決算整理仕訳で年に1回の処理を年に12回に経費処理すれば、利益の変動が少なくなります。

借方貸方
(減価償却費)1,200,000(車両)1,200,000

上の仕訳を、下の仕訳にして毎月12回作ります。

借方貸方
(減価償却費)100,000(車両)100,000

仕訳を12回に分ける理由は、12ヶ月間使っているからですし、経理は月単位で処理するからです。

 

上で書いた地代家賃についてです。

地代家賃も毎月経費から事業に使わない部分を処理してしまえば、決算整理が必要なくなります。

借方貸方
(地代家賃)100,000(普通預金)100,000

という毎月の仕訳を、

借方貸方
(地代家賃)30,000 (事業主貸)70,000(普通預金)100,000

とする方法です。

この処理は、毎月の処理を事業で使っている部分と個人で使っている部分とで分けています。

2段にするのが面倒な場合は、

借方貸方
(地代家賃)100,000(普通預金)100,000

として

借方貸方
(事業主貸)70,000(地代家賃)70,000

とします。

この処理は、毎月の処理を1度全部経費に処理して、すぐに個人で使っている部分に振り替えています。

 

このようにして、毎月の記帳のときにちょっとだけ気をつければ、最後に利益が大きく変動することはありません。

せっかく帳簿をつけるので、決算整理で大きく利益が変わることにならないようにしましょう。

決算整理を減らすには、日々の記帳が大切

決算整理を減らすには、日々の記帳が大切になります。

記帳の方法は、クラウド会計でも良いですし、弥生会計などの入力するタイプでも良いです。

これから始める方は、クラウド会計にすれば楽かもしれません。

どんな方法でも良いので、記帳を大切にしていきましょう。

決算整理仕訳は減らそうのまとめ

最後にもう1度確認しましょう。

見出し
  • 決算整理が多いと利益に影響が出る
  • 決算整理をへらすには、毎月の処理が大切
  • 記帳を大切にしよう

 

編集後記

決算整理について書いてみました。

よく考えてみるとちょっとしたことですが、個人事業主やフリーランスの方は、毎年あるんじゃないかと思います。

利益が減るのは、税金が減るので良いのですが、利益が増える場合は、税金が増えますので注意したいです。

 

ブログを書き出して来たので、少しなれて来たと思います。

ちょっとでも多く自分のことを知ってほしいと思います。

 

55日記(1443)

今日から、大田区でやっている体操教室にいきます。

体を動かすことを、楽しんでほしいです。

66日記(670)

最近、夜中に起きるようになってしまいました。

どうしたのでしょう?

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