経理処理には、もらった時や払った時に処理する方法と、請求書ベースで処理する方法があります。
どちらがいいのか?というと、請求書ベースの方がいいでしょう。
もらった時と払った時の処理のデメリットを確認して、請求書ベースの処理をしましょうというお話です。
経理はもらった時と払った時でいいのか?
経理は、もらった時と払った時でいいのか?なんですが、あまり良くないです。
その理由は、
・期末に利益が変わってしまう
・決算対策ができない
・比較ができない
各項目について、確認していきましょう。
期末に利益が変わってしまう
期末に利益が変わってしまうというのは、期末で前期の売掛金や買掛金をナシにします。
そして、今期末の売掛金と買掛金を計上するため、利益がガラっと変わってしまうことあるのです。
そのため、もらった時に売上にして、払ったときに経費にするのは、オススメできません。
こんな感じで書いても、よくわからないと思うので、数字を使っていきます。
たとえば、入金があったときに収入にしていて、利益が500万円あったとします。
前期の売掛金が300万円で、今期の売掛金が100万円とします。
利益500万円△前期の売掛金300万円+今期の売掛金100万円=利益300万円となります。
今期は、いい調子かな?と思っても、期末で500万円の売上が300万円になってしまいます。
税金だけ考えれば、こちらはいいでしょう。
でも、利益が増えると納税が増えますので、苦しくなります。
利益が500万円、前期の売掛金が100万円、今期の売掛金が300万円だとします。
利益500万円△前期の売掛金100万円+今期の売掛金300万円=利益700万円です。
こうなると、考えていたよりも利益が増えるため、税金も増えます。
お金を事前に用意して置かなければ、いけません。
利益がブレてしまうということは、納税がブレてしまいます。
今ある利益は仮の利益で、売掛金や買掛金を処理しないと変わってしまうことを念頭に処理する必要があります
決算対策ができない
上でも書いたように、もらった時に売上で払ったときに経費にして、期末に売掛金や買掛金で利益が変わる方法は、今の利益がはっきりわかりません。
そのため、決算対策もできないことになります。
こんな感じで終わりそうって思っても、あとからの売掛金と買掛金の動きで、利益がガラっと変わってしまうかもしれません。
利益がわからないとなると、決算対策はむずかしいです。
決算対策というと難しい感じですが、買おうかな?と思っていたものを、買うことができたということです。
利益が出ているなら、こうしておいた方が良かったって思うことは、ありますよね。
それが、できないってことです。
せっかく会計ソフトなどで処理していても、出てくる数字がきちんとしていないとなると、ちょっと問題ですよね。
比較ができない
年間の比較はできますけど、月の比較はできません。
その理由は、支払いはこちらが行いますが、入金は相手が入金した時だからです。
そのため、前期や前々期と比較はできません。
資料としては、中途半端になってしまうのです。
比較しないなら良いのですが、せっかく会計ソフトに入っているし、有効活用したいと思っている場合は、今の処理方法をやめた方がいいでしょう。
経理は、請求書ベースで行おう
入金した時や払った時をやめるには、請求書ベースで行うことです。
入金した時や払った時よりは、手間がかかります。
でも、手間がかかった分、得るものもあります。
それは、正確な利益です。
現状がわかれば、どうしたらいいのかがわかってきます。
現状をすぐに知りたい場合や比較したい場合は、なるべく請求書ベースで行いましょう。
なるべくというのは、絶対にしてしまうと、処理の時期が遅くなることもあります。
今のペースで、うまく行えるところを探してみましょう。
経理はもらった時と払った時でいいのか?のまとめ
もらった時と払った時は、やめましょうということです。
年に1回しかやっていないなら、もらった時と払った時でもいいです。
こまめに会計ソフトに入力している場合は、せっかくなので、その時点の利益がわかるようにしましょう。
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