純資産の部について
今週末誕生日なのですが、なにを食べるか決めかねている税理士の柏嵜忠弘です。
東京都大田区で開業しています。
貸借対照表を見ると純資産の部というのがあります。
純資産の部について書いて行きます。
純資産の部ってなんだ?
純資産の部は、自分で集めたお金を意味しています。
純資産には、
- 資本金
- 繰越利益剰余金
などがあります。
各項目について、確認していきます。
資本金
資本金は、会社が自分で集めたお金のことです。
会社を作るときに募集をして、お金を出してもらいます。
中小企業の場合は、将来社長になる人が、会社を作って、社長がお金を出すパターンがほとんどです。
そのため、会社が集めたお金じゃなくて、「俺のお金」と思っている方が多いです。
会社にお金を出したら、俺の金⇒会社の金になります。
うまく説明できるかわかりませんが、会社を作ると会社と言う人がいると思ってください。
俺が会社という人を生み出したということです。
つまり、会社と俺は、別人なのです。
こどもみたいなものでしょうか。
俺のお金を会社に渡すということは、会社という人にお金を渡したことになり、会社という人のものになるのです。
会社から見れば、自分が募集したら、お金出してくれる人がいたって感じなのです。
だから、自分が集めたお金になります。
資本金は増えるの?
資本金は、募集をすれば増えます。
でも、募集しない限り増えません。
会社が資本金を募集して応じるのは、だいたい会社を作った社長になります。
社長がその気にならなければ、資本金は増えません。
資本金は、どこにいったの?
資本金が、1,000万円と書いてあると、「1,000万円どこのあるの?」と聞く方がいます。
資本金の1,000万円は、会社を作った最初のときにありました。
1番最初だけです。
その後は、会社の運営資金(運転資金)としてなくなります。
会社を作った後に、
- 名刺を作る
- パソコンを買う
- 開業のあいさつに行く
などで減っていきます。
そういったことに使ってしまうので、資本金はなくなります。
もちろん、利益が出たり、お金を借りたりすれば、資本金以上にお金が増えます。
会社に資本金があるのは、最初だけなのです。
繰越利益剰余金
繰越利益剰余金は、過去の利益の集まりとなります。
繰越利益剰余金も自分で集めたお金なのですが、会社を運営(経営)した利益で集めたお金になります。
会社を運営(経営)して利益が出れば、繰越利益剰余金に集まります。
繰越利益剰余金はどことつながっているの?
繰越利益剰余金は、損益計算書の当期純利益とつながっています。
例えば、10年間利益が出ていれば、10年分の当期純利益の合計が書いてあります。
10年間で利益が7回、損失が3回の場合は、その合計となります。
損失が多い場合は、繰越利益剰余金の表示はそのままで、△や-(マイナス)が数字の前につきます。
利益準備金・別途積立金ってなに?
利益準備金や別途積立金は、繰越利益剰余金が形を変えたものです。
そのため、準備金や積立金と書いてありますが、予備のお金がどこかにあるわけではありません。
貸借対照表を見て準備金や積立金があるからといって、お金があると思わないようにしましょう。
お金は、貸借対照表の資産の部の現金及び預金にしかありません。
純資産の部ってなんだ?のまとめ
最後にもう1度確認しましょう。
- 純資産の部は、資本金と繰越利益剰余金がある
- 資本金も繰越利益剰余金も自分で集めたお金
- 資本金も繰越利益剰余金も本当にお金があるわけではない
編集後記
純資産の部について書いてみました。
昔は、資本の部といっていましたが、いつのまにか純資産の部になっています。
社長などは、あまり興味のない欄にはなりますが、一応知っておいても良いかと思います。
ビビリなので、確認の回数が多いので辛いです。
なんとか、確認の回数を減らす仕組みを作りたいです。
55日記(1481)
お風呂のときに首を洗おうとすると、手でガードしてきます。
でも、泡がついているので、簡単にガードを突破できます。
前は、「お首は自分で洗う」と言っていましたが、やり取りが楽しいのか言わなくなりました。
66日記(708)
昨日保育園から帰るときに、「自分で持つ」と言って、自分の荷物を持って帰りました。
どんどん成長してくれて、うれしいです。