個人事業主でずっと赤字の場合の問題点・メリット・デメリット

この記事でわかること

個人事業主でずっと赤字の場合の問題点・メリット・デメリット

個人事業主でずっと赤字の問題点などで悩んでいませんか?

かしわざき
かしわざき

今日からメルカリで販売(本1冊だけ)を始めた税理士の柏嵜忠弘です。

東京都大田区で開業しています。

この記事は、個人事業主でずっと赤字だった場合の問題点・メリット・デメリットについて書いてあります。

この記事を読んで、個人事業主でずっと赤字だった場合の問題点などを確認してください。

目次

個人事業主でずっと赤字の場合の問題点

個人事業主でずっと赤字の場合の問題点は、

  • この人どうやって生活しているの?

です。

個人事業で生活している人は、個人事業の収入や利益から生活をしているはずです。

その個人事業がずっと赤字の場合は、生活費がないことになります。

生活費がないということは、どうやって生活しているの?と疑問になります。

 

私は、個人事業主で赤字又は利益が少ない人には、この1年間どうやって生活しましたか?必ず聞きます。

もしかしたら、

  • 貯金を取り崩して生活している?
  • 誰かの扶養に入っている?
  • 他に収入がある?
  • 誰かからお金を借りている?
  • 誰かからお金の贈与を受けている?
  • 確定申告をごまかしている(売上除外・経費水増し)?

ということがあるかもしれません。

貯金を取り崩して生活をしている、誰かの扶養に入っている、という場合は特に問題ないです。

でも、他に収入があったり、確定申告をごまかしていれば、確定申告をやり直さなければいけません。

誰かから贈与を受けていれば、贈与税の申告が必要かどうかを確認しなきゃいけないからです。

 

確定申告がずっと赤字の場合は、どうやって生活してるの?と気になってしまいます。

私が気になるので、税務署の方も気になるかもしれません。

あまり他の人の気になるようなことにならないように、利益を出していきましょう。

個人事業主でずっと赤字の場合でも、確定申告したほうがよい?

個人事業主でずっと赤字の場合でも、確定申告はし続けた方がよいです。

なぜなら、

  • 他に収入がある場合は、控除できる
  • 青色申告の場合は、利益が出たときに控除ができる

からです。

各項目について、確認していきます。

他に収入がある場合は、控除できる

個人事業主の事業が赤字の場合は、他に収入がある場合は、他の収入の利益から控除ができます。

例えば、個人事業がうまく行かないので、アルバイトをやって給料をもらっていた場合などです。

アルバイトで給料を1年間に150万円もらっていて、個人事業の赤字が200万円あるとします。

給料の利益(所得)

給料は、もらった150万円に税金がかかりません。

給料の人は、給与所得控除額という控除があります。

150万円の給与所得控除額は、55万円なので、150万円△55万円=95万円が給料の利益(所得)となります。

給料の利益(所得)からの控除

給料の利益(所得)95万円から事業の赤字200万円を控除します。

給料だけの場合は、95万円から健康保険の控除や生命保険の控除を引いて税金を計算します。

でも、個人事業の赤字がある場合は、給料の利益(所得)95万円から、個人事業の赤字を引くことができるのです。

 

これは、青色申告・白色申告関係なくできます。

青色申告の場合は、利益が出たときに控除ができる

青色申告の場合は、黒字になったときは、黒字から過去の赤字を引いて税金を計算することができます。

過去の赤字は、3年分となります。

例えば、

年度利益
01年△100万円
02年△50万円
03年△30万円
04年400万円

とします。

04年の利益は、400万円△100万円△50万円△30万円=220万円となります。

220万円から健康保険を払ったとか生命保険を払ったとかの控除を引いて税金を計算します。

青色申告の場合だけなので、白色申告で申告している方はできません。

※他に繰り戻し還付という制度がありますが、割愛します。

個人事業主でずっと赤字の場合のメリット

個人事業主でずっと赤字の場合のメリットは、

  • 所得税がかからない
  • 住民税・健康保険が最低額など

です。

税金を払わない、あまり払わないがメリットになります。

個人事業主でずっと赤字の場合のデメリット

個人事業主でずっと赤字の場合のデメリットは、

  • お金がなくなる
  • お金が借りられないなど

です。

赤字の場合は、お金が出ていきますので、お金はなくなります。

お金が借りられないのは、お金は利益から返済することになります。

そのため、利益が出ていない=お金を返せないということになりますので、お金を借りることができません。

 

早めに赤字を脱出して、黒字にしていきましょう。

個人事業主でずっと赤字の場合の問題点・メリット・デメリットのまとめ

最後にもう1度確認しましょう。

個人事業主でずっと赤字の場合の問題点・メリット・デメリットのまとめ
  • どうやって生活しているの?
  • ずっと赤字でも確定申告はしましょう
  • ずっと赤字の場合は、メリットもデメリットもあまりない

編集後記

検索で「確定申告 ずっと赤字」があったので書いてみました。

最初に書きましたが、どうやって生活しているの?と思われるのが1番の問題です。

昔、確定申告をごまかして、ずっと赤字で提出して、お金を貯めて現金で土地を買った人がいたそうです。

土地を買うと登記が必要なんですが、登記は税務署がチェックしています。

税務署から「どうやって土地を買ったお金を用紙したのですか?」と連絡があって、ごまかしていた申告がバレた人もいるそうです。

都市伝説かもしれませんが、こんなこともあるかもしれませんので、ずっと赤字の場合はご注意ください。

 

メルカリの販売の方を始めました。

販売するときは、ちょっと緊張しますね。

評価とか気になっちゃいますし。

とりあえず、やってみないとわからないので、やってみて良かったら続けようと思います。

 

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