銀行融資で決算書の貸借対照表に質問されたらどう答えたらいいの?

銀行融資で決算書の内容について、質問されたらどうしよう?と不安に思っていませんか。

銀行融資では、決算書を提出するのは必須なので、必ず質問されるでしょう。

 

この記事では、貸借対照表について、代表的な質問と回答を書いていますので、確認してみてださい。

目次

銀行融資で決算書に質問されたらどう答えたらいいの?

銀行融資では、決算書について質問されるかもしれません。

決算書については、会社で作成して、銀行に提出するものですから、内容は事前に知っておかなければいけないものです。

 

決算書の質問については、もっとも大切なのは、

・正直に答える

・わからない時は、後日返答するけど、必ず返答する

・あいまいなことは、言わない

というものです。

 

基本となることですが、質問の答えで銀行融資を受けられるかどうかを左右してしまうと思うと、なかなか言葉が出てこないでしょう。

銀行融資の時に、決算書の貸借対照表について質問を受けた時のことを考えて、書いていきます。

 

決算書の貸借対照表の質問については、

・現金について

・貸付金について

・棚卸資産について

・仮払金や立替金について

・借入金について

という5つに関して解説していきます。

 

全部のダメな回答は、

・ウソをつくこと

・「えっ、税理士に任せているので、初めて知った」

です。

 

現金について

現金についてですが、おそらく現金の質問となると、「本当に、こんなに現金があるんですか?」でしょう。

回答としては、「申しわけありませんが、現金の管理がうまくできていませんでした。銀行からお金をおろして使っていたのですが、現金の残高を確認しておりませんでしたので、これからは現金の残高を合わせて行きます。」

というような答えになるでしょう。

 

現金商売でなければ、現金というのは、そんなに会社にないはずです。

もし、本当にあるというのであれば、「ある」と答えて行くのがいいのですが、本当にない場合は、反省とこれからどうするのか?を伝えるのしかありません。

 

今後の対策としては、現金勘定を、今の適正な残高に変更して、現金の残高を合わせて行くのがいいでしょう。

貸付金について

貸付金についてですが、銀行の質問として予想されるのが、

・「社長への貸付金が〇〇◯万円ありますが、なぜなんでしょうか?」

・「社長への貸付金が前期よりも増えていますが、なぜなんでしょうか?」

という質問です。

 

答えとしては、「会社のお金を個人的に使ってしまいました。毎月〇〇万円を役員報酬の中から返済していきます。」という答えがいいです。

貸付金があるということは、お金が会社以外のところの流れているということです。

 

銀行は、会社に融資をしているのに、お金が他のところに流れていくのを嫌います。

役員貸付金は、銀行が融資したお金が、役員の生活費になっているので、質問してくるでしょう。

 

銀行は、役員貸付金を資産として見ていません。

資産として見てもらうためには、返済することが大切です。

 

計画を立てて、返済することにしましょう。

棚卸資産について

棚卸資産ですが、銀行の質問として予想されるのが、

・「棚卸資産の金額が、多くないですか?」

・「棚卸資産の金額が、前期よりも多くなっていますけど?」

・棚卸資産の金額が、年々増えていますよね」

などでしょう。

 

回答例としては、

・「価格が高騰しているので、決算直前にいつもより多く購入しました」

・「次の仕事の分として、先に購入したものです」

・「販売が期待できるので、在庫を多く持ちました」

などでしょう。

 

銀行が棚卸資産について質問するのは、棚卸資産を増やすと利益が出やすいからです。

棚卸資産資産が増えるということは、粉飾決算を疑っているということですね。

 

あとは、売れ残りの在庫を確認しています。

もし売り残りの在庫がある場合は、「販売不可能な在庫がありますので、今期に処分します。」という回答になります。

 

売れ残りの在庫を、今後どうするのか?ということについても含めて回答しましょう。

※粉飾決算については、やってはいけませんので、粉飾決算をしたときの回答というのは書いておりません。

仮払金や立替金について

仮払金や立替金についての、銀行がする質問の予想は、

・「社長に仮払金となっていますが、内容はなんですか?」

・「仮払金がありますが、内容はなんでしょうか?」

・「役員に立替金が発生していますが、なにを立替えているのでしょうか」

となります。

 

回答は、

・「経費の仮払いで受け取っていて、精算をしていませんでした、これからはすぐに精算するようにします」

・「個人的に急にお金が必要になったため、立替えてもらいました。今は返金しています」

などでしょう。

 

これも役員貸付金と同じですが、会社のお金がどこに流れていっているのかを確認する質問です。

「仮払金がありますが、内容はなんでしょうか?」というのは、勘定科目内訳明細書に記載されていない、または内容について書いていなものです。

 

仮払金の内容が知られないように、隠している場合もあります。

決算書の内容は、必ず全部チェックして、不明な点がないようにしておきましょう。

借入金

借入金についての銀行側の質問は、

・「〇〇さんから借りていますけど、なぜですか?」

・「〇〇㈱というところから借りていますが、なぜですか?」

となります。 

 

回答については、

・「〇〇さんは、親戚となります。毎月〇〇万円を返済しているところです」

・「〇〇㈱はノンバンクです。急にお金が必要となったのですが、現在は返済しています」

となります。

 

銀行は、どこから借りているのかが気になります。

それが、ノンバンクの場合は、銀行融資に影響を及ぼします。

 

銀行は、決算書の内容が良くても、決算書には見えない問題があるから他の銀行は貸さず、ノンバンクしか貸してくれないんだと判断してしまいます。

ノンバンクから借りるのであれば、決算書に記載されないように、決算までに返済するのが良いです。

銀行融資で決算書の貸借対照表に質問されたらどう答えたらいいの?のまとめ

質問内容は、

・多い

・どこに行った

の2つになります。

銀行融資を受けるのであれば、先に考えておくと、スムーズに答えられるでしょう。

 

編集後記(2265)

雨でしたが、湿気がすごかったですね。

梅雨入りして、夏に向かっていますね。

 

55日記(2595)

雨の朝よりも、帰りの雨がない時のほうが、元気がありました。

濡れたうんていをちょっとやって、帰りました。

 

66日記(1822)

YouTubeを音声で検索するのですが、うまく伝わりません。

まだ、はっきりとしゃべれないようです。

 

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