建設業の税務調査のポイントはなんだろう?と思っていませんか。
建設業の税務調査のポイントは、
- 売上計上もれはあるか?
- 仕掛品(途中工事)はあるか?
- 給料か外注費か?
となります。
この記事を読んで、建設業の税務調査のポイントを確認しましょう。
建設業の税務調査のポイントは?-売上の計上もれはあるか?ー
建設業の税務調査のポイントは、売上の計上もれがあるかどうかです。
なぜなら、売上計上もれを見つけると、税金を取ることができるからです。
売上計上もれがあると、
- 会社の場合⇒法人税・地方税・消費税
- 個人の場合⇒所得税・住民税・消費税
を支払うことになります。
もし、赤字のときに税務調査があったとしても、消費税だけは発生します。
そのため、赤字の場合でも税務調査は行われます。
売上計上もれは、税務調査で必ずと言っていいほど、確認します。
売上計上もれの確認方法は、
- 請求書から確認
- 出面帳から確認
- 取引先から確認
をします。
各項目について、確認していきましょう。
請求書から確認
売上計上もれは、請求書から確認します。
なぜなら、請求書は売上に関する情報がいっぱいあるからです。
請求書といっても、確認するのは、材料費や外注費の請求書です。
税務署は、取引先から来た材料費や外注費の請求書を見て、
- 「この材料ってどの現場の売上なになりますか?」
- 「この外注費ってどの現場の売上になりますか?」
- 「この材料費や外注費は、いつの売上になっていますか?」
と聞いてきます。
答えが、「この外注費は、来期(来年)の請求になっています。」となれば、売上の計上もれです。
税務署は、請求書から売上を確認します。
売上を計上する場合は、税務署に対応するために、請求書から確認してみましょう。
出面帳からの確認
売上計上もれは、出面帳を確認する場合があります。
なぜなら、出面帳は売上を請求するために必要なものだからです。
税務署は、出面帳をみて「この日に行っている〇〇現場は、いつの売上になりますか?」と聞いてきます。
答えが、翌期や翌年の場合は、売上がもれているということになります。
たまに、出面帳がないという会社(個人事業主)の方がいますが、たぶん次のように聞かれるでしょう。
「出面帳がないなら、請求書はなにを見て作っているのですか?それを見せてください。」
出面帳は、仕事の行動記録です。
どこに行ったかがわかれば、それが売上になるかどうかを確認します。
請求関係の書類は、きっちりと残しておきましょう。
取引先からの確認
売上の計上もれは、取引先から確認する場合があります。
なぜなら、取引先に税務調査に行って、こちらが出してる請求書などを確認している場合があるからです。
この場合は、税務署は特になにも言ってきません。
サッと確認するだけです。
ちゃんと帳簿に売上となっていれば、問題ありません。
建設業の税務調査のポイントは?-仕掛品はあるか?ー
建設業の税務調査のポイント2つ目は、仕掛品はあるか?です。
仕掛品というと、わかりにくいので、途中工事です。
建設現場は、決算でピッタリ終わる工事は、あまりありません。
そのため、途中工事を確認する必要があります。
途中工事は、上で書いたように、
- 請求書から確認
- 出面帳から確認
で確認することが多いです。
各項目について、確認していきましょう。
請求書から確認
確認方法は、売上と一緒です。
請求書を見ながら、「これはいつの売上ですか?」と聞いてきます。
売上との違いは、請負した現場などが終わっていない場合です。
その時は、「途中工事(仕掛品)ですね。」ということになります。
途中工事は、売上を計上した期や年に経費を振替なければいけません。
経費の過大となります。
出面帳から確認
出面帳も確認方法は、一緒です。
出面帳を見ながら、今期から来期に行っている現場があれば、「途中工事じゃないですか?」と聞かれます。
仕掛品は、今期と来期にまたがる仕事となります。
来期に売上となる場合は、今期の経費を来期に計上しなければいけません。
その時に使う勘定科目が、仕掛品です。
仕掛品をつかって、今期の経費を来期に計上しましよう。
建設業の税務調査のポイントは?-給料か外注費かー
建設業の税務調査でよくあるのが、給料か外注費かです。
ポイントは色々あるのですが、簡単に説明すると、
- 外注費の人が社員と一緒かどうか?
です。
例えば、朝集合場所に集合して、一緒の車で行って、一緒の道具や材料を使って、一緒の車で帰って来る。
こんな外注さんっていませんか?
この場合、社員の方と外注の方の違いってなんでしょうか?
社員と一緒だと思われてもしかたありません。
※わかりやすくするため、かなり崩しています。
きっちり確認したい方は、「給料 外注 建設業」などで、検索してください。
税務調査で給料か外注費かは、ポイントとして出てくる問題です。
もし、外注費が給料と判断された場合は、
- 消費税が増える場合がある
- 給料なので、外注の方から源泉所得税を取る必要がある
ということになります。
外注の方から源泉所得税を取るのは、難しい問題です。
取れない方も多くいるので、社員のような外注の方については、社員にするべきでしょう。
建設業の税務調査のポイント3つ?のまとめ
税務調査は、怖いものですが。
ポイントを確認して、日々の経理をやっていけば、ものすごく怖いわけではありません。
建設業の税務調査のポイントは、
- 売上計上もれはあるか?
- 仕掛品(途中工事)はあるか?
- 給料か外注費か?
となります。
編集後記(1543)
なんかテレビの調子が悪くなってきました。
10年以上使っているし、最近は子供がドンドンしているので、限界かもしれません。
今度は、TVチューナーの入ってないヤツが買えれば、そんなテレビにしたいです。
NHKに払っている分を、Netflixなどにまわしたいですね。
55日記(1873)
保育園の帰りに公園にいきました。
元気よく遊んでいます。
66日記(1100)
保育園の帰りの公園で、「こわい」が発動されました。
特別怖いところではないのですが、くせになっているのでしょうか?