銀行融資で必要なもの、あったほうがいいもの、あるとなお良いもの

2024年5月2日

銀行融資で必要なものは、

・必ず必要なもの

・あった方がいいもの

・あるとなお良いもの

という３つに分類して、書いていきます。

必ず必要なものは、

・直近の決算書

・試算表

・金融機関との取引のわかるもの

となります。

あった方がいいものは、

・設備投資⇒設備投資をするものの見積書・請求書・パンフレットなど

・運転資金⇒資金繰り表など

あるとなおいいものは、事業計画書です。

今回は、銀行融資に必要な書類について、書いていこうと思います。

銀行融資で必ず必要なものは？

銀行融資で必ず必要なものは、

・決算書

・試算表

・金融機関との取引のわかるもの

となります。

決算書

決算書は、直近の決算書となります。

決算書については、会計事務所が作ったもの全部と思ってもらっていいです。

でも、念の為？ですが、どんなものか書いておきます。

・税金の申告書(法人税・住民税・消費税)

・決算書(貸借対照表・損益計算書・株主資本等変動計算書・個別注記表)

・勘定科目内訳明細書

・法人事業概況説明書

・固定資産台帳

・受信通知(※)

(※)受信通知は、電子申告したときの税務署の印鑑の代わりとなるものです。

こちらがない場合は、「準備してください」と言われますので、事前に用意しましょう。

書類が不備の場合は、印象が悪くなるので、渡す直前には確認をしましょう。

試算表

試算表は、決算から３か月くらい過ぎていると、銀行から求められることが多いです。

決算から先どうなっているの？ということを確認するためです。

試算表がない場合は、決算から現在まで、利益など確認せずに経営しているということになります。

この会社って大丈夫？と思われますので、試算表は早めに作っておく必要があります。

試算表は、決算から銀行融資をお願いする前月分までを用意しましょう。

ダメな場合は、決算から前々月分までを用意します。

もし、１年に１回しか会計事務所に依頼していない場合は、作成をお願いしましょう。

最悪ダメな場合は、最近の状況のわかるものを作って、代用しましょう。

金融機関との取引のわかるもの

金融機関との取引のわかるものとは、

・銀行名

・預金残高

・融資残高

・融資の利率

・融資の使い道

のわかるものです。

銀行は、他の銀行の事を気にしています。

そして、他の銀行からの借入の様子などを見ています。

他の銀行から融資されているなら、信頼できると思いますし、他の銀行を意識しています。　

決算時点の金融機関との明細は、勘定科目内訳明細書で書いてあります。

銀行は、決算が終わったあとの事を知りたがっています。

当たり前ですが、試算表と金額が合うように、作りましょう。

決算書のあとに他の銀行で融資を受けている場合でも、それを含めて正直に書きましょう。

銀行融資の時の書類であった方がいいもの

銀行融資の時の書類であった方がいいものは、

・設備投資⇒設備投資をするものの見積書・請求書・パンフレットなど

・運転資金⇒資金繰り表など

となります。

まず、設備投資ですが、設備を投資(購入)するので、購入する設備に関連する書類が必要となります。

これは、問題ないかと思います。

まあ、「なんか買う」と言って、融資してくれるわけないですもんね。

運転資金は、資金繰り表があった方がいいです。

資金繰り表を基にして、「この月でお金が足りなくなるから、融資してほしい」ということが説明できれば、お金も貸しやすくなります。

「お金がないから、お金貸して」となってしまうと、誰でもお金は貸してくれません。

お金がどうして必要なのか？を説明できるようにしておくといいです。

あとは、売上があって経費が先行するから、お金が足りない場合は、請求書・発注書・請書などです。

これから入金がわかっていれば、融資する方も貸しやすいです。

あとで回収できる可能性があるからです。

銀行融資であると良い資料は事業計画書

事業計画書は、ほとんどの中小企業が作成していません。

そのため、事業計画書を作成すれば、上位何割かに入ることができます。

事業計画書ってなんだ？とおもいますが、会社の状況のわかるものです。

いきなり100点満点は取れませんので、betterを積み重ねて、Bestへ持っていきましょう。

事業計画書の各内容は、

・会社概要

・事業内容

・自社の強み

などです。

事業計画書があれば、ポイントがつきますので、作れる方は作ってみてください。

時間がかかるものなので、いつも考えておきましょう。

銀行融資に必要な書類は、先に用意しておきましょう

銀行融資を受けるときは、必要書類は決まったものが多いです。

そのため、銀行融資を受ける前に、事前に書類を準備しておきましょう。

事前に書類を準備して渡しておけば、審査もスムーズに進みます。

銀行融資の相談をするときには、書類を先にそろえておいて、担当者に先に渡すことにより、早く処理しなきゃという状態をつくります。

それが、早く銀行融資を受けるためのコツとなるのです。