お金が借りられる可能性って、どれくらいあるの?と悩んでいませんか。
お金が借りられる可能性は、次の3つで確認します。
・税引き後利益+減価償却費
・借入金残高÷(税引き後利益+減価償却)
・資産の総額>負債の総額
となります。
自社の決算書で、この3つを確認して、お金が借りられる可能性があるかどうかを確認しましょう。
銀行融資の可能性は決算書のどこをみる?
お金が借りられる可能性を確認するなら、決算書で確認しましょう。
決算書で確認するのは、次の3つです。
・税引き後利益+減価償却費
・借入金残高÷(税引き後利益+減価償却)
・資産の総額>負債の総額
この3つを確認することで、お金が借りられる可能性がわかります。
税引き後利益+減価償却費
税引き後利益+減価償却は、使えるお金を表しています。
つまり、使えるお金があるということは、借金を返済できる可能性があるということです。
税引き後の利益は、税金を払ったあとのため、手元に残っているお金ということです。
税引き後の利益は、本当にお金が残っているわけではありません。
その理由というのは、現金のみで売ったり買ったりしていないからです。
売るときは、売ったあとに翌月入金などとなります。
買うときは、買ったあとに翌月支払いなどとなります。
お金の流れは、売ったときと、買ったときではなくて、もらったときと払ったときに動きます。
でも、会計では、売ったときに売上にして、買ったときに経費にします。
お金をもらったときや、お金を払ったときに売上や経費にしません。
そのため、税引き後の利益=手元に残ったお金となりません。
たまに、「利益が〇〇円です」というと、「じゃあ〇〇円が残っているはずだよね。」という会話になることがあります。
利益=お金ではないので、〇〇円が会社に残ったわけではありません。
ちょっと難しい話ですが、あくまでも目安として見てください。
減価償却費は、過去にお金を払って買った資産(建物や車)を、経費にしています。
そのため、減価償却費は、消耗品費などと違って、お金の支払いがない経費となります。
お金が出ていっていない経費のため、その分お金が会社に残っているということです。
税引き後の利益と減価償却費を合わせた金額が、返済可能な金額となります。
借入金残高÷(税引き後利益+減価償却)
借入金残高÷(税引き後利益+減価償却)というのは、なにを表しているのでしょうか?
これは、借入金がどのくらいの期間で返済できるのか?ということです。
借入金の残高を使えるお金(税引き後利益+減価償却)で割ると、今の利益が続けば、どのくらいで借金を返済できるかがわかります。
出てきた数字の目安としては、10年が目安となります。
・10年以内⇒まだ借りられる
・10年以上⇒借りすぎ
という目安となります。
例えば、
借金が500万円で、税引き後利益+減価償却費の合計が100万円だったとします。
この場合は、500万円÷100万円=5となります。
この5と言う数字は、100万円の使えるお金(税引き後利益+減価償却費)が5年続けば、500万円を返済できるということです。
返済の目安は10年のため、まだお金を借りられる余裕があることになります。
もちろん、逆の場合もあります。
借金が500万円で、税引き後利益+減価償却費の合計が10万円だった場合です。
この場合は、500万円÷10万円=50となります。
50というのは、10万円の使えるお金が50年続かないと、返済できないということになります。
そうすると、銀行としては、貸しても返せないんじゃないの?という見方をします。
会社の利益は、変化していきます。
1年だけで一喜一憂してはいけません。
1年だけ大きく利益がでたから、大きく借入できるわけではありません。
毎年の利益の積み重ねが、大きな借入となります。
目安はあくまでも目安ですが、10年というのは覚えておきましょう。
資産の総額>負債の総額
資産の総額>負債の総額なのですが、資産が負債よりも多い状態となります。
資産が負債よりも多いと聞くと、なんか良さそうな気がしませんか。
この逆が、あなたも聞いたことがあるかもしれませんが、債務超過です。
債務超過は、いやなイメージがありませんか。
銀行でも債務超過は、イヤなんです。
そのため、資産が負債よりも多いことが重視されます。
債務超過になる原因というと、赤字です。
赤字になる⇒入金よりも支払いが多くなる⇒債務超過という流れです。
赤字にならなければ、債務超過にはなりません。
現在、債務超過になっている場合でも、黒字を出し続ければ、債務超過は解消します。
債務超過は、銀行融資に影響がでますので、赤字を出し続けないようにしましょう。
銀行融資の可能性は決算書のどこをみる?まとめ
お金が借りられる可能性は、確認したいものです。
決算書が重要になりますが、単年で一喜一憂しないようにしましょう。
お金が借りられる可能性は、次の3つで確認します。
・税引き後利益+減価償却費
・借入金残高÷(税引き後利益+減価償却)
・資産の総額>負債の総額
編集後記(1763)
私が家に帰ってくると、長女がお迎えに来てくれましたので、嬉しかったです。
私も、父が帰ってくると、お迎えに行っていたのを思い出しました。
父は、喜んでくれたかな?と、ちょっと思いました。
55日記(2093)
「抱っこして」とか、「持ち上げて」とか言ってくるのですが、なかなか難しくなってきました。
頑張ってやっているのですが、満足してくれません。
66日記(1320)
今週末は、保育園のお友達でお休みの子がいるみたいです。
「〇〇くんと〇〇くんが、お休みなんだよ」と教えてくれます。